野球の記録で話したい

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もっとも出塁した選手はだれか?セリーグ編|2009年のMLB、NPB-07

謹賀新年、本年もよろしくお願いいたします。

さて、NPBに移ろう。規定打数以上の選手の出塁数の比較。私は2009年のセリーグのMVP選考に大いに疑問を感じている。ラミレスの稿でも書いたが、アレックス・ラミレスは首位打者になり、30本塁打、100打点をあげているが、貢献度は低いと思っている。その根拠の一端が下記の表だ。

 CL-OBP



ラミレスは出塁数1位の井端より40以上も出塁数が少ない。チームメイトの坂本、小笠原よりも下である。彼は、NPBで最も四球を選ばない打者なのだ。その点ではイチローとよく似ている。このことが選考した記者の間で話題になったのかどうか。

中日が手堅い野球をしているのは、この表からも見て取れる。10位以内に4人。中日のチャンスの数は自ずと増えているのだ。ただし、巨人に比べて決定力で劣ったことは否めないが。面白いのは「アライバ」でコンビを組む荒木が四球を選ばない方のベスト5に入っていることだ。意外なことにヤクルトの宮本や阪神の平野など、クレバーそうに見える選手も四球をあまり選んでいない。MLBとは異なり、NPBでは「四球を選ぶ」ことは、必須の課題ではないようだ。

 

 

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西武が獲得した新外国人左打者|エピソード2009-29

謹賀新年 本年もよろしくお願いいたします。

NPBが新たに獲得した新外国人の経歴を調べてみて、思うのはエリート崩れがいかに多いかということだ。彼らの多くは3順目まででドラフトにかかっている。ボーナスをもらっている選手も多い。素材的にはトップクラスなのに、MLBで実力を発揮できなかったというパターンが多いようだ。西武の新外国人、ダーマル・ブラウンもその典型だ。彼はMLBではディー・ブラウンと呼ばれていた。

■ダーマル・ブラウン 年俸50万ドル

Dermal

ブラウンは96年のKcの1順目、全体でも13位。100万ドルものボーナスをもらっている。同期には2順目に今年日本ハムに入ったカーライルがいる。ジミー・ロリンズも2順目にいる。

強打の左打ち外野手として大いに嘱望され、98年には早くもMLBに上がる。マイナー経験わずか208試合である。このまま順調に成績を残せば、今頃2000本安打は打っていただろうが、結局定着できなかった。

この打者はマイナーの数字を見る限り、実に優秀である。四球をよく選ぶし、長打力もある。

最大のチャンスは2001年だった。この年は106試合に出て300回以上打席に立ったが、.245、7本塁打40打点に終わる。以後はレギュラーのチャンスはなく、MLBでの出場機会は減っていった。2005年にWAN、NYYに移籍するが2006年にKcに戻る。さらにARI、OAK、LAA、LADと毎年移籍するが、ほとんどAAA以下でのプレーだった。

 

マイナーでの試合出場は1000試合を超えるが、まだ31歳である。AAAでは確実にいい仕事をしている。三振と四球の数字が常に拮抗しているのも良い。活躍する可能性はおおいにあるのではないだろうか。

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チュ・シンス(秋信守)の進境|2009年の注目選手-03

今年、WBCで見たチュ・シンスは、あまりぱっとしない印象だった。もう少しでレギュラーの座を獲得するところだったが、チームから守備につかせないよう圧力がかかっていたので、DH専門。打棒の片鱗は見せたが、金泰均らにくらべると迫力に欠けていた。

CHOO

しかし、MLBが開幕すると、チュは、弱体な打線の4番に座って目立つ活躍をした。

中距離打者だから、本塁打は少ないが、四球を多く選び高い出塁率を記録した。117.33というRCはリーグ5位。イチロー、ベイよりも上である。とにかく打席に立つとただでは退かない、何かをしたという印象があった。

さらに外野守備でも長足の進歩があった。

CHOO-F

ライトに定着し、RFはMLB2位。堅実で守備範囲も広いということだ。エラーの数は多いが、それだけ果敢に攻めの守備をしたということだろう。強肩もしばしば見せた。

ジム・コルボーンに見いだされてSEAと契約したのは2000年。当時から外野手だったが翌年にイチローが入団し、順調に上がってきたチュは控えに回らざるを得なかった。2006年にCLEに移籍し出場機会を増やしてきた。

