野球の記録で話したい

Baseball Stats Lounge

男前!斎藤隆① 完全燃焼を求めて(全3回)|MLB NPB

2009210日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

今のMLB中継は圧倒的にア・リーグが多い。斎藤隆の活躍は毎日、BS1のMLBのレビューで確認するしかない。1分足らずの映像だが、それでも斎藤の気迫は伝わってくる。どんな打者であろうとも、真正面からぶつかる気合いのマウンドである。日本では最高153km/hだった球速が159 km/hにまで上がったという。またスライダーのキレも増したという。36歳を過ぎての話である。

斎藤は、なぜ、こんなにMLBへ来てから伸びたのか。ベテランなのに心身ともに充実しているのか。メンタルな面は斎藤本人に聞くしかないのだが、ことSTATSで見る限り、こんなストーリーを描くことが可能である。

saito-01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斎藤隆は、佐々木主浩の2年後輩で、東北高校、東北福祉大、そして横浜(大洋)と同じキャリアを重ねてきた。佐々木は高校時代から絶対的なエース、大学時代には故障がちではあったが、ドラフトでは野茂英雄に次ぐ評価だった。斎藤は、中学時代から佐々木を兄貴分として仰ぎ見て育った。二人の付き合いは。プロ入りの時点ですでに9年に及んでいる。

斎藤は先発投手としてキャリアを重ねるが、負けの多い二流のスターターだった。97年にはいわゆる「ねずみ」(遊離軟骨)除去の手術をして翌年カムバック。この年は佐々木が記録的な活躍をするが、斎藤も先発中継ぎと奮闘し、優勝に貢献した。

しかし2000年に佐々木がSEAに移籍すると、その翌年から斎藤は佐々木の穴を埋める形でリリーフに転向、しかし2年で再び先発に転向、さらに佐々木が復帰した2004年から2年は、衰えの見える佐々木をフォローして先発、リリーフ両刀遣いとなった。

横浜と言う下位チームの煮え切らない采配のせいもあろうが、斎藤は常に便利使いをされる存在だった。特に佐々木との関係では、その不在を埋めたり、力の衰えを補ったりする影の存在だった。そんな形で14年間のプロ生活を終えて、斎藤には、不完全燃焼の悔いが残ったのではないか。また、肉体的にも徹底的に鍛え上げたという充実感がなかったのではないか。

NPBでもMLBでも、絶対的なクローザーとして君臨した佐々木の存在は、斎藤にはまぶしかったのではないか。

その佐々木が現役生活にピリオドを打った翌年に、斎藤がMLBに挑戦したのは無関係ではないと思う。

マウンドに上がることを本当に喜んでいるような彼の投球は、長い不完全燃焼のカタストロフィではないかと思う。斎藤のMLB3年間のWHIPは、佐々木のそれを上回っている。

 ■後日談:12月1日現在、斎藤はマイナーのFA扱いになっている。しかし利用価値はあるとされているようで、何球団かが注目しているうえに、BOSと再契約する可能性もある。

大家よ、思えば遠くに来たものだ|MLB NPB

200929日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

横浜での5年間、鳴かず飛ばずだった投手がアメリカに渡ったのは1999年のことである。この年、野茂は不振のためメッツを追われ、ブリュワーズに移籍している。BOSの機構内に入った大家はAAからアメリカでのキャリアを開始している。

大家はAAで12登板8勝を挙げてAAAに昇格、ここでも12試合で7勝を挙げてこの年にMLBにデビューしている。今年BOSに入った田澤も順調にいけば、全く同じステップを踏むはずである。

以後、大家は浮き沈みの激しい野球人生を送る。彼の長いキャリアSTATSは以下のとおりである。

ohka

 

 

 

一人の男の人生を見るような、実に味わい深いSTATSである。

MLBでのピークは2001年から2005年まで、MONと言う弱小球団のエース格として活躍する。しかし2005年にこのチームが破たんしてWASとなるとともにMilへ移籍、そこでの不振によって6年ぶりにマイナーリーグを経験するはめになった。

普通なら、この時点でリタイアしても不思議ではない。しかし大家は以後もAAAとMLBを往復しながら必死で這いあがろうとしているのである。

彼ほどMLBのライフスタイルについて知っている日本人はまずいないだろう。2007年はAAAでも散々の成績。MIL傘下からSTL、SEAへと移籍を繰り返した揚句にクビ。2008年はついにMLBに上がれず、CWC傘下のAAAでシーズンを過ごす。ここではそこそこの成績だったのだが、勝ち星には恵まれなかった。

そして2009年はCLE傘下で再びMLBを目指すことになる。

 私は、大家の頑張りをNPBの選手にも見習ってほしいと思う。NPBで大した成績も上げていないのに、MLB移籍を宣言して、オファーがないとみるや、再びNPBのチームにしっぽを振って入れてもらっている選手の面々は、真剣さが足りないと思う。中には日本ハムの稲葉のように、袖にしたMLBを見返すような大物に成長した選手もいるが、そこまでの覚悟もなく、あわよくば日本の数倍の年収を手にしたいという考えの選手がいるとすれば、それはNPBのぬるま湯を表していると思う。

大家には、MLBとは何かを語る資格がある。もっと頑張ってほしいが、たとえ引退したとしても、彼はMLBとNPBの橋渡しで大きな仕事ができるのではないか。

 ■後日談:2009年大家は久々にMLBで投げた。胸のすく快投とまではいかなかった。契約は難しいであろう。行方が気になる選手である。

松坂大輔の議 その⑤(5回連続) 2009年はどうなる?|MLB

200928日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

さらに松坂の投球を調べる。今年、面白いのは、打順別のSTATSである。

この記録を見ると、2008年、松坂は4、8番打者によく打たれている。2007年は中軸の5、6番打者に打たれていた。また、2007年は1番から6番までの出塁率が3割を超えていたが、今年はそれが途切れている。

これは、何を示しているのか。松坂は上位打線により神経を集中させ、打線を分断できるようになったのだと思う。それだけに、気を許して8番に痛打を許すようになったのは問題だが、要所を締めることができるようになったのだと思う。

続いて、各打者との対戦成績を見てみよう。対戦するチームが多いMLBでは、各打者との対戦打席数は多くない。偶然や好不調に左右される部分が多いと思われるが、それでも傾向は現れる。以下に松坂を打ち込んだベスト20と、抑え込んだ打者を上げてみよう。

打たれている打者は左が多い。セオリー通りと言えるだろう。イチローは、6回の打席で5度出塁している。2007年は12の1で完全に抑え込んでいたから、リベンジされたのだ。印象として、シュアな打者、特にリードオフマンタイプに良く打たれているということだ。

反対に、抑え込んでいる打者にはチームの主力、長距離打者が多い。これを見ても、松坂は要所を締めているという印象だ。

松坂5-1

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


この記録を見ると、2008年、松坂は4、8番打者によく打たれている。2007年は中軸の56番打者に打たれていた。また、2007年は1番から6番までの出塁率が3割を超えていたが、今年はそれが途切れている。 


