【2009年5月28日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】
TBは今年2月、アナハイム・エンゼルスやSTLのスター二塁手だったアダム・ケネディとマイナー契約をした。ケネディは開幕後もTBのAAAダーラムで23試合に出場したが、5/8OAKに移籍した。これはTBの二塁手は岩村でいく、という既定路線がさらに確固たるものになったことを意味していると思う。
しかし悲劇はそれから間もない5/25に起こった。FLO戦の8回、Cコグランの強いスライディングを受けて左膝前十字靱帯断裂で手術。順調に言っても全治8カ月だそうである。
岩村は、MLBに来てからも進化の後が著しい珍しい選手だった。今季でいえば、昨年よりも積極的な走塁が目立ち、すでに昨年と並ぶ8盗塁を記録していた。打率も3割を超え、BJアプトンに奪われた1番をうかがおうかという勢いだった。好事魔多しというが、あまりにも残酷だ。
短期的なDLであれば、ユーティリティのアイバーやブリニャックで二塁を間に合わせるだろうが、今季いっぱいとなると新たに二塁手を作らなければいけない。
TB傘下には以下の二塁手がいる。
AAA ダーラム
■E・ジョンソン(ドラフト外)25歳
マイナー通算 668試合 52本塁打 140盗塁 .249
■M・ホール(2008ドラフト9巡293位)22歳
マイナー通算 107試合 5本塁打 10盗塁 .239
AA モンゴメリー
■D・アンダーソン(2004ドラフト13巡378位)26歳
マイナー通算 547試合 30本塁打 52盗塁 .259
■C・スアレス(ドラフト外)25歳
マイナー通算 426試合 23本塁打 60盗塁 .275
A+ シャーロッテ
■D・ルイス(ドラフト外)22歳
マイナー通算 48試合 0本塁打 11盗塁 .215
プロスペクトと呼べる選手はいないが、マット・ホールあたりが呼ばれて穴埋めをするのだろう。通用しなければ、他チームから持ってくる。いずれにしても腰かけではない選手が二塁を我が物とするはずだ。
来季、岩村が復帰したとしてもTBの二塁が空いているとは限らない。チーム事情に合わせて水準以上の仕事を積み重ねてきた岩村だが、代わりの選手がいないというほどの成績は残してこなかったから、一からポジション争いをしなければならない事態も考えられる。最悪は、井口のようにジャーニーマンになってしまうことだ。
折角、こつこつと築いてきた実績=信頼が、自分では何ともできないアクシデントで失われてしまった。わがことのように残念である。
以後も城島、上原とDL入りの選手が続いている。今年は、日本人MLB選手にとって大きな転機になっている気がする。
■後日談:もう昔話になってしまった。TBのセカンドはユーティリティのゾブリストが大躍進して埋め、岩村は乞われてPITに移った。幸あれと願う。
TBは今年2月、アナハイム・エンゼルスやSTLのスター二塁手だったアダム・ケネディとマイナー契約をした。ケネディは開幕後もTBのAAAダーラムで23試合に出場したが、5/8OAKに移籍した。これはTBの二塁手は岩村でいく、という既定路線がさらに確固たるものになったことを意味していると思う。
しかし悲劇はそれから間もない5/25に起こった。FLO戦の8回、Cコグランの強いスライディングを受けて左膝前十字靱帯断裂で手術。順調に言っても全治8カ月だそうである。
岩村は、MLBに来てからも進化の後が著しい珍しい選手だった。今季でいえば、昨年よりも積極的な走塁が目立ち、すでに昨年と並ぶ8盗塁を記録していた。打率も3割を超え、BJアプトンに奪われた1番をうかがおうかという勢いだった。好事魔多しというが、あまりにも残酷だ。
短期的なDLであれば、ユーティリティのアイバーやブリニャックで二塁を間に合わせるだろうが、今季いっぱいとなると新たに二塁手を作らなければいけない。
TB傘下には以下の二塁手がいる。
AAA ダーラム
■E・ジョンソン(ドラフト外)25歳
マイナー通算 668試合 52本塁打 140盗塁 .249
■M・ホール(2008ドラフト9巡293位)22歳
マイナー通算 107試合 5本塁打 10盗塁 .239
AA モンゴメリー
■D・アンダーソン(2004ドラフト13巡378位)26歳
マイナー通算 547試合 30本塁打 52盗塁 .259
■C・スアレス(ドラフト外)25歳
マイナー通算 426試合 23本塁打 60盗塁 .275
A+ シャーロッテ
■D・ルイス(ドラフト外)22歳
マイナー通算 48試合 0本塁打 11盗塁 .215
プロスペクトと呼べる選手はいないが、マット・ホールあたりが呼ばれて穴埋めをするのだろう。通用しなければ、他チームから持ってくる。いずれにしても腰かけではない選手が二塁を我が物とするはずだ。
来季、岩村が復帰したとしてもTBの二塁が空いているとは限らない。チーム事情に合わせて水準以上の仕事を積み重ねてきた岩村だが、代わりの選手がいないというほどの成績は残してこなかったから、一からポジション争いをしなければならない事態も考えられる。最悪は、井口のようにジャーニーマンになってしまうことだ。
折角、こつこつと築いてきた実績=信頼が、自分では何ともできないアクシデントで失われてしまった。わがことのように残念である。
以後も城島、上原とDL入りの選手が続いている。今年は、日本人MLB選手にとって大きな転機になっている気がする。
■後日談:もう昔話になってしまった。TBのセカンドはユーティリティのゾブリストが大躍進して埋め、岩村は乞われてPITに移った。幸あれと願う。