180センチと体は大きくないが、鋭い打球が飛ぶ。パワーヒッターと言う感じだ。アジア人のMLBでの本塁打記録は松井秀喜の31本だが来季はこれを抜く可能性があると思う。

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アレックス・ラミレスという選手|エピソード2009-28

巨人のアレックス・ラミレスはベネズエラ出身。1991年、CLEと契約した。彼を見出したスカウトのルイス・アポンテは敏腕で知られ、マイサー・イズトゥリス、ビクター・マルチネス、マルコス・スクータロなども彼によって見出された。

 AlexRamilez01

CLE傘下での出世は決して早いとは言えず、6年目の98年にようやくMLBに上がった。CLEでは2歳上のマニー・ラミレスがいて、すでに主軸として活躍していた。しかし、マニーは同姓のアレックスをはっきり認識したかどうかはわからない。アレックスはこの年3試合に出ただけ。翌年も大半をAAAで過ごした。MLB昇格3年目の2000年にPITへ移籍。この年はCLE、PIT合わせて84試合に出場。彼のキャリアでは最多だったが、翌年にNPBに移る。

アレックスがMLBで成功できなかったのは、いわゆるフリースィンガーだったからである。四球をほとんど選ばず、振り回すタイプ。当たれば大きいが、凡退の方が多い。信頼感のない選手だった。

ヤクルトに移籍してからもその傾向は全く変わらなかったが、日本では本塁打が良く出たうえに打率もそこそこ上がった。ヤクルトにはロベルト・ペタジーニと言う同国出身の先輩外国人がいた。ペタジーニはアレックスとは対照的にじっくり球を見る出塁率の高い打者だった。貢献度の高いペタジーニがいるおかげで、アレックス・ラミレスは自由に打つことができた。ペタジーニが巨人に去った後はヤクルトでは主軸となり、重しが取れたように活躍し、本塁打王のタイトルを取った。そしてペタジーニの後を追うように巨人に移籍、今季のMVP獲得へとつながった。

ではあるが、今年の前半、アレックスは全く迫力がなかった。打率も上がらず、貢献度は低いと思われた。後半になって帳尻を合わせるように打って、首位打者を獲得した。しかし、今年のアレックスがMVPに輝く活躍をしたとはとても思えない。四球はわずか22。打率.322に対して出塁率は.347。OPSは2008年.990から.891と大きく下がっている。タイトル、100打点という数字よりも貢献度は相当低いと思う。

今年、阿部慎之助は20試合欠場したものの、長打率、OPSともにリーグ1位の活躍。捕手としてのリードも考えれば、彼の方がMVPにはふさわしいのではないかと思う。2番目が小笠原道大、ラミレスは3番目だと思う。

MVPは記者による投票で決まるが、どんな基準で票を投じたのか、聞いてみたい気がする。

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ベイ、メッツと4年契約で合意|エピソード2009-27

押し詰まった29日(日本時間30日)、ジェイソン・ベイのNYMへの移籍が決まった。4年契約で6600万ドル。大型契約である。とにかくピストルだらけのNYMに大砲が1門加わった。

 Bay

ベイは典型的なRBIイーターである。過去5年間で4度の100打点を上げた。得点圏打率は.360と高かった。三振は多い方だが、四球も良く選ぶので、3割打者ではないが、出塁率は高い。そしてとにかくタフである。2005年以降37試合しか休んでいない。

ベイは西部で文武ともに名門の評判の高いゴンザガ大学でプレーし、MNTから2000年にドラフトで指名される。ただし22順目(全体645番)だった。同期トップはエイドリアン・ゴンザレスだった。

マイナー時代にMTLからNYMさらにSDと移籍し、2003年にMLBへ、同年にPITに移りここでレギュラーとなる。以後、非常に安定したSTATSをたたき出しているのである。