これは、何を示しているのか。松坂は上位打線により神経を集中させ、打線を分断できるようになったのだと思う。それだけに、気を許して8番に痛打を許すようになったのは問題だが、要所を締めることができるようになったのだと思う。



続いて、各打者との対戦成績を見てみよう。対戦するチームが多いMLBでは、各打者との対戦打席数は多くない。偶然や好不調に左右される部分が多いと思われるが、それでも傾向は現れる。以下に松坂を打ち込んだベスト20と、抑え込んだ打者を上げてみよう。

 

松坂5-2

 

松坂5-3

打たれている打者は左が多い。セオリー通りと言えるだろう。イチローは、6回の打席で5度出塁している。2007年は12の1で完全に抑え込んでいたから、リベンジされたのだ。印象として、シュアな打者、特にリードオフマンタイプに良く打たれているということだ。

反対に、抑え込んでいる打者にはチームの主力、長距離打者が多い。これを見ても、松坂は要所を締めているという印象だ。

今年の松坂のSTATSを考える上で、いくつかのポイントが挙げられる。これを一つ一つ検証することで、見えてくるものがあると思う。

①WBCの影響はどうなのか?

②投球数の制限は今年も100球か?

③松坂は今年も球数が多いのか?

④今年もNYYとの対戦は少ないのか?

⑤最終的なSTATSは?

→①2006年、第一回WBCで松坂はMVPを獲得したが、同時にこのNPB最終年に、17勝5敗、防御率2.15という最高の成績を上げている。ただし投球回数は186回と多くない。総合して考えるなら、WBCの影響で成績が下がることはそれほどなさそうだ。むしろ、モチベーションを上げることで、好成績につながる可能性は高い。

→②投球数の制限は、変わることはないだろう。ハラデーのように完投をするためには、今のような大崩れを最小限にすべきだ。チームは100球で完投せよと言っているのではない。100球で7~8回までいって、なお安定感があれば120球くらいまでは投げさせるのだ。5回まで行くのが精いっぱいだという印象を払しょくする必要がある。

→③松坂は、「野球はカウント3-2まで、満塁まで」という哲学を持っているように思う。これを変えることはもはやないのではないか。ただ、初球、先頭打者に弱いという明白なポイントを改善すれば、アウトカウントはより早くとれるようになる。5%くらいの改善はあるのではないか。

→④これはBOSのローテーション投手とのかかわりが大きい。2009年のBOSのロースターでは、ベケット、レスター、松坂に加えて、40歳のスモルツ、ウエークフィールドが候補となる。さらには、LAAから移籍したBペニー、バクホルツ、マスターソンが先発の座を争うだろう。ウエークフィールドは昨年、全く衰えの影を見せなかったが、やはり40歳である。スモルツの調整具合とともに、今年はNYYの正面作戦に、松坂が出てくる可能性は大いにある。NYY新加入のティシェーラは、過去2度しか対戦がない(2-1)が、この新主軸を押えれば、通用する可能性はある。大切なのは、4/24からのNYY3連戦で松坂がパフォーマンスを示すことだろう。

→⑤昨年、松坂は2904球。4000球を投げた2001年の翌年は、さすがに成績が落ちたが、3300球くらいなら普通には投げられそうだ。DL入りしなければ登板数は32回。その上で2008年の1回当たりの投球数17.4球が5%改善されるとすれば、200回程度は投げられそうである。1試合の投球回数は6.3回(2008年は5.8回)。防御率は今年並みの3点台フラット。強いチームとも当たるので負け数は増える。で、最終は

  2007 15勝12敗 204.2回 防御率4.40

 2008 18勝03敗 167.2回 防御率2.90

 2009 20勝07敗 200.0回 防御率3.00

 サイヤング賞の候補になる可能性はあると思う。

 ■後日談:ここまで外れるとむしろ爽快である。WBCによる春先の調整不足は、多くの選手に影響を与えたが、その最大の被害者が松坂だということだ。

松坂大輔の議 その④(5回連続) 掩護射撃|MLB

200927日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

2008年の松坂は、彼の登板の時に限って味方打線が活発になった、運が良かったのだ。という話をよく聞いた。本当なのか、調べてみた。2日かかった。162試合を一つ一つ集計していった。多少間違いがあるかもしれないが、概ねこの表のとおりだ。

松坂44-1

 

 

 

 

 

確かに松坂登板時の打率は、他の先発投手よりも高い。本塁打も40本と最多である。ただ、予想していたほどのことはなかった。チーム打率が.280で、松坂の時の打率が.290、他の投手とも大きな差があるわけではない。

松坂の登板と打線の関係をゲームごとに追いかけてみる。

松坂44-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月から5月にかけて、BOSの打線は非常に好調で、4月は27試合で14試合、5月は22日までの20試合で14試合、チーム打率が3割を超えていた。この時期に松坂は8回も登板している。これが大きかった。チームの打線には確かにバイオリズムのようなものがあって、5/23からの30試合では6回しか3割を超えていない。この時期に松坂はDL入りしていたのだ。運が良いと言えばその通り。松坂の登板と、打線の相関関係はあまりないのではないか。

強いて挙げれば、打ちあいになりがちなインターリーグや、BAL戦など、チームの通算打率が3割を超えている対戦が多かったことが挙げられようか。

 こうして全試合のローテーションを調べていて、一番気になったのは、チームの松坂に対する起用方針である。率直に言えば、NYYの登板を回避させていたのではないか。考えすぎかもしれないが、彼は2008年、2回しか登板していない。以下がNYY戦の先発投手と、打線の関係である。

 

松坂44-3

 

 

 

 

 

 

 

 

 松坂は、4月の最初のシリーズで登板しただけで、あとは最終盤、すでにNYYのポストシーズン進出が絶望的になるまで登板がなかったのである。これは寂しい。チームはNYY戦をベケットとウェークフィールドを軸に組み立てていたようで、松坂はローテンション上巡り合わなかったとか、DLとか、登板回避とかもあったにせよ、積極的には使われていないのだ。

これ、やはりチームが松坂に対してどのように評価していたかの一端を表していると思う。松坂は、強いチーム用の投手と言うより、価値を稼ぐ試合用だったのではないか。松坂の課題は多いと言わざるを得ない。

 ■後日談:今年のNYYには、松坂は歯が立たなかったであろう。特に左のタシェアラには打ちこまれたように思う。2010年の奮起を期待したい。 

松坂大輔の議 その③(5回連続) じっくり勝負する男|MLB

200926日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

2008年、アリーグで規定投球回数に達した投手をいろいろなSTATSで比較した。

今回は、松坂自身のより細かなSTATSを見てみよう。

まずは、シチュエーション別のSTATSである。

松坂3-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 良く知られたことだが、松坂は2008年、満塁で一度も安打を打たれていない。これは驚異的なことである。また、スコアリングポジションでの被打率も.164。ピンチに絶対的に強かったのである。これは、言い換えればセットポジションでの投球術が優れているということなのかもしれない。

