野球の記録で話したい

Baseball Stats Lounge

ブレット・マイヤーズ PHIからHOUへ。1月12日|記録庫2009

PHIの先発の一角を担ったマイヤーズ。2009年は臀部の故障で4勝どまりだったが、万全な体調なら10勝は期待できる。99年PHIに1順目で入団。エリートコースを歩んできた。速球、スライダー、カーブも一級品。性格的には難があるが、ローテーションの一角を担える投手だ。1年510万ドル+2年目は双方オプションでHOUと契約。

Brett Myers

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マット・ハージェス、COLからKcへ。1月11日|記録庫2009

40歳を迎えるベテラン右腕。92年にドラフト外でLADに入団。足掛け8年をかけてMLBに入団している。一言でいえばかわすピッチング。2000年はセットアッパー中心で11勝を上げる。ひところは60試合以上も投げていたが最近は登板数は減っている。マイナー契約。コンディションさえよければ短いイニングは抑える力がある。

Matt Herges

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マット・キャップス、PITからWANへ。1月6日|記録庫2009

350万ドル+出来高42.5万ドルの1年契約。2002年PITに7順目で入団。がっちりした体格。当初はクローザーを期待されたが、セットアッパーに転向。速球とコントロールの良いチェンジアップを駆使し、毎年50試合以上を投げてきた。2009年は球威がやや衰え、打ちこまれた。WANではクローザーに戻る予定。

Matt Capps

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ダニーズ・バエズ、BALからPHIへ。1月5日|記録庫2009

キューバ出身。TBではクローザーとして活躍した。BALと2006年オフに3年1900万ドルで契約するも3年で4勝12敗(2008年は登板せず)。速球主体の力感あふれる投手だが、故障が多い。先発、押さえどちらの経験もあり、PHIではセットアッパーか。2年525万ドルで契約した。

Danys Baez

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プリンス・フィルダー、いびつな卵|2009年の注目選手-09

日本人は、プリンス・フィルダーを、あのセシルの息子と言うことで記憶している。阪神で大きいのをスタンドに運んでいたが、自分で折ったバットが手に当たって骨折し、シーズンを全うできなかった。とにかく荒い打者で、日本に来るまではMLBでは大した実績は残していなかったが、MLB復帰後、屈指の強打者になる。まず、父のセシル・フィルダーのSTATSを紹介する。

 C-F

日本に来た当時26歳。よくこんなプロスペクトが日本に来たと思う。変化球打ちを日本で覚えて、MLBで開花した。しかし、盛は短くDETからNYYに移籍したからは衰えた。33歳だった。

STATSを見れば、息子は父親よりもはるかにエリートだ。

P-F

 


 



ジョーイ・ボトーと同じ2002年のドラフトで1順目(7位)指名。高卒ながら240万ドルのボーナス付き。以後も各段階で長打を記録し、2005年21歳でMLBに昇格、翌年には1Bのポジションをオーバーベイから奪った。2007年に本塁打王、2009年に打点王。ナリーグ屈指の強打者としてプホルズの前に立ちはだかっている。

しかしながら、MILの評価は必ずしも高くない。チームを支えるもう一人の巨砲、ライアン・ブラウンとは2015年まで続く8年4500万ドルの長期契約をしたのに対し、プリンスは2010年まで2年1800万ドルに過ぎない。実績でいえば、プリンスの方が上なのだが、球団はライアン・ブラウンを残し、プリンスを放出する方針のように見える。

恐らくは、プリンスの全盛期は長くないと考えているのではないか。父セシルは190cm110kg。「スモウレスラー」と揶揄されたが、息子は一回り小さい183cmで体重は年々増えて120kgを超した。こうした体型で長期にわたって活躍した選手は少ない。188cm100kg超のジョニー・マイズは本塁打王を4度とったが、活躍したのは9年に過ぎなかった。ボンズは晩年には巨体だったが、若いころはスリムだった。これに加えて、父譲りの短気、わがままと不摂生の兆しも見える。