2008年、BOSへ移ってからは、マニー・ラミレスの穴を埋めた。2009年はさらに安定感を増し、OPS、RCともにアリーグ8位の好成績を上げた。

NYMは、ベイを得てようやくMLB最弱の打線に核を得た。

NYM-1230

BOSは反対に、中心打者を欠いた形となる。マイク・キャメロンは守備の名手だが中軸を打つには信頼感がない。BOSにとってはオルティーズに大きな期待がかけられない中、マット・ホリデーの獲得が焦点になるのではないか。

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もっとも出塁した選手はだれか?ナリーグ編|2009年のMLB、NPB-06

続いてナリーグで一番出塁した選手。規定打数以上の選手の出塁数の比較。

OBP-NL

予想通り、プホルスである。出塁数実に310。率でもトップである。2009年、プホルスは頭一つ抜けた存在になったと言っても良いだろう。次に目立つのは、MILの二人である。フィルダーとブラウン。この顔触れがそろってなぜ優勝できないかと思う。相変わらずアダム・ダンも三振量産の傍ら、たくさん出塁している。四球/安打で見ると、福留が第5位に入っている。今年の成績もぱっとしなかったが、評価が案外高いのはこういうところだろう。

四球を選ばない代表選手はテハダ。一時期まではMLBを代表するスラッガーだったが、ドラッグ禍以降目立たない存在になった。非常に個性的なSTATSを残している。

エイドリアン・ゴンザレスは、今季四球が激増した。彼自身の打席での注意力が上がったということだろうが、同時に投手に恐れられる打者にもなってきたのだ。来季、三冠王を狙うプホルスにとって強敵になる可能性もあると思う。

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松坂大輔の来季は?|日本人MLBプレイヤーの2009-16

実のところ、松坂は2009年のような過ちは繰り返さないだろう、という見方がすでに一般的になっているようだ。

2009年シーズン前も紹介したが、fangraphsという野球STATSの分析専門サイトが早くも主要選手の来季STATSを予測している。

 matsuzaka-04

有名なアナリストのビル・ジェームスさんと、ファンの2つだが、いずれも松坂は2010年ローテーションに復帰し、二桁勝利を挙げると予想している。しかし、その成績はBOSでは3~4番手前後。二流である。

2009年秋以降の松坂は、ほぼ立ち直ったとみてよい。4試合先発してQSが3。防御率は2.22。アナリストたちの判断も、これによるところが大きいと思うが、立ち直ったところで二流の成績では、松坂の光彩は鈍ってしまうように思う。

2002年、6勝に終わった松坂は翌年には自己タイの16勝を挙げ、防御率1位、奪三振王に輝いている。これくらいのカムバックを期待したい。

節目の30歳である。松坂はタダものではないことを、日米に知らしめてほしい。

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日本ハム、カーライルと契約|エピソード2009-27

旧聞に属するが11月17日に北海道日本ハムは、バディ・カーライルと契約した。この選手は、アメリカとアジアのプロ野球を経験している。ある種見事なSTATSの持ち主である。

Carlyle

96年ドラフト2順目でCINへ。同期にはジミー・ロリンズや巨人のグライシンガーがいる。ボーナス27万ドルつきだから、高卒としては好条件だった。

スターターとして順調にマイナーの階段を上がり、98年にSDに移籍後99年後半にMLBにデビュー。9月9日のMNT戦ではハビア・バスケスと投げ合って6回3失点で初勝利を挙げるも、他の登板はぴりっとせず、再びAAAへ。まだ見込みはあったと思うが、2001年に阪神にやってきた。まだ24歳だった。

この投手は、先発としてそこそこの数字は挙げるのだが、常に負け星も多い。被打率がやや高いのと、ピンチで打ちこまれることが多かった。気持ちがやや弱いという評判もある。

阪神の1年目は7勝(10敗)するも、翌年は先発で3度失敗。以後はファームで過ごし、翌年は再びアメリカに帰った。2006年には韓国LGに移籍し、先発だけでなく中継ぎ、クローザーも経験、翌2007年は再びATLに復帰し、けが人続出の穴を埋める形でローテーションの一角として8勝を挙げる。この年がカーライルのMLBでの頂点だった。