次にカウント別のSTATSである。

松坂3-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

細かなカウント別でみると、松坂は初球を痛打されていることが分かる。また、1ストライク、1ストライク1ボールからの被打率も高い。これは、松坂がストライクから入ったときには打たれやすいということだ。

反対に、ボール3からの被打率は.171、さすがに四球が5割を超えているから、ほめられたものではないが、松坂はボールを多投して勝負をしているのだ。

これを端的にみるために、今度は投球数別に調べてみた。これはあくまでカウントされたボールで、ファウルボールは数えていない。(そこまでのSTATSが入手できなかった)さらには、同じ記録の2007年も並べてみる。非常に面白いことがわかった。

松坂3-3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2007年と2008年で、松坂が大きく進化したものがあるとすれば、ボールカウント2-1、1-2、ボール3以降の勝負で、圧勝するようになったということだ。

そのカウント以降の被打率、被本塁打、被打点もすべて良くなっている。特に、2-2、3-1以降では、本塁打は0である。この集中力こそが、好成績の秘密だったと思われる。

となれば、課題は、立ち上がりの脆弱さである。ボールから入り、カウントをたくさん重ねなければ勝負できない、という松坂の本質的なピッチングスタイルはなかなか変わらないだろうが、それならばせめて出会いがしらの痛打を避けることだ。バッターも初球のストライクに山を張ってきているはずだ。ここでの勝負が焦点ではないか。


■後日談:立ち上がりに弱かったのは今年も変わらない。2009年は早い回に火だるまになった。シェフィールドに痛打されたのが記憶に残る。

松坂大輔の議 その②(5回連続) 出入りの激しい|MLB

200925日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

2008年、アリーグで規定投球回数に達した投手をいろいろなSTATSで比較した。松坂2

 

 

まず、今のMLB先発投手の投球数の目安とされる100球でどこまで投げられるか。球数の多い松坂は、当然のことながら非常に悪い。6回投げられないのである。

6回を3失点以内に抑えることをQS(Quality Start)といい、先発投手の最低の義務とされるが、そもそも松坂はその最低基準を満たしていないのである。。

悪い方を見れば、四球数ではリーグ1位。完投すれば5回歩かせる計算だ。

しかしながら、奪三振、被安打、自責点ではリーグ上位。前回も述べたが、松坂は最も安打が打ちにくく、攻略しにくい投手なのだ。

普通、投球数、四球数が多い投手は、防御率が悪く、勝ち星も稼げないはずだが、松坂は例外的なのだ。

この出入りの大きいSTATSの結果、MLB関係者が重要視するWHIP(1回あたりの安打、四球数の合計)は、中位に沈んでいる。

今年、地元BOSのファンは、自チームの最優秀投手に18勝の松坂ではなく、16勝のレスターを選んだ。これは、球数が多くていつもいらいらする松坂よりも、レスターを評価したということだ。STATS的に言えば、WHIPでレスターの方が良いこと、さらに投球回数で松坂が下から2番目であることも響いたのだろう。非常に目の肥えたファンだというべきだ。

このでこぼこしたSTATSこそが、松坂らしいと言えばいえるのだが、それが信頼感を損なっていることも間違いがない。

 

■後日談:2009年は信頼が戻ることはなかった。ワイルドカードは得ることができたが、松坂は重要戦犯の一人ではあろう。

松坂大輔の議 その①(5回連続) 球数が必要な男|MLB

200924日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

松坂が、MLBでどれほど特殊な投手か、端的なSTATSを1つ上げてみよう。

これは、1回当たりに投げた投球数のワースト10である。

松坂1-1

 

 

 

 

 

 

 2008年、MLBのアリーグでは40人ほどの投手が規定投球回数に達したが、ここに並んでいる投手たちは、先発投手として最も防御率が悪い一団であり、先発投手としてチームに貢献したというよりは、迷惑をかけたグループである。ただ一人、松坂を除いては。

「あんなに球数が多くて、やつはなぜ打ち込まれないんだ」

スコアラーの間で何度もささやかれたはずだ。

NPBで投げていたとき、松坂はどんな投手だったのだろう。もちろん、私は彼にずっと注目していたが、西武の試合は中継が頻繁にあるわけでなし、記録でチェックすることのほうが多かった。その限りでは、彼はよく完投する「力投型」の投手であり、最も安打を打たれない投手だ、という程度の認識だったのだが。

プロ入りから2008年までのSTATSを並べてみてみることにした。注目したのは、投球数である。NP(Number of Pitch)は、MLBでは選手との契約が口やかましくなった80年代半ばからカウントされる様になり、今では公式のSTATSに入っているが、NPBでは新聞社などがごく一部の投手について記録しているに過ぎない。松坂はその数少ない一人なのだ。

松坂1-2

松坂1-3

松坂はNPBデビューから数年、1イニングで16~17球を投げる投手だった。これは、同時期の上原と比較しても相当多い。

それがMLBに移る前年には15.6まで落ちている。わずか1~2球の差だが、実はこれが大きな差なのだ。15.6は、2008年のアリーグでは3位に相当する。そこまで、球数を絞り込むことができた男が、MLBに来たとたん、再びデビュー時に等しい球数を投げるようになった。

これは、対戦経験のない打者に対して松坂が慎重になった、と捉えられるように思う。また、対戦する打者がNPBより、MLBのほうがじっくり見ているからかも知れないとも思われる。

しかし、それだけでは、2007年よりさらに0.4球も多く投げた2008年のほうが防御率がぐんと良くなった説明が付かない。いったいなぜなのか?

このSTATSを見ていて、私が思ったのは、「松坂はわざと去年より多く投げているのではないか」ということだ。少なくとも球数を節約しようとはしていない。ボールカウントは3-2まであるのだから、また例え歩かせても満塁まで点は取られないのだから、じっくり攻略しよう。

その根拠になっているのは、彼のこれまでの実績である。STATSを見ればわかるとおり、松坂は西武時代、ほとんど先発で、先発すれば120球前後を投げ、完投すれば130球を越す球数を投げてきた男である。100球に球数が制限されたからといって、球数を節約して打たせてとるような投法はできない。まして、相手は手の内がわからない打者ばかりである。じっくり勝負をしよう。そういう心の切り替えがあって、こんなSTATSが生まれたのではないか。

凡百の二流投手が無駄球を積み重ねて投球数を増やしているのとは異なり、松坂は「必要だから球数を投げている」のである。

2007年から2008年へ、フランコナーらBOS首脳陣の松坂への締め付けはますます厳しくなって、1試合あたりの球数は108.7から100.1になった。

松坂は言いたいはずである。「もう20球投げさせてくれたら、5勝はプラスできますよ」。

MLB中継で見る彼の、駄々っ子のような表情が少しわかった気がした。

今日のニュースでは、ブルペンで132球を投げたそうである。BOS首脳の渋面が目に浮かぶ。

■後日談:これから5回続けて紹介した松坂の特質が、すべて裏目に出たのが2009年だった。

RC、RC27で見るMLB歴代打者ランキング|MLB

200924日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事 一部改稿】 

RC、RC27は、なかなか素晴らしいSTATSではないか、と思われる。

これでMLBの100年を超す歴史の中の歴代選手のランキングができないものか?

