野球の記録で話したい

Baseball Stats Lounge

ペドロとバーニーのWBC|WBC2009

【2009年3月12日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

ドミニカはいったいどうなってしまったのだろう。オランダとのリターンマッチの延長11回、オランダ、デカスターの強いゴロはファーストのアイバーのミットに収まったように見えたが、まるで“素人さん”のように弾いてしまい、その瞬間にドミニカは「油断」と「迂闊」の団体さんであることを、世界中に知らしめた。

ベンチはさぞ呆然としていただろうが、その中にあって一人憮然としている男がいたはずだ。ペドロ・マルチネス。契約更改年にだけしゃかりきで働くと陰口をたたかれながらも、数字を残してきたこの男が、2008年はNYMで5勝6敗ERA5.61に終わり、折からの経済危機もあって、FAのまま年を越してしまったのだ。彼はおそらく1次ラウンドなどは軽く勝ち上がって、二次、そしてファイナルラウンドで居並ぶ強打者をばったばった倒して、どこかの球団のオファーをもらい、開幕に間に合わせるつもりだったのだろう。

そういう具体的な目的があったから、オランダ相手に委縮するはずなどなかった。

 3/7 オランダ第一戦 

5回から登板

   9番ステイシア   遊ゴロ  1死

   1番キングサーレ  バント安打 

   2番スクープ    3ゴロ併殺 3死

  6回

   3番サイモン    3小飛 1死

   4番ハルマン    三振  2死 

   5番デカスター   三振  3死 

  7回

   6番アドリアーナ  中飛  1死

   7番エンゲルハルト 三振  2死

   8番ジャンセン   三振  3死

  3/10 オランダ再戦

    5回から登板

     5番エンゲルハルト 中直  1死

     6番アドリアーナ  中飛  2死

     7番バンクルースター三振  3死

    6回

     8番ジャンセン   3小飛 1死

     9番デュールスマ  捕ゴロ 2死

     1番キングサーレ  死球

     2番スクープ    三振 3死

    7回

     3番サイモン    左飛 1死

     4番デカスター   2ゴロ 2死

     5番エンゲルハルト 3小飛 3死

 

まるで、料理屋の親方が賄いメシでも作るような無造作さで、オランダの打者をなで斬りにしていった。(オランダでトリックスターのような役割をしたキングサーレを2回とも取り逃がしているのは興味深いが)。

飯の種を探すために野球をしているペドロにとって、オランダのような半端な連中は眼中になかった。「顔」で抑えていた。

オルティーズをはじめとする他の連中が次々と、オランダに打ち取られ、ドミニカのWBCがあっけなく終わったとき、ペドロは叫んだのではないか?

「俺の商売をどうしてくれる!」

 一方で、2006年、打率.281、11本、61打点をあげながら、NYYから契約を解除され、そのまま引退状態になったバーニーウィリアムスも、プエルトリコ代表として、再起を目指していた。足を故障したとの情報もあったが、練習試合から打席に立ち、元気さをアピールしていた。

しかし、WBC一次リーグが始まると、彼はもはや現役の選手ではないことを露呈した。オランダ戦の3回、ベルトランのシングルで二塁から長駆ホームインを狙ったバーニーは、キングサーレの返球に易々とアウトになった。まるでスローモーションのような走り。1番打者としてはあまりにも悲しかった。次の打席でポップフライを上げると、その試合はお役御免になった。そして、再びのオランダ戦では、イバン・ロドリゲスの代打として登場するも、安打は出なかった。

3試合で4打数ヒットなし。チームはこの41歳の大選手に気を使っているが、心なしか体は緩んでいるし、目に覇気はない。

バーニーもWBCを踏み台にして復帰を図ったのだろう。しかし、現実の厳しさを身をもって感じたのは彼自身ではないだろうか。

彼にはアメリカラウンドがある。華やかな舞台で、もう一度「51番」の輝きをとりもどしてほしいと切に願う。

■後日談:バーニーは結局WBCでの不甲斐なさであきらめがついたのではないか。ペドロはこの活躍で再び職を得て、ワールドシリーズまで行く。松井秀喜の大活躍の序章は、WBCでのペドロの孤軍奮闘だったと言えなくもない。

ドミニカ正気を失い勝機を失う!|WBC2009

【2009年3月11日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

11回表、ライトのキングサーレにエラーが出て、レイエスが長駆ホームインした時は、その1点が10点くらいに思えた。昨日のプエルトリコ戦に続いて、オランダは惜敗するか。順当な結果だが。