翌年からセットアッパーとなるが、成績が下落し、2009年はFA市場に出ていた。

この投手は、先発でなければ力が発揮できない選手のようだ。多少は打ちこまれるが、バックアップがあればQSはキープできる。実にさまざまなところで野球をしているが、まだ31歳。意外な掘り出し物になる可能性はある。

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もっとも出塁した選手はだれか?アリーグ編|2009年のMLB、NPB-05

本日より、年末集中やります!2009年のMLB、NPBをいろいろな観点から切ります!すいません、「MLBをだらだら愛す」を中断してから、ひたすらコンテンツをため込んでいたので、出してしまいます。おなかいっぱいになるかもしれませんが、お付き合いください。

まずは、出塁数の記録。安打、四死球で出塁した「数」にこだわったデータをリーグ別にみていく。アリーグから。規定打数以上の75人の比較である。

OBP-01 

このリーグで一番ベースを踏んだのは、ジーターだった。289回。今年のジーターは長期低落傾向に歯止めがかかった。NYYからMVPを選ぶとすればCC、タシェアラに目がいきそうだが、彼の貢献度は高い。続いてフィギンス。打率でははるかに上のイチローよりも多いのだ。SEAファンには、希望が膨らむ数字だ。彼の加入でイチローの打点、得点も増えるだろう。そして、率でいえばマウアーの密度が高い。MVPも当然だと思う。

注目すべきは、安打/四球。この比率が低いということは、四球で出塁した比率が高いということ。予想されたことだが、最も四球による出塁が比率的に少なかったのはイチロー。R・カノも近い数字である。ただ、この比率1位のペーニャは今季、打率.227、本塁打王は取ったものの決して良いシーズンではなかった。投手が長打力を警戒するあまり歩かせすぎたというところか。

あまり目立たないが、CLEのチュー(秋信守)は、今季非常に中身の濃いシーズンを送った。個別のSTATSでも紹介したいが、まさにセイバーメトリクス信者好みの選手と言ってよいかと思う。

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松坂大輔をさらに分析する|日本人MLBプレイヤーの2009-15

さらに細かいSTATSで松坂を分析してみよう。

まずは、ゴロとフライの比率とストライクの比率。

 matsuzaka-03-01

はっきり分かるのは、ゴロとフライの比率がかなり変わっていること。松坂はもともとフライを打たせる投手だという印象だったが、2009年はこの比率がさらに高くなっている。ストライクの比率は大きく変わっていない。これは、打者が思い切って振っているということではないか、威圧感がなかったのではないかと推測できる。

さらに見てみよう。球種別の比率である。

matsuzaka-03-02

比率は大きく変わっていない。こうしてみると、松坂はやはり速球主体に投球を組み立てているのだということが分かる。恐らくは、この速球のスピードが足りず、しかも甘かったために松坂は苦戦したのではないか、と思われる。春にスコアを確認した限りでは、松坂の球速は91マイル前後しか出ていなかった。

最後に、1試合完投に換算した四球、安打、本塁打、さらに被打率、BABIP(フェアグランドへ飛んだ打球が本塁打以外の安打になる率)、DIPS(奪三振、被本塁打、与四球に絞り込んだ投手力)を見てみる。DIPSはERA(防御率)との比較で見ていただきたい。

 matsuzaka-03-03

四球や奪三振の比率は大きく変動していない。はっきり悪くなっているのは被打率だ。2008年は規定投球回数以上の打者で最も安打を打たれなかった投手だが、2009年は大きく下落した。被本塁打も増えている。球の威力がなかったのか、と推測できる。

松坂は、NPB時代後半はERAとDIPSは拮抗していた。投手自身の責任ではない要素(野手の間を抜く安打、ファインプレー、審判の判定に左右される四球など)が含まれるERAと、投手の純粋な責任能力を表すDIPSが拮抗しているということは、NPB時代の松坂は実力に見合ったSTATSだったということだ。しかし、MPBに移って2年目の2008年は、ERAの方がDIPSよりもかなり良くなっている。この数字で見る限り、2008年の松坂は実力以上のSTATSを残したということになる。フロックとまでは言わないが、調整不足に加えて、松坂自身の過信が、2009年の陥穽を生んだという面も否めないのではないだろうか。