2010年末、プリンスはマウアーとともにFA市場の主役になるだろう。ここでどんな契約が結ばれるか、注目したい。

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パリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-12

パリーグは沢村賞の涌井がアウトにした数でも1位。順当といえよう。

PL-OUT

涌井は結構出塁を許していたが、シーズンを通しての安定した成績が光った。杉内もそれに次いだが、涌井のほうが上だった。涌井、杉内、田中将、ダルビッシュとWBCで活躍した顔が並んでいる。

今季、パのMVPはダルビッシュだった。そもそも投手には沢村賞(セパで1人)、最優秀投手賞という表彰項目がある。MVPは野手に与えるのが第一義だ。そういう点でも不審が残る。その上に、ダルビッシュはSTATSでもやや足りないという印象がある。内容的には文字通り抜群だ。勝率.764は先発投手としてはMLB、NPBを通してトップだ。しかし、シーズン終盤での欠場が画竜点睛を欠いた嫌いがある。もう100アウトをとっていれば、投手のMVPもやむを得ないと思うが。

数字を見ていると、新人の攝津の働きがすばらしいことがわかる。右のセットアッパー、比較的高齢でのプロデビューという連想でOAKのジーグラーを思い出す。彼も2008年は抜群の成績だったが、2009年は通用したものの並みの成績に終わった。攝津の2010年にも注目したい。

 

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オルティーズの価値は?|2009ベテランの勤務評定‐02

デービッド・オルティーズは、一時期、アリーグ最強打者だった。それも遠い昔のことではない。2005、6、7年とOPSは1.000を超え、RCも120を軽くオーバーした。このころは、マニー・ラミレスはわき役だったのだ。

D-O-01

2008年、オルティーズは並みの打者になってしまった。原因としては手首の故障が挙げられているが、2009年になってドーピング違反も認めた。ドーピングとSTATSとの因果関係は直接には認めがたいが、これによって彼のチーム内外での信頼感が低下したのは間違いないだろう。

深刻なのは、この2年で投手に対する威圧感がすっかりなくなってしまったことだ。四球数は2007年から急落している。スコアリングポジションでの打率も急落。勝負強さで打ってきた打者にはこれは致命的だ。

D-O-02

さらにSTATSを調べる。IBB(敬遠四球)も半減。増えたのは三振とフライアウトだ。

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2009年前半は、5/20まで本塁打が出なかった。その焦りがボールを打ち上げることにつながったのだろう。

さらに言えば、マニー・ラミレスとのコンビ解消が、オルティーズに負担となったかもしれない。マニーがいればこそ、オルティーズの打棒は振るったとの見方もできる。

BOSは4年5200万ドルの契約をオルティーズと結んでいる。2010年はその最終年。2011年はBOSのオプションとなっているが、このままでは行使することはないだろう。来期、オルティーズはよほどのことがない限り、FA市場に出ることになる。年俸はかなり下落することを覚悟しなければならない。

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ベルトレ、1年契約でBOSへ|エピソード2009-31

FAのエイドリアン・ベルトレはBOSへ1年900万ドルで移籍。500万ドルのオプション付き。2004年に5年6400万ドルでSEAと契約しているから、年俸は多少下がったが、これはベルトレにとって良い条件ではないだろうか。

Beltre-L

キャリアSTATSを見てみると、ベルトレの2004年の48本は、フロックだったと判断せざるを得ない。3割も打ったことがないし、2004年をのぞいてOPSは.900以上になったことがない。RCも100を超えたことがない。

BOSは、純粋にベルトレの2010年31歳という若さ(松坂と1歳違い!)と定評のある守備を買ったのだろう。打撃については打てばもうけものという感じではないか。この選手は比較的四球を多く選ぶし、下位打線に置けばいい仕事をするかもしれない。