で、その裏、ドミニカが投じた投手はその名も「マーモル」。1回を守る切るに違いないと思ったが、代打デヨングに2塁打を食らう。スミスのゴロの間にランナー三進、で、次打者、痛恨のエラーをしたキングサーレの打球がホセ・ギ―エンの前で弾んで同点。そして、シャリオンの打席でマーモルが牽制球エラー、キングサーレは3塁へ、シャリオン三振で2死、強打者サイモンを敬遠、1、3塁となって運命の打者は前回大会でも活躍したデカスター、ボール、ファウル、ボール、ボール、空振りのあとの強い打球が1塁アイバーのエラーを誘ってさよなら。

何でこんなとこで甲子園やってるんだ!と叫びたくなるような試合。ドミニカは、完全に正気を失っていた。

打撃も投手もドミニカの方が完全に勝っていたが、守備の面ではオランダが上だったのだ。もしペナントレースで両チームが10回戦えば、おそらく9回はドミニカの勝ちだろう。しかし、一発勝負の総力戦では、その常識は通用しないのだ。最後まで、ドミニカはこの現実を把握できないうちに敗れ去った。

見えてきた、WBCは、インターナショナル甲子園だ!山彦打線も、11人野球も、ハンカチ王子も何でもありなのだ。

■後日談:オルティーズの暗さが目立っていた。結局、作戦なき素材集団が、必死で頭を使った素人集団に完敗したのだ。必然の負けである。

半島の怒れる巨人たちへ|WBC2009

【2009年3月10日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

大阪の下町の高校に通った私は、コリアンの香りの中で十代を過ごした。総連系、民団系、そしてパンチョッパリ(悪い言葉だ!)と呼ばれたハーフの子。そんな友人の家に招かれて食事をよばれたことがあるが、オモニは限りなく親切で、プルコギだの、チャプチェだの、オイキムチだの、目の前にずらっと並べて「あれ食え」「これ食え」、高校生だがビールも注がれて目が回りそうだった。韓国の人は、好意を物量で表すのである。

韓国チームの主軸、金泰均、李大悟、そして主戦級の左腕、柳賢振などの体つきを見ていると、そういう濃密な人間関係の中で、腹いっぱいに食って育ったのだろうと思ってしまう。彼らのような体形は、NPBではほとんどいない。西武の中村やWBC代表の村田などは、肥満とはいってももっと柔らかそうだ。

韓国の巨人たちは固太りで、下半身がどしっと重たそうで。いずれも公式発表は、100kg前後となっているが、120kgはあるんじゃないかと思う。特に李大悟はスポーツマンとは思えない。顔だけはほっそりして身体はずんぐり。中田翔が着ぐるみを着たような感じだ。日本なら思いきり搾られるのではないか。

そういう連中が、試合ではよく動くのだ。柳賢振は台湾を寄せ付けなかった。力感あふれるフォームから切れ味の良い球を投げ込んだ。李大悟は柔らかいバッティングを随所に見せた。そして金泰均の勝負強さ。ここぞというときに、恐ろしい形相でバットを振る。あんな顔は、日本では奈良の古寺の神将像くらいでしか見かけない。

それだけではない。この大男たちは塁上でもじっとしていない。ことに金泰均である。彼は昨日の日本戦の4回、レフト前に先制タイムリーを放ったが、離塁が大きく捕手城島と遊撃中島の連携プレーに刺された。それに懲りることなく7回、2塁打で出て続く李大悟のショートゴロで金賢洙が本塁突入をしてアウトになる間に3塁を陥れようとして刺された。何という無鉄砲な走塁。コーチの指示はよく見えなかったが、次の塁に進みたい、という火のような思いが生んだ暴走の様に思えた。

日本の野球人は、この暴走を嗤うだろう。しかし、韓国の強さはここに端的に表れている。結果を恐れない、責任を問われることを恐れない激しさ、強さ。攻める姿勢。(そういえば金泰均は、交代した投手の初球をフルスイングしていた)よく韓国、朝鮮の人々の情念は、「恨」という恐ろしい言葉で表わされるが、その激しさが大舞台になればなるほど奇跡を呼び込むような気がする。たとえ手が届かないように見えても、思いの限り跳躍しなければ、果実に触れる可能性は皆無なのだ。