 

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千葉ロッテの新外国人投手2人|エピソード2009-25

12月18日、千葉は元巨人にいたRHPのブライアン・コーリーと契約した。また、21日にはRHPのビル・マーフィーと契約した。

Corey
この投手は苦労人である。高卒で93年DETに12順目(333位)で入団。同期にはバリテックがいる。入団当初は内野手だったが、4年目にARIに移籍するとともに強肩を活かして投手に転向。主にセットアッパーとして投げ、この年にMLBにデビューするも定着には至らなかった。以後AAAを中心に投げ続けた。2004年にはクローザーとしてシーズン途中に巨人に入るも結果を出せず再びアメリカへ。以後はAAAとMLBを往復する選手生活を送る。SDにいた2008年は39試合に投げるも1勝3敗 防御率6.23だった。

コントロールは良いが、被打率が悪い。球威がないということだろう。ただ、日本のことも知り、自分の実力も熟知した投手だから、使いやすいのは間違いがない。大きな期待はかけていないだろうが、セットアッパーとしてそこそこ働く可能性はある。

ビル・マーフィー

Murphey
2002年、NCAAのカリフォルニア州立大から3順目(98位)でOAKに入団。同期にはザック・グレインキーやカーティス・グランダーソンがいる。先発投手として起用され2004年にはFLA、ARIへと移籍する。この年にはフューチャーズゲームに出ている。しかし、なかなかMLBには上がれず、そのうちに中継ぎに転向。MLBには2007、2009年に上がっているが目立つ実績は残していない。

この投手は秋のキャンプでテストを受けて入団した。がっちりした体躯。四球が多く、WHIPがMLBでもMINでも1.5を超しているのが気になるが、28歳と若いうえに左でもあり、活躍する可能性もあると思う。

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松坂大輔のGAME by GAME|日本人MLBプレイヤーの2009-14

以下は、松坂大輔のレギュラーシーズンとポストシーズンの全登板記録である。

 matsuzaka02

1試合1試合見てみると、いろいろなことがわかる。2008年春先の見事な8連勝の間も、松坂は多くの四球を出している。また失点もしている。しかし肝心なところで抑えがきくから白星となったのだ。

好調な時でも立ち上がりによく打たれた松坂だが、2009年は特に1回に集中して打たれた。以後歯止めが利かなくなってずるずると失点を続けることが多かった。2009年の4月~6月はQS1試合もなし。

子細に試合記録を追いかけてみて、意外に思ったのは、今年の松坂の打者1人に対する投球数(PIT/BF)が少ないこと。予断では、今年は打者を料理するのにもたついて、投球数が増えているのかと思ったが、逆で、むしろ少なくなっている。夏以前の最後の登板となった6月19日などは2.91球しか投げていない。追い込む前にどんどん打ち込まれていたのだ。

好調な時の松坂は、投球数をたっぷりと使って打者を打ち取る。打者は追い込まれるまで手が出ないことも多いのだ。

9月に復帰してからは、松坂は本来の投球を取り戻しつつあったと思う。4試合中3試合がQS。我々はここに来季への光明を見出すのだ。

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チーム別FA状況 ナリーグ|2010年の戦力分析‐03

FA状況を選手を獲得したチーム別に。続いてナリーグ。

FA-03

アのNYYに相当するのがPHILである。ノンテンダー後にハラデーをとった。曲者ポランコも獲得。質量ともにナリーグ随一だ。ATLはバスケスの代償として、メルキー・カブレラとプロスペクトを獲得。メルキーよりも若手投手の方が価値が高いかもしれない。MILはウルフとザーンが目立つ。STLはこれから動くのではないか。

しかしながら、ナリーグの各チームは総じて動きが鈍い。資金的に苦しいチームが多いからだ。アナ両リーグを比較すると、徐々に格差が開いているように思える。特にナリーグ西地区の補強の弱さが気になるところだ。