多くの障害がある。1つは、STATSのうちで、昔は記録されていないものが結構あるのだ。盗塁刺、犠打、犠飛、併殺打などのSTATSは、20世紀初頭まで記録されていない。また19世紀には三振の記録も取られていない時期があった。

これをどうするのか?小さな数値は0ということにし、盗塁刺は盗塁の20%と設定して、無理やりデータを作ってみた。だからお断りするが、この数値は相当大雑把なものです。公式なものではありません。

ベスト100+気になる選手たち。長い表ですが。

RCRC27ALL

ランキングには、一定の整合性がある。RCのベスト10のメンバーは、誰もが納得するメンバーではないだろうか。ボンズは本塁打に加え、盗塁の多さがモノを言っている。師匠であるWメイズとよく似た傾向だ。お父さんのボビーは、ずっと下だ。

それからスモールボールの元祖のようなカッブは、RCでもRC27でも10位以内。ルースが本塁打革命を起こす前は、カッブのようなタイプが強打者だったのだ。二塁打歴代最多のスピーカー(日本で学生相手に大本塁打を打ったが)もそのタイプですね。

密度の濃さでいえば、ルース、Tウィリアムスは、凄まじい。ルースのキャリアSTATSを見ると、その凄まじさにため息が出るが、それを反映している。

現役では、Fトーマス、KグリフィJr、ラミレス、A-ROD、このあたりは殿堂入り当確でしょう。

ジョー・ディマジオはRCでは69位だが、RC27は10位。ディマジオは、Tウィリアムスとほぼ同時代の選手だが、Tウィリアムス同様兵役に取られた上に、引退が早かったので積み上げのRCは大したことはない。しかし密度のRC2710位は、名選手だったことをうかがわせる。連続試合安打だけの選手ではないのだ。Dハルバースタムの名作「男たちの大リーグ」は、ディマジオが、Tウィリアムスでさえ手の届かない別格の存在だったことを教えてくれる。

さて、イチローは、昨年5000打数を超えたので、MLBの公式サイトで歴代打率22位に位置している。5000打数以上の選手は、2008年終了時点で693人いる。その最上位に位置するのだ。ただしRCで見れば、394位。まだキャリアが不足しているのだ。

120年の間に、野球は大きく変わった。だから古今の選手のランキングには、無理が付きまとう。しかし、こうした歴史の中に位置付けることで、現役選手の偉大さも相対的に知ることができるのだ。じっくり味わいたい表である。

 

■後日談:初出時に反応はいまいちだったのだが、このデータ、個人的には貴重だと思っている。 

RC、RC27で見るNPB打者ランキング|NPB

200923日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事 一部改稿】 

昨日のRC、RC27で2008年のNPBセパ両リーグの打者を見てみる。


RCRC27CP


 


 


 


 


 


 


 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セリーグの打者のNo.1は、横浜の村田である。しかもRC、RC27、OPSともにラミレスに大差をつけている。これ、全米の記者が投票したら、MVPの投票結果はずいぶん変わっていただろうと思う。

パリーグは、オリックスのベテラン外国人二人が首位を競っている。打撃面では、この二人の活躍がオリックスのポストシーズン進出を推進したのだ。日本人は後塵を拝している。

セリーグの方が、やや重量感のある打撃だったことが分かる。

MLBと比較すれば、RC、RC27という新STATSと、打率、OPSの上位選手が重なっている率が高い。これは、極端な大物打ちが少なくて、バランスのとれた中距離ヒッタータイプが多いということだ。スケールの大きい選手が少ないということかもしれない。

金本、小笠原、松中、稲葉など、リーグを代表する名選手がそこそこの位置にいる。それから本塁打0の赤星が9位にいる。RCって、理屈はわからないが、信頼がおける気がするのだが。

 

明日は、RCを歴代の強打者にあてはめてみよう。

 

■後日談:2009年は西武の中村剛がRCでも突出している。

RC、RC27で見るMLB打者ランキング|MLB

200922日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事 一部改稿】

これは、アナ両リーグの打者の2008年のランキングである。

RCRC27AN

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、チームの状況になるべく左右されず、打者の純粋な力を測定する基準はないのか、とずっと思ってきた。また、安打、本塁打だけでなく、盗塁や犠打、犠飛、死四球なども加味することはできないか、とも思った。何しろ、野球は塁に出て、一つでも先の塁をとることで勝てるゲームですから。

ただ、本塁打と犠打は、同じにはならない。それは、何らかの比率にすべきじゃないかと。

こういうことを、アメリカでも真剣に考えた人がいて、その人は私と違って数学ができて、おそらくは金融商品なんかの設計にもかかわっていたようで、そうしてできた新たな評価がRC(Run Create)という。つまり「走者を生み出す」ことにどれだけ貢献したか。ここには、安打、犠打、死四球が盛り込まれ、当然、盗塁刺や併殺など「走者を消した」数値もマイナスで加味されている。数式はいろいろあるようで、ESPNとWikiでは違うのだが導き出される数値はほぼ同じだ。一応Wikiの数式を紹介すると、

 

A = 安打 + 四球 + 死球 - 盗塁死 - 併殺打

B = 塁打 + 0.26 ×(四球 + 死球) + 0.53 ×(犠飛 + 犠打) + 0.64 × 盗塁 - 0.03 × 三振

C = 打数 + 四球 + 死球 + 犠飛 + 犠打

RC=((A+2.4C)(B+3C)/9C)-0.9C

 

なぜ、これで打者の力量が測れるのか?私に聞かないでほしい。わかりません。ただ、これで出てくる数値には、何か妥当性があるように思う。

アリーグでいえば、OPSであれば、下位に落ちてしまうイチローが12位にいるし、ユーキリスの評価も高い。A-RODより上なのだ。サイズモア1位なのは、本塁打と盗塁がともに高水準だからだ。

ナリーグは、プホルスのMVPが納得できる。今の記者はRCを重要視しているのがよくわかる。(MLBは公式に認めていないようだが)バークマンがそれに次ぎ、首位打者チッパーはそれほど高くない。

このRCは、積み上げ型のSTATSでより多くの試合に出て、塁に多く進めた方が数字が上がる。

しかし、それでは打数の多い選手が有利になる。ということで、RC27というSTATSが編み出された。

この数値もこれだけ数式がある。

 

TO = 打数 - 安打 + 犠打 + 犠飛 + 盗塁死 + 併殺打

 RC27=27RC/TO

 

この数値では、同じRCの打者が27回打席に立った時=1試合プレーしたとき、にいくら得点が入るかという数値だ。ボンズばっかりのチームなんて、もめごとだらけで試合にならないようにも思うが。