私は、昨日の金泰均、中国戦の途中から出てきて快打を飛ばした李大悟、台湾戦で気迫を見せた柳賢振などに、日本人にはない激しさ、ひたむきさを感じて心を揺さぶられた。ファンになってしまった。

日本の「つなぐ野球」とは、つまるところ誰も責任を取らない、責められるような場面を作らない野球ではないか。昨日の8回、安打で出たイチローを、チームで一番当たっている中島に送らせたジャパンの野球は、何を目指していたのか。あれで「説明責任」を果たしたつもりなのか。「やるべきことはやった」という言葉の裏には、「それ以上はしなかった」というレトリックが隠されてはいないか。

 韓国料理に欠かせない唐辛子は、実は日本からもたらされたものだ。日本ではほどほどの辛さだった唐辛子だが、朝鮮半島に渡って激しい辛さになったという。日本と韓国の気性の差は、土壌や風土に根ざすものなのかもしれない。

■後日談:金泰均が日本に来ることになった。ぜひ、ナマで見てみたいと切に思っている。

ポロリのオーストラリアがメキシコにぼろ勝ち!|WBC2009

【2009年3月9日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

USAとベネズエラのどつきあいのような試合を見ながら、豪メキシコ戦の試合経過を気にしていたのだが、USAべ戦が終わったので、仕事をしていた。

で、今見てみたら、何と17対7コールドでオーストラリアの勝ち。ラテンの人々は、盛り上がる代わりに落胆も激しいというが、これは尋常の負け方ではない。ペレス、カンポス、ディアス、リンコン、オルテガ、コルテス、レイエス、F・ロドリゲス(F-RODじゃなくてAAA)とメキシコが繰り出した8投手陣がめった打ちされた。このうち半分はAAA級だったが、メキシコの投手陣は通用しないということだ。

南アとメキシコは相当力の差があるから、よもや負けることはないだろうが、メキシコのその次の試合はオーストラリア、キューバ、いずれとの戦いになるにせよ、相当苦戦するだろう。

今日の2試合を見て、オーストラリアは、キューバに通用しないとは言い切れなくなってきた。

二次リーグでこのPoolの勝者と当たる日本にとっても微妙な話になってきそうだ。

 それにしても、大阪ドームでポロリを連発して国に帰されたブライス君は、今頃カンガルーと肩を叩きあって(カンガルーの肩は狭いが)、喜んでいることだろう。

■後日談:これからもWBCのだいご味は番狂わせだ、ということをつくづく思い知らされることになる。

韓国の投げ勝ちである|WBC2009

【2009年3月9日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

点差は1点、安打数は韓国4本、日本6本。しかし日本の6安打はすべて散発。韓国は4安打に加えて7四球を選んでいる。金泰均の2度にわたる不細工な走塁ミスがなければ、点差はもう少し開いていた。

日本が2塁へ進んだのはボークがらみの4回と8回のイチローのみ。無四球継投をした韓国投手陣は、それ以外、ほとんどピンチがなかった。投げ勝ちである。

死力を尽くした好勝負だったが、日本投手陣はとにかく勝ち身が遅すぎる。2-3にしすぎる。城島のリードは確かにすばらしかったが、せめてあと1球ずつ速く攻めないと、今後苦労するんではないか。

8回のイチローに出た安打、さらに岩隈、杉内の好投は収穫。点は取られなかったが、馬原、山口、藤川のブルペンはまだ力を発揮していない。

しかし、2位でも通過は通過である。キューバ戦。韓国よりは組みしやすいと思う。好不調の選手もはっきりしてきたし、今後の課題は見えてきたと思う。

■後日談:ここから日本は頭を使いだしたのである。日本の良さはこの敗戦から始まったと言っても良い。

USAは関脇相撲で乗り切る気だ|WBC2009

【2009年3月9日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

大事なベネズエラ戦の4番にユーキリス。マニー・ラミレスやA-RODを横綱とすれば、関脇クラスか。内野は、1Bユーキリスからペドロイア、ジーター、チッパーと実に豪華。

デーブ・ジョンソンは大艦巨砲主義では全くなく、自分の仕事をきちっとする選手をそろえる作戦だ。アダム・ダンや中継ぎ投手など、3月になって追加補強した選手がことごとく活躍しているのも彼の才覚だ。その最たるものが、抜擢されたユーキリスの一発だろう。大きなスキンヘッドがふかしイモのように汗をかいていた。ユーキリスは、上位なら上位の、下位なら下位の、そして主軸なら主軸の仕事ができる。大した選手だ。