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守備は、安定感がある。ここ5年のMLBでのRF順位は、2004年5位/21人中、2005年8/19、2006年5/20、2007年7/22、2008年3/20、2009年3/18。守備率は常に中位くらいだが、それはきわどい打球も積極的に取りに行くからだ。打撃面こそ不安がささやかれたが、守備面では信頼感がある。

ローウェルの穴をこれで埋めたので、ローウェルの放出は決定的(FOXによるTEX放出は誤報か?)。ユーキリスは1塁に専念し、ビクター・マルチネスは捕手に。バリテックは控えに。BOSの内野のパズルはこれで埋まった。

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エイドリアン・ゴンザレス、2010年代の主役|2009年の注目選手-08

今、MLBでは1Bを守る強打者がどんどん充実している。Tヘルトン、Dリー、タシェアラ、プホルズらに続いて、モルノー、ミゲル・カブレラ、Pフィルダー、ボトー、カントゥら20代のスラッガーが次々と出現している。その中でもメキシコ出身のエイドリアン・ゴンザレスは中心的な存在になるのではないかと思われる。

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2000年のドラフト1順目のトップ、何と300万ドルものボーナスをもらってFLAに入団している。その割に出世は早くなかった。即戦力ではなく素材を買われたというところだろう。トッププロスペクトランキングでは、2001年89位、2002年31位、2003年31位、2004年52位だった。

しかし2006年にSDに移籍と同時にレギュラーの座を獲得してからは、主軸打者にふさわしい成績を年々残している。2009年はあと1点で100打点を逃したが、これは四球が大幅に増えたからだ。投手が勝負を避ける打者になってきたということ。

この選手が次代の1塁手の中心になると思わせる根拠は、何といっても「滅多に休まない」タフさにある。2006年SDに移籍してから4年で9試合しか休んでいない。積み上げ型の数字であるRCが高いのも当然だ。WBCでも2006年、2009年と出場。元気いっぱいが売りなのだ。

エイドリアンは、2007年に4年9500万ドルでSDと契約している。2010年末でFAとなる。間違いなく争奪戦となるだろう。

ちなみに、エイドリアンには4つ違いの兄のエドガーがいる。2009年のWBCは仲良く出場していた。大学出で弟と同じ2000年のドラフトにかかったが、30順目全体で886位でTBと契約。体も小さいし、資質の上では大きな差があると判断されたのだ。しかし、苦労をして2008年にSDでMLBに昇格。同じチームにいた弟と1、2塁間を組んだが、今年中盤に放出された。弟もSDにあまり未練はないのではないか。

 

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バリテックは2010年どうなるのか?|2009ベテランの勤務評定‐01

MLBのベテラン選手について勝手に心配したいと思う。

まずは、ジェイソン・バリテック。2008年オフにFAとなったバリテックは2009年1月、1年500万ドルでBOSと契約、2年目はチーム、バリテックともにオプション付きという契約だった。バリテックはオフ早々の11月11日にオプションを行使して契約を延長した。BOSはその2日前にビクター・マルチネスと契約している。こちらはチームのほうがオプションを行使した。

2010年、ビクターは1塁でいく可能性もあるだろうが、基本的にはメインの捕手になるはずだ。バリテックは試合数が減ることが予想されるが、甘んじて契約した。その背景には、捕手としての衰えを自ら感じていることがあるのではないかと思う。

MLBの捕手成績(規定試合数以上)を見てみる。

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一見するとバリテックは衰えていないように見える。エラー3は最小、守備率もトップクラス、PBはわずか1つである(ウェイクフィールドの球を受けていないことは大いに割引くべきだが)。が、問題は盗塁である。BSの中継を見ても、バリテックは実によく走られていた。阻止率は.129。盗塁企図数(SB+CS)の多さも深刻だ。盗塁は、阻止することも重要だが、走る気を起させないことも重要だ。捕手の強肩は、外野手の強肩と同様、「走られない」抑止力として機能しているのだ。バリテックは、企図数でもリーグ2位だ。