ともあれ、FA市場は折り返し点を過ぎた。4月の開幕を迎えるときには、さらに大きな動きが合って、勢力図はかなり変わっていることだろう。

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チーム別FA状況 アリーグ|2010年の戦力分析‐02

FA状況を選手を獲得したチーム別に見てみる。

 FA-02

この不況下でもやはり主役はNYYである。攻守で大物を1人ずつ。NYYは、来年、もう1人くらい大物を獲得するのではないか。BOSは、堅実な買い物をしている。ラッキー、キャメロンにスクータロ。弱点を埋めていく形だ。続くのがSEAだろう。NYYに匹敵する投資で投打の軸を整備した。地味なところで、CWS。JJプッツやJピエールなど渋い補強をしている。

気になるのはLAA。松井を入れたのはいいが、ラッキー、フィギンスを失った。同地区のSEAの整備の前に、危機意識があるはず。新年以降、積極的に動くのではないか。

例年通り、MINはFAにはほとんど興味を示していない。このチームの主力は生え抜き選手。今年はマウアーとカダイアがパワーアップした。しかし、来年はFA市場の主役になることが決まっている。マウアーがFAになるからだ。

アリーグは、西地区の地図が変わりそうで興味深い。

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FA中間決算|2010年の戦力分析‐01

クリスマス休戦を迎え、MLBのFA市場はひとまず落ち着いた感がある。26日までに契約が決まったのは180件。しかし、180件のうちには、FA宣言して所属するチームと再契約するケースが39件あるから、実質は141人である。まだ258人の行き先が決まっていない。

日付順で並べてみる。ただし、このリストにはローウェルなどFAしていない選手のトレードは載っていない。またルール5ドラフトの情報も入っていない。

 FA-01

10月11月は、FAして再契約が続いた。球団と選手の利害が一致したケースである。さらに、ユーティリティプレイヤーやセットアッパー、MLB半などの選手の契約が相次いだ。やはり、ウィンターミーティングまでは小粒だ。個人的にはオマー・ビスケルがCWSと契約したのが喜ばしい。

12月7日~10日のウィンターミーティング期間中には、さすがにめぼしい契約が相次いだ。フィギンス、グランダーソン、しかし大したことがなかったという印象だ。終幕直後にイヴァン・ロドリゲスが2年契約でWSHに移籍している。

12月12日のノンテンダー(所属チームの契約提示期限)後の12月16日が、これまでのFA契約ピークとなった。松井秀喜のほか、ラッキー、ハラデー、キャメロン、リーが動いた。年内は、ほぼこれで終わりという感じか。

まだ、大物がたくさん残っている。デーモン、マット・ホリデー、ベイ、ゲレーロ、ダイ、ベルトレらの去就は、年明けになりそうだ。今年に限れば、遅くなれば条件は悪くなるのではないか。NYY、BOSなどは条件を見定めながら有利な取引を進めそうだ。一方で、FA市場にはほとんど手を出さず、プロスペクトを物色する球団も多い。

クローザー3人衆(薮田、福盛、小林雅英)は、MLBに残れなかったが、幸いなことに、日本選手はかなり良い条件で契約できている。また五十嵐も席を得た。願わくば、田口が何とか残ってほしかったのだが。

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横浜、投打の新外国人|エピソード2009-24

12月17日、18日、横浜はスレッジの移籍と2人の新外国人の獲得を発表した。

一人はRHPのブーチェック(本来はブートチェックだろう)。1年契約で年俸は5000万円+出来高。

Bootcheck

この投手はNCAAのオーバーン大学で3年連続8勝ずつを上げて1順目(全体20位)でアナハイム・エンゼルスに入団した。180万ドルのボーナスつき。同期のトップはエイドリアン・ゴンザレスだった。

鳴り物入りで入団し、3年目にはMLBに上がる。先発投手としての起用が続いたが、数字が残せず、セットアッパーに。2007年はLAAで51試合に登板し、3勝3敗4.71とまずまずの成績を残すが、以後は登板機会が減っていた。

この投手はエリートだが、数字を見る限り大した成績は残していない。NCAA時代から防御率は5点台。マイナーでも似たような数字なのだ。四球はそれほど多くないが、MLBでもMINでも投球回数を大きく超える安打を打たれている。彼をスカウトしたジェフ・クレインは、昨年LAAを解雇されたようだが、あまり実績を残していない。