USA、ベネズエラともに投手陣の未整備が目についた。また、打者でも米のペドロイア、チッパーやべのオルドニェスなどヒットが出ない選手がいたが、ジョンソンは、チッパーをあっさり引っ込めるなど、きわめて現実的な作戦をとっていた。

投手陣にしても、先発の柱に頼るのではなく、最初からつなぐのが前提で、使いべりのしないセットアッパーをぞろりと揃えている。みんなくせ球で、しかも速い。(ジーグラーは神通力が失せたようだが)

野球の本国のプライドよりも、実質的な勝利を手にするためのタクティクスを優先する。USAはクレバーだ。

■後日談:このあとユーキリスは負傷して帰ってしまうのである。これがUSAの前途に案とを漂わせた一因になった。

キューバは直線的だった|WBC2009

【2009年3月9日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

南アで一番いい投手のアーミテージでも、キューバには通用しないのはわかっていた。キューバは大振りせずに鋭く振りぬいていた。右打者が右へライナー性の打球を飛ばすのが目についた。フォロソルは両翼100mあるが、高地のため空気が薄くてホームランが出やすい。それにしてもキューバの打者は振り出しからインパクトまでの速度が速いようだ。外側の抜いた球は禁物だ。

先発のノルへ・ルイス・べラは、球速もない上に棒球で、良いところがあったとは思えない。それでも南アの打者には通用していた。南アにはちっこい選手がいたな。

日本はセカンドラウンドで当たる公算が大きい。キューバ打線はスピードもパワーもあるが、日本的な制球力の利いた投球にどう合わせてくるのか。投手でいえば、新たなエースになってきたユリエスキ・ゴンサレスやラソに日本打線がどんな対応をするか。そんなにすごいとは思えないのだが。

今日の試合では、キューバは良くも悪くも「直線野球」という印象だった。少し韓国に似たところがあるかもしれない

■後日談:キューバと韓国の試合が見てみたかったと真剣に思う。

マリアノ・リベラWBC参戦?|WBC2009

【2009年3月8日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

プエルトリコ・パナマ戦の録画を見ていたら、NYYのマリアノ・リベラがユニフォームを着てパナマのベンチに座っていた。去年の内に不参加を表明していたじゃないか!

「私たちもよく分かりませんが、リベラは試合に出るということですかね」とアナウンサーも言っていたが、WBCのロースターはどうなっているのだ。韓国も直前に投手の黄斗聖を林泰勲に変えていたが。苦労してロースターを作ったのが空しい!

こうなったら、日本だって今から松中を入れよう!

■後日談:WBCはいろいろな部分がいい加減だったが、特にロースターはどうなっているのかと思った。だが、そのためにペドロやバーニーの雄姿が見られたのだが。

韓国は監督の顔もコールドだった|WBC2009

【2009年3月8日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

中国は、目前の敵ではなかったのだろう。敗戦に浮足立つのではなく、一気に真剣度を増して勝ちにいった。李大悟を外し(ベンチでうす笑い)、格下の李机浩を入れたが、この李が一発、あとから代打で李大浩も出て2塁打など、打線が再び目覚めた。試合後のインタビュー、病み上がりの金寅植監督は、このシリーズずっと無表情だが、まるで敗戦の将のように暗く、思いつめた感じだった。

中国が勝てるとすれば、序盤に韓国のすきをついて、こつこつ点を稼ぎ、それを継投策で守り切るしかなかったが、昨日投手を使い果たしたために、それもならなかった。しかし、これで中国はアジアの3番手に上がったのではないか。

14点。昨日とられたのと同じ得点で終わったことにも、何やら怨念めいたものを感じる。

明日の韓国は昨日とは違うはずだ。しかし、4連戦で疲弊している韓国と、1日おきの日本では条件が違う。また昨日の大勝で日本はいろんな面で吹っ切れているはずだ。強化試合からずっと好調だった岩隈に期待したい。

■後日談:中国は台湾戦に全力を尽くしたために、韓国戦まで手が回らなかった感がある。これからは手ごわい相手になるだろう。

オランダ、オランダ、オランダ!|WBC2009

【2009年3月8日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

途中まで中継を見て寝たのだ。その時点で蘭3-ド2で7回。それでも負けるとは思わなかった。ドは毎回走者が出ているし、オランダは1回の3点を細々守ってるだけだし。毎回のように投手が変わって打ちあぐねていたが、テハダのように誰かが一発打つのは時間の問題だと思っていた。

朝、結果を知る前に録画を見て本当に参った。9回、MLBナンバーワンの快速68盗塁のタベラスがサードで刺されて2アウト、捕手はマイナーもマイナー、A級だ。そして最後は守備固めのバウティスタがオランダリーグ10勝2敗ボイドの前に三振して終わり!なんじゃこりゃ!