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バリテックは、もともと肩で鳴らした捕手ではない。若いころはそれこそ走られ放題だった。それを動作のスピードアップや投手との連携で改善してきた。ここ数年は企図数でも100以下だったのが今年急に悪化した。2008年と同じだけ盗塁を刺す間に、2009年は50個も多く盗塁を許しているのだ。この状態が続くと、チーム成績に深刻な影響を与えるのは間違いがない。

特に盗塁阻止を課題として、バリテックは、2010年、背水の陣で臨むのではないか。

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楽天の新外国人投手|記録庫2009

楽天は、NYYの守備固めで日本人にもなじみの深いアンディ・フィリップスを広島から獲得。新外国人としては、RHPのモリーヨだけである。5000万円+出来高。

 Juan M

ホアン・モリーヨはドミニカ出身。2001年にCOLに入団。104マイルと言われる速球を持っていて、三振を取るタイプだが、非常にコントロールが悪い。これは体のバランスが悪いのだと思う。

日本のスピードガンでの測定に注目したいが、MLBのスピードガンは速い数字が出やすいので割り引いて考える必要があると思う。

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広島の新外国人、もらしていました。すいません!|記録庫2009

12月30日に獲得したジャンカルロ・アルバラード(米ではカルロで通っていた)は、キャリア15年のベテランだが、MLB経験はない。プエルトリコ出身。

 Carlo Alva

球速はそれほどなく、打たせて取るタイプ。主に先発投手として起用されたが、マイナーリーグのどのレベルでも防御率、WHIPがいまいちだった。MLBに上がることはなく、台湾や独立リーグでも投げたが、ピリッとしなかった。体を大きく開く変わったフォームの持ち主。守備はあまり上手くない。

それが、2008年の後半くらいから少しずつ数字が向上、2009年にはAAAで先発投手としてシーズンを投げ抜き、そこそこの数字を上げた。31歳にして何かをつかみ始めたのかもしれない。30万ドルはひょっとすると掘り出し物かもしれない。

ウィルフレーセル・ゲレーロはまだ23歳。かつてはアルフォンソ・ソリアーノが在籍した広島のドミニカアカデミー出身。一昨年、広島から派遣されて四国九州アイランドリーグで投げていた。2008年は通用しなかったが、2009年防御率のタイトルを取るなど進歩が見られたので、育成選手となった。中日同様、育てる外国人政策である。

W-G

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セリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-11

セリーグのアウトにした数のランキングを見ていると、チームの援護力がいかに投手の成績を左右するかが痛感できる。

 CL-OUT

ヤクルトはシーズンを通して先発として活躍した2人の投手を持ちながら、辛うじてクライマックスシリーズに残った。打線の援護、そして2人以外の投手の弱体が足を引っ張ったのだ。三浦大輔の場合、さらにその傾向が顕著だ。今季もフル回転して一人でチームを引っ張っていたことがわかる。実際のところ、三浦以外にアウトの勝率70%を超える主力投手は皆無なのだ。

それに比べると巨人は傑出した投手はいないが、計算のできる投手が上位に並んでいる。

中日は防御率が抜群の投手が2人。以下も顔ぶれはそろっているが、ここも打線がやや弱かったということだろう。

今年の沢村賞はパの涌井。セの最優秀投手はゴンザレスだったが、この受賞も首をひねらざるを得ない。ゴンザレスはシーズン通して活躍したわけではない。巨人では彼がERAは一番よいが、優勝チームにこだわらなければ今年は吉見ではなかったか。

リリーフ投手では藤川の数字が今年も抜群。いつまで神通力が通用するのかと思う。

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ジョーイ・ボトー、カナダの新星|2009年の注目選手-07