MLBでも実績がないうえに、持ち味が見えてこない。疑問が残る買い物だ。

もう一人はホセ・カスティーヨ。年俸は1年契約で3000万円+出来高。

Castillo

2009年は卡斯提の名前で台湾の統一でプレーし、73試合で.314 65打点を挙げている。

ベネズエラ出身。PITと契約。いわゆる内野のユーティリティであり、MLB、MIN通算で2B-501試合, SS-466試合, 3B-144試合, RF-1試合を守っている。

この選手は正真正銘のMLBプレイヤーと言ってよい。デビュー当時は大いに将来を嘱望され、3シーズン連続で100試合以上出ている。ただ、評価は下がっていく一方だった。

守備範囲は広く肩も良い。併殺数が多いが、失策も多い。また打者としては勝負弱い。足が遅い。決定的なのは、パイレーツ時代の最終年、チームメイト(ジャック・ウィルソン)とのトラブルなどで、あまり野球に熱心ではないという評判が立ったことだ。

それもあってか、2009年はMLBを離れ台湾でプレーした。八百長騒ぎで揺れる台湾野球は、外国人と現地人では大人と子供くらい実力差があるので、数字はあてにならない。試合も良く欠場したようだ。まだ28歳のカスティーヨだが、年々太ってきている。今は恐らく183cmで100kgは超えているだろう。

NPBでは、外国人獲得の判断基準は、数字だけでなく、選手の性格や基礎体力などをも重視するようになってきている。結論を言えば、横浜の新外国人選手獲得には、疑問を感じざるを得ない。

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松坂大輔は今年どうだったか?|日本人MLBプレイヤーの2009-13

今年の松坂は、WBCのときから決して調子は良くなかったと思う。3試合で3勝したが、14.2回を投げて14安打、5四球。WHIPは1.30であり、結果論としてMVPをとったものの、満足いく投球は3月15日のキューバ戦くらいではなかったか。相変わらずの勝負強さは見せつけたが、本人として納得いく数字は挙げていなかったと思う。

matsuzaka-01
これは後知恵でいうのだが、WBCの時から松坂は相当太っていたように思えた。そのためにバランスが悪く、体重が後足に残ったままでボールをリリースしていた。いわゆる手投げである。

松坂は好調な時でもWHIPは1.3前後。四球が多いためにる容易に出塁を許す。しかし、そこからが真骨頂であって、ランナーを背負ってからの打者との勝負に抜群に強かったのだ。いわば、僅差の勝負をモノにすることで勝ちを収める。まさに勝負師の面目躍如だが、それだけに微妙な体のバランスを失うと一挙に劣勢になる。

2009年のように調整不良のままで試合に臨むと、結果は無残なものになるのだ。

松坂はNPB時代にも一度成績が落ち込んだ年がある。この2002年は右ひじを負傷したのが直接の原因だが、前年に4000球も投げたことも大きい。やはり、疲労や登板過多などは、松坂のようなタフな投手でも大きな負担となるのだ。

次回以降、詳細に松坂の投球内容を見てみよう。

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ヤクルトの新外国人投手|エピソード2009-23

ヤクルトは12月14日、エウロ・デラクルスと1年契約15万ドルで契約した。

この投手はドミニカ出身。2001年にDETと契約した。

 De La Cruz
この投手はマイナー時代からセットアッパー、クローザーで使われることが多かった。100マイルを超える速球が売りで、マイナー時代はイニング数と同じくらい三振をとっていた。100マイルと言えばすごい球速だが、MLB機構にはこの手のスピード自慢は掃いて捨てるほどいる。

MLBでは通用していない。じっくり見られて四球を選ばれ、痛打された。コントロールが甘いのだろう。NPBでも同様の懸念がある。

ただ、25歳と言う若さが魅力だ。ヤクルトでNPBの野球を仕込まれれば、開眼する可能性はある。五十嵐の穴を埋めるかどうかは疑問符がつくが、ヤクルトにとっては先行投資のつもりなのだろう。