リードされているのにオルティーズを引っ込めてバウティスタを守備固めに使うなど、最後まで負けるとは思っていなかったのだろう。その愚かしさと無策さが今回のドミニカである。キャッチングの下手な捕手、内野の連係の悪さなど、事前に指摘された欠陥が全部出た感じである。

ドミニカは打線を見れば、意外に〝普通のMLBのチーム〟クラスになっていたが、それにしても相手は〝素人さん〟である。

ポンソンが意外にスリムで好投をしたこと。ドが最後まで必死な感じがなかったことなど、いろんな要素がからんではいるが、それにしてもこんなこと、あり得ない。オランダリーグのレベルの高さを世界に知らしめた一瞬だ。

ペドロ・マルティネスが2番手に出て、格の違いを見せつけてオランダを退けたのも見ものだったが、それも吹っ飛んでしまった。

何せ、アナウンサーが「ここで○●したらこうなります」という予測が全部現実になっていった。幕下力士が朝青龍をぶん投げたのだ。いやあ、すごいものを見せてもらった。

■後日談:歴史的な勝利だった。そして奇跡ではなく必然だった。もう一度、オランダは歴史的な事件を起こすのである。

地滑り的大勝|WBC2009

【2009年3月7日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

韓国は強いぞ、という予想はすかーんと外れた。でも久々に快哉を叫んだ。気持ち良かった。

すべてはイチローの1、2打席につきる。特に2打席目のバントはSEAでも好調な時に出す手だ。「彼が帰ってきた」との思いが、チームに力を与えたのだろう。村田を4番に据えたのも当たった。中島は右に左にいい当たりを飛ばしたし、城島は一昨年以来という感じの打棒を振るった。

松坂は、良くも悪くも「いつもの松坂」だった。カウント3-2まで、点を取られるまで、黒星がつくまで勝負は終わっていないという懐の深い投球だった。

こういう試合というのは、言うべきことはあまりないのだ。ただ、ホームの後押しは確実にあったとは思う。

先発の金広鉉は、立ち上がりの速攻の前に、自分の持ち味を出すことなく崩れ去ったが、昨日の台北の李振昌を見るようだった(実力では天と地だが)案の定、李大悟の3塁守備は見られたものではなかったが、それは試合の流れとは関係がなかった。

コールド勝ち。これで日本は韓国の呪縛から逃れることはできるのだろうか。また韓国は、激しいショックの直後、決して侮れない中国と対戦する。〝まさか〟という気もしないではない。

■後日談:金広鉉にとっては、本当に大きな敗戦だった。これから中核の戦力とはとみなされなくなるのである。

中国は怖いぞ|WBC2009

【2009年3月7日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

中国-中華台北戦。台北は林威助を3番にするなど、打線をいじってきた。しかし、戦い方は変わらない。昨日と同様、1回の攻撃がすべてだった。制球が定まらない中国の先発呂建剛の立ち上がりをついて林哲瑄が四球を選んだのはいいが、また塁を進めることができなかった。で、あとは同じ。昭和40年代、読売V9時代に、何考えずにぽこぽこ凡打の山を積み上げた、別当大洋ホエールズを彷彿とさせる打線だった。

呂はすっかり立ち直って、6回半ばまで投げた。この時点で勝負ありである。マスコミは大金星と騒いでいたが、そうは思わない。

この試合が、上昇中国と下降線台北の交点になったのだと思う。

日韓戦が始まってピストルみたいに3連打。もう書いてられないのでこの辺で。李大浩の3塁守備、昨日は見られなかったがポイントになると思う。■後日談:中国と中華台北、モチベーションも大差があったが、それ以上に実力差も付いていたのだろう。正直、台北へ野球を見に行く気はあまりしない。

中華台北は壊れていた|WBC2009

【2009年3月7日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

韓国:チャイニーズタイペイ戦

極論すれば1回の表裏だけでゲームは終わっていた。

台湾先発の李振昌は、強化試合の巨人戦でも通用しなかったが、韓国相手でも四球、死球、四球、安打、左飛、四球そして李晋暎の満塁本塁打と続けて6失点、わずか7人で試合を壊した。