カナダはMTLが消滅するなど野球人気は退潮気味な感じがするが、相変わらずいい選手は出てくる。ボトーは、2008年の新人王投票2位だったが、今季は弱小CINにあって主軸に躍り出た。

 Votto



チームの首位打者、本塁打王。打点はフィリップスについで2位。5月から6月にかけて、故障でかなり欠場したが、フルで出ていれば100打点を優に超えていただろう。得点圏打率は2008年.284から.336に上昇した。もともと初球に強くて4割を超えている。その上、左打者なのに左投手との対戦の方が打率が上、実に危険なにおいのする打者なのだ。

同国人のモルノーに似たタイプに成長しそうである。守備面は昨年10失策、まだ向上の余地がある。

2002年のドラフト2順目。同期の出世頭はプリンス・フィルダーだろう。比較的出世は遅くて、MINで700試合に出場している。だから年齢も26歳である。

この打者は年俸の高騰とともに、FA市場の中心になるだろう。懸念するのは、わりと球場が多いこと。2008年は父親の死による欠場があったからだが、今季もフル出場はできなかった。休みがちの選手は、評価が低くなる。2010年は150試合は出場したいところだ。

 

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ナリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-10

ナリーグのサイ・ヤング賞争いは、リンスカム、ウェインライト、カーペンターの3人の争いになった。アウトの数のランキングは、3者の実績をある角度から見ていることにもなっている。

NA-OUT
どう考えても、一番頑張った投手はウェインライトである。単独トップの19勝の上に、アウトの数でも上である。リンスカムはその2つで劣っている。勝っているのはアウトした勝率=WHIPと、防御率。とりわけアウトにした勝率は、ウェインライトは低すぎる。結果的に抑えてはいるが、多くの走者を出していたのである。この2人に比べれば、カーペンターは打者との対戦数=当番のボリュームにおいて、著しく劣っている。防御率は1位、勝ち星は2位だが、フルで活躍したとは言い難い。2008年の松坂に少し似た状況だと言えよう。この3人の比較は改めてやりたいと思う。

ランキング上位には、バスケスやウォルフのように移籍が決まった投手もいる。2010年の勢力図も大きく変わる。NYYに復帰するバスケスは、2009年は出来すぎかもしれないが勝率も高い。

アウトにした勝率=WHIPで10にLADの黒田が入っている。今年も二桁に届かなかったが、黒田は安定感のある投手なのだ。首脳陣の信頼もあるはずだ。日本人投手全般にいえることだが、シーズン通してローテを守れるかどうかが課題だ。反対に川上は、走者を出しすぎた感がある。

LADの新クローザーのブロクストンが勝率1位。ベスト100以下に目を転じれば、トレバー・ホフマンの出来の良さが光っている。

 

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高橋尚成はMLBに行けるか?|エピソード2009‐30

巨人の高橋がFAを宣言し、MLBへの移籍を目指すことを表明したのは2009年11月17日だった。45日を経過し、まだオファーはないようである。今年のMLBのFA市場は冷え込んでいるようで、派手な移籍の情報は少ない。その上に2009年、日本人MLB投手はほとんどが不調だった。

MLB関係者は高橋のSTATSをいろいろ調べながら値踏みをしているところだろう。

Hisa-01
高橋は25歳でNPB入りした。以後主戦級の地位を保っている。10年で79勝はそれなりの数字だが、一流とまではいかない。打線の強力な巨人にあって66敗という数字も3.70というERAも良いとはいえない。被本塁打も多い。そしてたびたび故障で戦列を離脱している。

2、3年前までなら高橋はそれなりの待遇でMLBに移籍できたかもしれない。しかし松坂以降、日本の一線級の先発投手がMLB入りし、STATSを残し、その多くが期待を下回る結果だったために評価が下がってしまったのである。