これで見ると、アはブラッドリー、ナはプホルスである。アナ両リーグを比較すると、アの方が打撃はやや小粒だったようにも思える。

RCは、素人が自分でデータを取って計算できるという点で、守備のプラスマイナスよりもオープンな感じで好きである。ただ、数学で何度も先生に「すまなかっただ」「これからは努力するだ」「許してくだせえ」

と言ってきた私には、なぜこの数値になるのか、をちゃんと説明できないのがつらい。

 

こういう野球の実力を測定する新しい数値をSabermetricというそうだ。

明日は、RCでNPBを測定してみよう。

 

■後日談:2009年STATSもRC、RC27で測定しています。

あのチームは白星をいくらで買っているか?|MLB

2009130日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事

去年の暮れに、MLBから2008年度の年俸総額ベスト10が発表になった。お約束のように、ダントツ1位はNYYで、2007年の記録を更新した。でも、それでワールドシリーズはおろか、ポストシーズンさえ進出できなかったのだから、NYYのGMは手腕を問われてしかるべきだと思う。

2008年は、年俸総額テールエンダー常連のTBがアリーグの王者に輝いたように、コストパフォーマンスの常識が覆された1年だった。

各チームが選手につぎ込んでいるお金と、白星の相関関係が知りたくて、調べ始めた。折から、NPBの選手会が各チームの年俸総額を発表した。何と、選手一人ひとりに聞いて回ったそうである。この2つの数字を並べてみた。なおMLBは40人ロースターの総額、NPBは選手登録の総額である。(MLBの年俸のDATAはESPNで現在進行形で出ているのだが、昨年シーズン終了時点でのデータをとっていなかったため、あちこちから拾い集めた。大体は合っているとは思うが、ちょっと精度に自信がない。ご教示いただければ幸いである)

1ドル=90円で換算。

salary2008

NYYはやはりダントツである。1勝あたり2000万円をはるかにオーバーしている。本当にやりすぎだと思うが、これがNYYなのだ。

よく、金満球団というとNYYとBOSが引き合いに出されるが、BOSはNYYとはぜんぜん違う。BOSは長期の大型契約をすることこそあれ、1年にならすと他のトップクラスのチームとほぼ横並びの年俸なのだ。これで、激戦のア東地区で勝つのだから、賢明なマネージメントだと思う。

金満というなら、1億ドル以上の年俸で初の100敗を喫したSEAと、打撃偏重の布陣でこけたDET、それにATLがそれだろう。SEAの山内筆頭オーナーは、ニンテンドーがいくら儲かっているからといって、これでいいのだろうか。

特筆したいのは、TB、FLAという年俸総額下位チームが健闘していること。ア東地区では年俸1/5のTBがNYYをはるかに下に見ているし、ナ東のFLAも大健闘だ。

この2チームは、NPBなみの年俸なのだ。これ、新鮮だった。単純に言えば、日本のプロ野球への投資額で、MLBのチームを運営することが可能なのだ。TBもFLAもここ数年、ずっとこの水準。貧乏なら貧乏なりに生きていくすべはある。

結局、このSTATSは選手というよりは、マネージメントレベルとデシージョンレベルの手腕を示す数字なのだ。

 

それにしても、NPBはMLBに比べればチーム格差は少ない。最下位の広島とトップの阪神の年俸総額は3倍に満たない。MLBは8倍である。護送船団とはいわないが、何か横並びの感がある。

NPBとMLBでは年俸総額=選手市場総額で10倍弱の開きがある。また、1勝の価値は3倍強だ。

かつて玉木正之さんは、シーズン前にNPBの順位予想を聞かれて、年俸総額順にチームを並べて、見事的中させたことがあったが、今のMLBではそうはいかない。

年俸と実力が乖離する選手がたくさんいるというのは、今が過渡期だという証拠である。40歳を越えたおじさんが、目の玉飛び出るような年俸をもらってふんぞり返っていた時代から、コストパフォーマンスの良い若手が台頭する時代へ。金融危機がそれに拍車をかけているのだろうが、MLBは、順調に成長しているのだと思う。

 

■後日談:不景気の中で、一部の選手を除いてMLBのサラリーも厳しい。今年は特に松井秀喜が厳しい状況に立たされている。

オロスコ先生、おつかれ!|MLB

2009129日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事 

今年、アメリカ殿堂入りしたのはリッキー・ヘンダ―ソンだったが、同じように引退後5年が経過して殿堂入りの資格が生まれ、BBWAA(全米野球担当記者協会)によって可否を問う投票にかけられた選手に、ジェシー・オロスコがいる。残念なことに、全体の5%以下の得票だったために、審査基準から外れ、殿堂入りの資格はなくなってしまった。

そりゃそうでしょう、ジェシーは87勝80敗144セーブ、現役でもごろごろしているような並の投手なのだから。では、なぜ、一度は殿堂入りが検討されたのか?

彼は1251登板と言うMLB記録を持っているのだ。しかも実動24年(プロ生活は26年)。2008年横浜の工藤公康は、27年目の現役シーズンを送ったが、高卒すぐで1軍のマウンドに上がることができるNPBと違い、少なくとも1~2年のマイナー生活を送らなければならないMLBでは、空前の記録である。

彼の現役生活の長さをSTATSで実感していただきたい。

jessie

オロスコは、70年代、80年代、90年代、00年代の4つのディケード(10年)で現役生活を過ごしている。

先発わずか4回、完投は0。こんな大したことのない投手がなぜこんなに長生きできたのか?もちろん、彼はオールスターやワールド・シリーズでも活躍した。一流選手の時期もあったが、大部分は地味なセットアッパー生活だった。

いろいろ事情はあるだろうが、やはり左腕であること、そして防御率の良さが目に付く。そこそこ計算できて、この年俸(2001年58万ドル、2003年80万ドル)。お買い得感たっぷりの投手だったのだ。

デーブ・キングマンから、このあいだ亡くなったボビー・マーサー、ジョージ・ブレット、バーニー、そしてイチローとも対戦している。最後の年となった2003年、オロスコははじめて3チームを渡り歩くジャーニーを経験したが、ヤンキースにいた8/10のシアトル戦7回、ロジャー・クレメンスの後を受けてマウンドに上がったオロスコは、イチローと対戦、易々と二塁打を打たれている。46歳のことだ。

私は30年くらい前からMLBに興味を持っていたが、昔の記憶はない。晩年のオロスコの印象としては、何か「体育の先生」がマウンドに上がったような感じがした。昔は鍛えられていただろう体が丸くなり、動作も鈍くて、でも何となく押さえてしまう。そこはかとないユーモアもあったような。

過酷な競争社会であるとともに、MLBはこういう選手が生きていけるのだな、と思った。

 