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ジョー・マウアーの課題|2009年の注目選手-02

ナリーグの三冠王候補は、プホルス。これは衆目の一致するところだ。ではアリーグはだれか?少し前ならA-RODが本命だっただろうが、今年の衰えにやや不安を感じる。思い切った見方かもしれないが、マウアーがその筆頭候補ではないかと思っている。

大物打ちで本塁打、打点を挙げている打者が打率を上げるのは至難だが、もともと打率の良い打者が、長打力をつける方が比較的容易だからだ。

2009年のマウアーは、そう思わせるに十分な変身を遂げた。

 Mauer

もともと四球と二塁打の多い堅実な打者だったのが、安打数が増え、本塁打が激増したことでアリーグでは唯一OPSが1.000を超えた。今年のMVPは間違いないところだった。大打者にはこういう形で長打が増えていくケースが多い。

ただ、問題は捕手と言うポジションである。

Mauer-f

捕手としてもマウアーはそこそこやるという評価だったが、数字を見る限りはそれほどでもない。レギュラー捕手としてはほぼ中位と言う感じだ。2009年で気になるのは、パスボールがMLB最多タイだったのと、盗塁阻止率が急落したことだ。

マウアーは身長196センチ。マット・ウィータースなど同じくらいの長身捕手もいるにはいるが、やや背が高すぎる。イヴァン・ロドリゲスは175センチ、バリテックは188センチ。その長身が守備を窮屈にしているように思える。

また、MLBでは捕手は140試合前後しか出場しない。本塁打、打点など積み上げ型の数字を増やすには不利である。さらに故障のリスクが最も大きいポジションでもある。ケンドールのように捕手というポジションにこだわるあまり、キャリアSTATSを落としてしまった前例もある。マウアーは内外野手転向を考えても良いかもしれない。1塁には僚友モルノーがいるから、簡単ではないだろうが。

来季をつとめあげればFAになる。MINという家族的なチームに残留してほしい気もするが、NYYやBOSがほっておかないだろう。あるいはそのタイミングで他のポジションへのコンバートも考えられなくもない。

ともあれ、この稀有のバッティングの才能が順調に伸びることを期待したい。

 

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広島の外国人政策|エピソード2009-22

2年連続二桁勝利を挙げていたルイスの退団と言うショックがさめやらぬ12月8日、広島東洋カープは2人の新外国人獲得を発表した。二人とも野手である。

ルイスも29歳で日本に来たが、今回の二人も二十代、キャリアも同程度だ。

Huber

1Bまたは外野。右打ち。この選手はオーストラリアでプレーして2000年にKcと契約した。マイナー時代は捕手だった。われわれにとっては、WBCのオーストラリアの4番として記憶にあるが、11打数1安打1打点だった。AAAでは20本塁打以上を打つ実力派だが、MLBでは実績は残していない。

Fiorentino
外野手。左打ち。NCAAのフロリダアトランティック大学で3年連続3割、10本塁打以上をマークし、ドラフト3順目でBALと契約。中距離打者。マイナーで3年176試合をプレーしてMLBに上がっているからエリートと言ってよい。しかしレギュラー定着ならず、マイナー生活を重ねていった。ヒューバーより契約金が高いのは2009年のMLBでの実績が上だからだろう。

広島は、MLBでの実績よりもAAAでの数字を重視しているように思える。まだ20代であれば、素質をNPB向けに磨くことができるからだろう。ただ、最近はNPBの実績をMLBも注視していて、数字が上がるとルイスのように再び呼び戻されることがあるからつらいところだ。

左右の違いはあるが、2人ともに二塁打が多い中距離打者で、三振が比較的少ない。堅実な選手を選んだという感じだ。

特にヒューバー、オーストラリアの選手は、日本と相性が良いことが多いので期待できるかもしれない。

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最近メディアからいろいろお話をブログにいただくようになりました。迂闊なことに、殆ど対応できていませんでした。ご連絡は下記までお願いいたします。

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広尾晃と申します。

ライター稼業をして、かれこれ34年になります。

2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。

広尾晃はペンネーム。本名は手束卓です。ペンネームは、小学校時代から使っていました。手束仁という同業者がいるので、ややこしいのでこの名前で通しています。ちなみに手束仁はいとこです。顔もよく似ています。
私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。


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