ここ3年MLB入りしたNPBの先発投手と高橋の比較。

 Hisa-02

高橋のNPBでのSTATSは、先輩投手よりも見劣りがする。ERAも最も悪い。普通に考えるならば、ローテーションの5番目に入るかどうか。しかも年齢は上原と1日違い。今年には35歳になる。MLBの各チームが食指を動かさないのもわかるような気がする。

高橋は、左投手であり向こう気も強く、変化球も多彩である。うまくいけば岡島のようにMLBに順応する可能性もある。高橋の現在の年俸は1.35億円だが、MLB入りするなら最低でも倍額くらいは期待しているかもしれない。

高橋尚成のMLB移籍のカギは「リアリストになること」ではないだろうか。

 

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パブロ・サンドバル、こんなキャラでこんなSTATS|2009年の注目選手-06

MLBは広い世界だと思う。こういうキャラクターですごいSTATSを上げる選手が出てくるからだ。183cmで110kg。つまり中村剛也(172cm102kg)をふた回りほど大きくした体形で、同じ三塁を守るパブロ・サンドバル。SFからボンズ以来久々に生まれたスターだと言えよう。

PabloSand 

この打者は、体型に似ず非常に器用な打者である。スィッチヒッターで、特に左投手に対する右打席で打球が鋭い。ミートがうまく打率が高い。スィングの速さは見ものである。

ベネズエラ出身。2002年にSFと契約をした。今年まで主に捕手をしていた。順調に階段を上がってきたが、2008年に至って突如打撃開眼をしたようで、A+、AAからAAAを飛び越してMLBに昇進した。そして翌年には打率2位。大ブレークしたのだ。

負担の多い捕手をやめて三塁手になったのは賢明だったといえよう。2007年には59試合でPBを12も記録している。捕手としては伸び悩む可能性はあっただろう。三塁守備は、11個のエラーで守備率.960。MLB規定以内18人中13位。RFは16位だから守備は上手の内ではない。中村も今年パリーグ最多の22失策で.939だったが、守備は発展途上なのだろう。

ただ、10月には長打を放って塁間を回るときに転倒し、あわや大けがと思わせることもあった。中村もそうだが、この体型は怪我が怖い。

おかわり君よりも3歳若い23歳。日本では中継で見ることはほとんどないが、注目したい選手である。

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アリーグで最も多くアウトを取った投手はだれか|2009年のMLB、NPB-09

打者の出塁数と同じように、投手を評価する最も単純な数値はアウトの数ではないかと思う。そこで、これをアナ、セパリーグ別に調べてみることにした。犠打犠飛の扱いをどうするかと思ったが、単純化するために省略した。上位100人+日本人+話題の選手。

 AL-OUT

当然の話だが上位には先発投手が並んでいる。アリーグで最もアウトを取ったのは、バーランダー、僅差でハラデーとヘルナンデスが並んでいる。この3人が先発投手として傑出していたことを表している。サバシアはこれに次ぐ。CCは、勝星ではトップタイだったが、これは強力な援護があったことを示している。

アウトの数(A)を、アウトの数(A)+安打、四球、死球(B)で割ると、勝率が導き出される。実はこの数字はWHIPと全く同じになるのだが、勝率の形にするとわかりやすいように思える。100位以内では、OAKのベイリーが1位。勝率70%を超えるとまず成功した部類に入るようだ。

対戦数は少ないが、マリアノ・リベラは75%を超えている。対戦する4人に3人は仕留めているのだ。アーズマやパベルボンはそれほどでもない。

日本人投手の不調はここでも見て取れる。70%を超えていたのは上原だけ。上原は怪我さえしなければそこそこの実績を残したはずだ。岡島や斎藤は、押さえてはいたが塁上に結構走者を出していた。松坂、田澤は落第だ。

サイ・ヤング賞を取る投手は、アウトの数で上位であるべきだと思う。

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井川は最悪のヤンキーか?|日本人MLBプレイヤーの2009-20