■後日談:工藤公康は、2010年も現役がきまった。オロスコなみの持久力、実績ははるかに上だ。

イチロー、どうでしょう? その10(全10回) 歴史的存在として|MLB

2009129日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

この稿では、イチローという打者の特質を更に深く考えるために、加工したSTATSを2つ見ていただきたい。

なお、STATSの表によって、チーム表記や項目表記がまちまちであることをお許しいただきたい。ここでご紹介しているのは、シーズンオフのひそやかな楽しみとして、公開することなどあまり考えずに、あいた時間でこそこそ作っていたものなのだ。手直しをすればいいのだが、その時間がなかったのでご容赦を。

一つは、単打、シングルヒットのSTATSである。規定打席以内の68選手のベスト15と、ワースト10である。

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これでわかるのは、イチローは他に並ぶ者のない「シングルヒッター」だということだ。何と、2位のカブレラと36本差。桁違いである。規定打席到達者下位のジアンビあたりと比べると3倍である。

こと単打を打つ=野手の間を抜けるか、送球よりも早く塁に達するか=という技術、そして熱意においては、MLBに並ぶ者はいない。調子がいまいちだった2008年にして、この断トツぶりなのである。時間があれば古今の安打製造機との比較も試みたいが、おそらく空前絶後だ。

 

そして、もう一つ。裏STATSともいうべき凡打数である。これもアリーグ規定打席内68選手のベスト15である。

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3割打者にして凡打数リーグほとんど1位に近い2位。MLB中継で、我々が最も多く見たのはイチローの凡打だったのである。フラストレーションがたまるのも当たり前だ。もちろん、これは打席数が圧倒的に多いからであるにしても。

しかし、ある意味で、これはイチローのさらなる可能性を示唆している。つまり、この凡打の山の10%を、他のSTATS、四球や死球に変えることが出来たなら、楽々首位打者に手が届く。.400も見えてくる。凡打の山は、その可能性を秘めた宝の山でもあるのだ。

これだけは断言できる。イチローに似た選手は、今のMLBにはほとんどいない。

■後日談:2009年を終えて、最近私は、イチローとジーターが良く似ているような気がしてきだしている。

イチロー、どうでしょう? その9(全10回) 一番打者の勤務評定|MLB

2009128日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事

MLBにおける一番打者とは何なのか、知りたいと思った。そこで、ESPNをいろいろひっくり返して、打順別のSTATSから、1番のみの打撃成績を集めてみた。このSTATSには、途中から1番に入った打者の成績も全部含まれている。

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これを見れば、各チームの1番打者の概念が大きく異なることがわかる。あるチームは、出塁、盗塁を重要視しているが、あるチームは、いきなり本塁打を考えている。また、打順が一番多く回るから、打点を稼ぐことも考えている。チーム事情と、指揮官の考え方で、大きく異なっているのだ。中にはトロントのように、最多盗塁のリオスを3番に据えるチームもある。

それから1番打者の成績とチーム成績にはあまり相関関係がないこともわかってくる。

それでは、個々の選手について見てみよう。

ichiro09-02

1番バッターが固定されていないチームも多いので、打数300以上の選手をピックアップした。ここで見ても、さまざまなタイプの選手がそろっている。

しかし、仔細に見ていけば、出場頻度、打率、盗塁などの総合面で、イチローはレイエスと並ぶ一番打者であることが見えてくる。

衆目の見るところ、「裏年」だとされた2008年でさえ、屈指のリードオフマンだったのだ。01年、04年、07年などは、まさにひとり超越したトップバッターだったといえよう。

それから、岩村の成績も地味だが、とにかく出塁という点で良い仕事をしているのもわかる。

 

2009年は、再び「当たり年」のイチローを見てみたいものだ。

 

■後日談:2009年、岩村は不幸な結果になったが、今年もイチローはダントツの1番打者だった。

イチロー、どうでしょう? その8(全10回) 盗塁③エピソードとしての盗塁|MLB

2009127日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

さて、2008年のSTATSを1試合ごとに見ていくうちに、面白いことが見えてきた。盗塁というプレーは、塁を1つ進めるということ以上に、バッテリーやチームに与える影響が大きい。

それだけに、守備側は、やられっぱなしになることを恐れるようだ。

エルズベリーは、実質、2008年のデビュー。その印象を鮮烈にしたのが、4月のヤンキース戦である。4/12、13と連続で強肩のホセ・モリーナから盗塁を奪った。続く4/17のヤンキース戦では、今度は3番手のモ―ラーから2盗塁。ヤンキースはこの3戦共に接戦で落とした。

首脳陣は、同地区のライバルチームの先頭打者であるこの男を調子づかせてはならないと痛感したのだろう。次の対戦以降は徹底的にマークするのだ。シーズン中盤、6月以降は完ぺきにエルズベリーを封じ、同時に対戦成績も優位に転じたのである。

以下がその戦歴だ。ヤンキースにとって、エルズベリー封じが対ボストン戦略の重要な部分を占めていたことがうかがえる。これが捕手対走者の個人的な戦いでないことは、弱肩のポサダも一度刺していることでうかがえる。ichiro08-03-01

 

イチローで興味深いのは、イヴァン・ロドリゲスとの勝負である。今季の盗塁阻止率は32.47%とやや衰えの見えるI-RODだが、イチローとの対戦では燃えているようなのだ。今季、イチローは、二桁の連続盗塁を16、15と2回しているが、その2回ともに記録を止めたのがI-RODなのだ。イチローもおそらくはライバル意識がある。だから5/30、1回に刺されたイチローは、6回、すでに10点差がついていたにもかかわらず、再度I-RODに挑み、盗塁をもぎ取っている。ichiro08-03-02

 

I-ROD37歳、イチロー35歳。ともにMVP受賞歴のある大スターの意地のぶつかりあいだ。来期の行き先の見えないI-RODだが、ぜひ、来年も名勝負を繰り広げてほしい。

STATSは、選手の実力だけでなく、選手同士のプライドや様々な心理も読むことができる。イチローは、MLBという舞台で、偉大な選手たちとレベルの高い「技」を競い合っているのだ。
 

■後日談:2009年、I-RODはアリーグを去り、名勝負はなくなってしまった。だが、今年もイチローは勝負を続けてきた、いま、それを調べている。

イチロー、どうでしょう? その8(全10回) 盗塁②捕手との一騎打ち|MLB

【2009年1月27日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

盗塁というSTATSは、バッテリー、就中捕手とのせめぎあいという側面が強い。弱肩鈍重な捕手からと強肩俊敏な捕手からでは、盗塁の価値は大きく違う。

1試合ごとの記録を追いかける前に、何気なくイチローとエルズベリーのチーム別盗塁数を調べていて、「おおっ」と思ってしまった。

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何と、イチローは対戦したすべてのチームから盗塁を上げているのである。この記録を意識していたのか、とも思ってしまうほどに見事だ。それに対して、エルズベリーは、同地区のボルチモアから13盗塁もしている。荒稼ぎである。

これは、捕手ごとの対戦成績を見なければ、と記録を深追いすることにした。

ちなみに、2,008年、MLBに出場した捕手は、110人いるが、100イニング以上出場した77人の盗塁阻止率リーグ別ベスト、ワースト10傑は以下の通りだ。

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この表を頭に入れて、二人の捕手別の盗塁記録を見ていただきたい。ichiro08-02-03

エルズベリーは、同じ東地区のボルチモアのラモン・ヘルナンデスを本当にお得意さんにしている。ヘルナンデスはMLBで断トツの99盗塁を与えた弱肩だが、この捕手から全体の22%を荒稼ぎしているのだ。(このヘルナンデスにイチローが1度刺されているのはご愛敬だが)

これに対し、イチローはまんべんなく多くの捕手から盗塁を奪っているが、最多は実質的なリーグ№1の強肩、ホセ・モリーナからの5つ。また、盗塁阻止率35%以上の強肩捕手(赤字)との対戦成績でもイチローとエルズベリーでは大きな差がある。

ひいき目ではなく、質的に見れば、イチローの盗塁の方が上ではないか、と思えるのだ。

 

■後日談:2009年、イチローとエルズベリーは、勝負にならなかった。今年のエルズベリーのライバルは、ダッシュをかけたTBのクロフォードだった。

イチロー、どうでしょう? その8(全10回) 盗塁①デッドヒート|MLB 

【2009年1月27日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

盗塁というSTATSは、人間くさい。単に次塁を冒すだけのプレーなのだが、多くの注釈が入る。まず、ランナーが次塁に進んでもバッテリーが何ら行動を起こさなければ、公式記録員の判断で盗塁がつかないことがある。また、大量得点差では、不必要な盗塁はマナー違反とされる。MLBでもNPBでも、ほぼ同じようだが、こうしたルールや不文律によって、かつてのモーリー・ウィリスやヘルナンデス、福本豊のような100盗塁以上の大記録はうまれにくくなっている。

福本豊の全盛期、南海の広瀬叔功は福本を上回る走力、技術を持ちながら、必要な時しか走らなかったとされる。スコアブックを見ることができれば、それは実証できるのだが。

さて、今回は、イチローと2008年アリーグの盗塁王、エルズベリーの走りを比較してみた。イチロー、エルズベリーが盗塁を企図したのは計114試合(同一試合で2人が盗塁したのは1試合だけ)回を追ってつぶさに見て、非常に面白かった。

盗塁というのは、戦争の中の一騎打ちのように、捕手と走者の技の競い合いでもあるのだ。

長くなりそうなので、今回は3つのブログに分けて、じっくりと面白さを共有したい。なお「SB」は盗塁、「CS」は盗塁刺、得点は盗塁後に限った得点である。

まず、二人のデッドヒートを見ていただきたい。

ichiro08-01-01

エルズベリーが先行した盗塁王争いは、5月にヒートアップし、1差のままで8月へ、9月になって優勝争いという高いモチベーションの中でエルズベリーが勝利を決めた。

6月以降、エルズベリーは、敵からマークされて盗塁成功率が落ちて苦戦をする。一番バッターを外されることも多くなったのだが、おそらくイチローに、盗塁王に対する執着があまりなくて、何とか逃げ切れたのだ。

エルズベリーの盗塁成功率82%は決して悪くはないのだが、イチローの91.5%の前には遠くかすんでしまう。イチローは、走るからには必ず成功する、そんなランナーなのだ。

さらに、二人の盗塁の質を対比したのが、以下の2表であるichiro08-01-02

さすがにMLBを代表するトップバッターである。二人とも得点差の開いた試合での、無駄な盗塁はほとんどない。イチローは―10差の試合で走っているが、これには訳がある(後述)。

また、二人ともいわゆる核弾頭としての機能を十分に果たしている。1回の盗塁が多いのだ。先制点も多い。興味深いのは、中盤の4、5回。イチローはほとんど走らないが、エルズベリーは積極的に走っている。これは、マクラーレン、リグルマンとフランコーナーの戦術の差ではないだろうか。終盤でのイチローの盗塁成功率の高さは見事だ。万全の体制で警戒するバッテリーを出し抜く技術の高さを表しているといえよう。
 

■後日談:2009年、イチローは盗塁王争いから早々と降りてしまった。後半には脚の故障もあり、30盗塁もできず。衰えの前兆と見えなくもない。2010年 最も奮起を促したいジャンルだ。

イチロー、どうでしょう? その7(全10回) チャンスとイチロー|MLB

2009126日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

 

言うまでもないが、得点圏打撃成績とはスコアリングポジション(安打1本で1点入るシチュエーション、二塁以上にランナーがいる状況)でのSTATSである。

これは公式記録ではなく、あくまで参考記録ではあるが、同じ打撃成績ならば、無走者や1塁で良く打つ打者よりも、得点圏で打つ選手の方がチーム貢献度が高い。

イチローは、勝負強いとか、最近弱くなったといわれるが、本当のところどうなのか、調べてみることにした。参考までに、当代MLBの最強打者の一人で、イチローとMLB同期のアルバート・プホルス(セントルイス)の記録も並べてみる。

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まず注目すべきは、2001年MLBデビューの年のイチローの得点圏での恐ろしい数字である。打率.445、そして何と、OPSは1.046。プホルスよりも上だったのだ。また、得点圏のOPSは、自身のレギュラーシーズンのOPSよりも24.8%も高い。たった1本塁打でこの数字なのだ。

これは凄まじい。一番バッターでありながら、この年のイチローは、得点圏にランナーを置くと、リーグ最強の打者に豹変したのだ。翌年、四球数が倍増したのは、「イチローは怖い」という定評ができたからだろう。

以後も、イチローは2005年までは、OPS0.850以上の好成績を残している。進境著しいプホルスは、2002年以降凄まじい勢いでチャンスOPSを上げていく。これは本塁打に加え、四球が増えて出塁率が上がったからだ。イチローは、さすがにプホルスには引けを取るものの、屈指のクラッチヒッターとして活躍してきたのだ。

しかし、2006年以降の3年、イチローの得点圏での打撃成績は乱高下している。2006年に限れば、イチローはチャンスに弱い打者だった。打率もOPSも最低だった。これはWBCの影響かもしれない。

2007年は最後までデトロイトのオルドニェスと首位打者争いをした年で、チームも久しぶりに2位となったが、得点圏での打撃成績も再びぐんと上がっている。打点は過去最高だ。

が、2008年、また勝負弱いイチローが出てきた。OPSも低いが、打点は最低だった。モチベーションが維持できなかったのか、とも思えるが。

2009年は、今後のイチローを占う上で、重要な年になるかもしれない。前々回に紹介した守備成績、そして得点圏での不振が、衰えの兆候なのか。それとも単なる「裏年」だったのか。2回目のWBCは、MLBのレギュラーシーズンから考えるとマイナスのファクターになる可能性があるが、何とか乗り越えてほしいと思う。

 

 

■後日談:イチローは、まさにマイナスファクターを乗り越えた、プホルスはWBCに出ず、さらにすごいSTATSを残した。2人ともに偉大だと思う。

イチロー、どうでしょう? その6(全10回) イチロンさんに刺激されて|MLB 

2009124日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

実は、その6は、得点圏打率のことをご紹介しようと思ったのだが、得点の項でイチロンさんからいただいたコメントに触発されて、新しいのを書きたくなった。得点圏打率は明日にします。じゃ、全11回にするか、というと野暮なのでそうはしません。10回でおしまいにします。

イチロン様のコメント、勝手ながら、再録させていただく。

 

>出塁数でも、出塁率でも、イチローはリーグトップクラスではありません。

管理人様イチローは総出塁数(安打+四死球)では08年ア・リーグでペドロイア270に次いで269で2位です。後打者次第で高得点に繋がるはずです。総出塁数からいって、100得点は当然といえます。イチローの力だと思います。率は打数が少ない選手が有利だし、出塁率には盗塁が含まれませんよね?