2009年は、とにかくディケード(10年)の終わりということで、MLBではこの10年でどうのこうのという特集が多いが、ニューヨークポストは、現地12/29に「New York's 10 worst players of the decade」という特集をした。よりによって井川がその1位に選ばれた。NYYではなく、ニューヨークのプロスポーツ選手のワーストである。

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5年総額2000万ドルで契約しながら、2シーズンでたった16試合に投げて2勝しただけ。不甲斐ない成績なのは間違いがない。その原因として、井川のMLBに対する認識の甘さ。とりわけ日米の野球文化やトレーニング法などへの理解の浅さがあったと思う。入団発表の時の中学1年生のような英語でのコメントに、その幼さがあらわれていた。

しかしながら、井川を「ここ10年でのニューヨーク最悪のプロ選手」というのは、あまりにも酷に過ぎる。AAAでの成績を見てもわかるとおり、彼はまともな先発投手だ。異文化に溶け込まなかったのは彼の責任だが、素質ある選手を活かせなかったフロントや指導者の責任も問われてしかるべきだと思う。

2011年まで続く高額の契約があるために、井川は移籍がままならない。その上に、MLB上層部の信頼を全く失っているので昇格も難しい。井川は、言いかえればMLBのマネーゲームの犠牲者でもあるのだ。

井川は、すでに日本人投手のAAAでの通算記録保持者になっているはずだ。このままあと2年、AAAで投げる選択肢もあるだろうが、このような屈辱を受けてまでそうするのが、井川にとって良いことなのだろうか。貴重な選手としての時間を浪費するのは、もう終わりにしてはどうなのか。
SEAの城島は、出場機会を得るために高額の複数年契約を破棄して日本に戻った。井川も、MLBに残るにせよ、NPBに戻るにせよ、何らかの決断をすべきときではないだろうか。

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ハンリー・ラミレス、最強打者への道|2009年の注目選手-05

SSに強打者が生まれるのはMLBの伝統だ。近くはアレックス・ロドリゲス、古くはカル・リプケンJr、アーニー・バンクス。ハンリー・ラミレスはそこに一歩近づいたのではないかと思う。

H-Rami-01 



首位打者と言うタイトルもさることながら、本塁打数が減っているのにもかかわらず40も増えた打点に注目だ。昨年は1番、今年は3番と言う打順の違いが大きいのだが、それ以上に得点圏打率が大幅にアップしたのが大きい。

 H-Rami-02



満塁での.453は驚異的である。FLAは、打撃中心のチームで、カントゥ、アグラ、ロスなど大物打ちが揃っているが、その中でも中心的な打者になった。打率が良くて大きいのが打てる。その上リーグ屈指の俊足。同国人でもあり、若いころのA-RODをほうふつとさせる選手だ。

来季以降もプホルスの前に打率で立ちはだかる存在になるだろう。

FLAでは、2014年まで7000万ドルの大型契約を結んでいる。31歳でFAになるときは、記録破りのマネーが動くに違いない。

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最近メディアからいろいろお話をブログにいただくようになりました。迂闊なことに、殆ど対応できていませんでした。ご連絡は下記までお願いいたします。

baseballstats2011@gmail.com

広尾晃と申します。

ライター稼業をして、かれこれ34年になります。

2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。

広尾晃はペンネーム。本名は手束卓です。ペンネームは、小学校時代から使っていました。手束仁という同業者がいるので、ややこしいのでこの名前で通しています。ちなみに手束仁はいとこです。顔もよく似ています。
私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。


2012年11月「クラシックSTATS鑑賞」を独立したサイトにしました。

Classic Stats


野球以外で書いている、兄弟ブログです。こちらもぜひどうぞ。↓

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常時参照させていただいているサイト

http://mlb.mlb.com/index.jsp
http://www.baseball-reference.com/
http://www.npb.or.jp/
http://espn.go.com/mlb/
http://www.fangraphs.com/
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http://ja.wikipedia.org/wiki/

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