 

面白いと思ったのは、イチロンさんの、出塁数が多ければ得点も多いという考え方だ。それはそうだが、強いチームでも弱いチームでも出塁数と得点の比率は変わらないのだろうか、と。

で、調べてみた。アリーグの規定打席以上の68人の得点、総出塁数、その他のSTATSを。申すまでもないが、総出塁数とは安打、四球、死球の合計。85点以上の得点をしている32選手を得点順に並べたのが以下の表だ。

ichiro06

ミソは、ピンクで表示した「帰還率」。勝手に作りました。これは、得点を総出塁数で割ったもの。文字通り、塁に出た内で何割ホームに還ってきたか、という率。

表のとおり、帰還率にはグランダーソンの.489を筆頭に、大きな差がある。イチローは.383だ。「総出塁数が多ければ得点も多くなる」は自明のことだが、その割合は選手によってかなり開きがある。その差は何なのか?

ひとつは、出塁した選手個々の努力だろう。一つでも次の塁を盗ろうとする選手の方が帰還率は高くなるに違いない。それから、自分で自分をホームに返す本塁打が多いと、高くなるだろう。個々の本塁打と盗塁の記録に、端的に表れるはずだ。

でも、それだけではない。後続打者が打つか打たないかで、大きく変わってくるはずだ。で、それを表す数値として、各チームのOPSを引っ張ってきた。(出塁率+長打率)で求められるこの数字は、チームの打撃力、得点力を直截表している。

この表から何が見えるか。得点を稼ぐには、塁にたくさん出た方がいいに決まっている。でも、塁上から還ってくるには、自身の努力だけでなくチームの援護力が必要だということだ。

ペドロイアとイチローは、総出塁数で大差ないが、得点で15点も差が開いている。その差は、塁上での個人の能力差というより、明らかにチームによる援護力の差だ。

同じ打線に恵まれていたら、イチローの得点は10点以上オンされたはずだ。

85得点以上している選手で、イチローは自軍のOPSが最低なのだ(当然ながらイバネスもそうだが)。彼の103得点は、本当に苦労して捻りだしたのだということを実感した。

このデータは選手の実力というより、チーム力によって個人成績がいかに左右されるかを表したものと言えるが、ある意味、個人のSTATSとチームのSTATSの接点が一つ見つかったような気がした。

来年、チームのOPSがこれ以上下がると、イチローの100得点に黄信号がともることになるだろう。

 

このデータ、ちょっと分かりにくかったですか?イチロンさん、いかがですか?

 

■後日談:「チームのOPSがこれ以上下がると、イチローの100得点に黄信号がともる」まさに現実のものとなった。

イチロー、どうでしょう? その5(全10回) エリア51の真価|MLB

2009123日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

守備のSTATSというのは、なかなか真価が見えないものである。例えるなら、攻撃のSTATSは営業成績である。獲得したものを積み上げるから、優劣がはっきりする。守備のSTATSは、総務経理などバックオフィスの評定である。「完全にやって当たり前」の減点主義だから、極めて劣る場合を除き、レベルの高い現場では差がつかない。

イチローの守備能力を、STATSで語ろうと思うのだが、これが難しい。一応、堅実さの指標として、守備率=エラーをしない率というのがあるのだが、よく指摘されるとおり、エラーを恐れて無理な打球に挑まなければ守備率は上がる。ベテランで、足の遅い野手が守備率1.000なんてこともある。

より守備能力に迫るには、守備機会というSTATSがある。どれだけアウトにしたか、アウトにするのに協力したか、という数字である。外野手の場合、守備の多くはフライを取ることであり、これは刺殺(怖い言葉だ)という記録で表される。稀に次塁に達しようとする走者を外野からアウトにすることがあるが、これを補殺という。これとエラーを足したものを守備機会という(ご存じの方にはご退屈様だが)

本当に優れた野手は、より多くの守備に参加している。守備機会が多い。それによってエラーのリスクも高まるが、はるかに多くのアウトを取ることに貢献する。

で、私は独自に1試合平均処理数という数値を考えた。外野手として参加した守備(刺殺+補殺)からエラーを引き、この数字を出場試合数で割るのである。これで、1試合あたりのアウトに貢献した数(単独とは限らない)が出てくると思う。

この数字を加えたイチローの守備STATSと、同じ基準の2008年の外野手の守備の平均データが以下である(外野手の守備の平均データは年によって大きく変動することはないから、最新の1年のみ取り上げた)。

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外野手というのは、守備機会が均等ではない。センターが一番多くボールにふれる。続いてライト、レフトの順。センターに足のある名手を入れる意味合いがよく分かる。

イチローは、ライトのときもセンターの時も、リーグの平均の数値よりも常に上である。驚異的なのは、2004、5年のライトの守備。リーグ平均の2.105よりも10数%も高い。差が出にくい守備のSTATSでは、普通あり得ない数字だ。下手なセンターよりも多くボールに触ってきたということだ。エリア51の伝説は、数字でも実証されている。

2008年で気になるのは、久しぶりに戻ったライトでの1試合平均処理数がひどく悪いこと。これを走力や肩の衰えとは見たくない。センターからコンバートされて、勘が戻らなかったということだろう。守備位置があちこち変わるのは、良いことではないと思う。

2009年は、エリア51にイチローがどっかと座って、飛球を根こそぎ処理してほしい。レーザービームもライトからの方が映像的に映えるのだ。胸のすくような映像をたくさん見せてほしいと思う。

 

 

■後日談:2009年もゴールドグラブを受賞したが、やや守りに陰りが見える気がする。2010年に期待である。
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最近メディアからいろいろお話をブログにいただくようになりました。迂闊なことに、殆ど対応できていませんでした。ご連絡は下記までお願いいたします。

baseballstats2011@gmail.com

広尾晃と申します。

ライター稼業をして、かれこれ34年になります。

2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。

広尾晃はペンネーム。本名は手束卓です。ペンネームは、小学校時代から使っていました。手束仁という同業者がいるので、ややこしいのでこの名前で通しています。ちなみに手束仁はいとこです。顔もよく似ています。
私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。


2012年11月「クラシックSTATS鑑賞」を独立したサイトにしました。

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