壊れていたのは李振昌だけではない。出塁すればバント失敗、併殺、牽制アウトと、点差とシチュエーションを考えない攻撃に終始した中華台北というチームそのものが壊れていた。今、台湾のプロリーグは屋台骨からゆらいでいる。ナショナルチームを作るどころではないのかもしれない。投手の使い方も、廖于誠に3回を投げさせ、東京ラウンドでは実質的に使えなくしてしまうなど、何も考えていないように思えた。無策。アマチュア出身の監督の初回からの苦笑いがそれを象徴している。

韓国は中盤、中華台北の繰り出す2番手、3番手をやや攻めあぐねてはいたが、5,6回に理想的な点の取り方をした。ここらが日本との大きな違いだ。

シロクマのような李大浩や、ジャイアンみたいな柳賢振など、日本ではあまりみない体型の巨漢がのびのびと野球をしていた。

選手個々の力の差以上に、マネージメントの差で韓国が圧勝した。投手力は日本と互角、打者は上、という印象だ。

中華台北には、ナイターの翌日のデーゲームが待っている。おそらく中国にも敗れるのではないだろうか。

■後日談:台湾は熱心な応援団が来ていたが、ずいぶんプライドを傷つけられたのではないだろうか。ナショナルパスタイムの腐敗、弱体化は、国民の気持ちをも傷つけるのだ。

イチローがいる幸せ|WBC2009

【2009年3月6日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

昼、京都の錦市場を歩いていたら、八百屋の店先で「強化試合も含めて28打数3安打やで、どないなっとんねん」という声が聞こえた、京都のおっさんがイチローの話をしてもおかしくはないが、最高視聴率40%近い盛り上がりを実感した。

イチローは、日米の単年度最多安打のレコードホルダーだ。これはまさに空前絶後。我々は凄い選手と同時代を生きているのだ。

一人の選手が打たないことが、市井の話題になるというのも王貞治の756号以来ではないかと思う。

その上、イチローは美しさでも群を抜いている。強化試合で遠目から見ただけだが、キャッチボールをして右翼に向かうそのはつらつとした姿や、守備位置でのストレッチ、そしてスローイング。打席での機能的な流れるような動作など、すべてがイチローだけのものだ。

安打は出なくても、すでにイチローを目にするだけでもう満足。そう思わせる存在だ。

「至宝」とはまさにこういう選手を言うのだろう。故デビット・ハルバースタムの「男たちの大リーグ」は、年齢による体力の衰えを感じさせつつも華麗なプレーを続けるジョー・ディマジオを描いている(そのときディマジオはわずか34歳だが)。この場面は一巻の白眉だ。名選手は、晩年に差し掛かった時に一番美しいのではないか。

我々はこの選手に異様なまでの期待をかけている。そのことを思うとき、居住まいを正したい気持ちがする。

少々打てなくても、イチローは日本のリードオフマンとして、打席に立ち続けてほしい。限りあるイチローの「現役の時間」をじっくりと楽しみたいと思う。

ichi-0306

■後日談:記録よりも記憶で永く残る選手だろう。2009年の活躍を見て、まだ晩年と言うには早かったのだと実感した。

残念ながらいい試合だった|WBC2009

【2009年3月5日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

中国:日本戦

中国の投手はだらしないほど四球を出したが、日本はそれに乗じることはできなかった。四球と安打で13回も出塁して4点である。

確かに孫国強のような変則アンダースローは日本にはいない。打ちにくいのはわかるが、結局打線に「俺が決める」という気迫がなかった。点差以上に実力差があることを日本の打者全員が実感していて、危機感がなかったこともあっただろう。

JC-1

対照的に投手陣は、着実に収穫を得ていった。ダルビッシュは140キロ台後半の球で料理した。やはりボールはしっくりきていなかったようだが、とにかく抑えたという実績が大事だ。続く投手陣も、WBCの空気を体験したという点で、収穫があった。

打線に戻れば、やはり中軸に長距離打者を置くべきだろう。村田の一発がなければ、勝ったとしてもチームの空気は全然違ったはずだ。

中国に目を転じれば、通用する投手は陳と前述の孫くらいか。相変わらずバットがふれている楊洋は大きな仕事をするかもしれない。

J-C02

余談だが、強化試合では聞かなかった例のコンバットマーチや鉦太鼓が中途半端に響いていた。いいかげんに田舎のちんどん応援、やめないかな。世界中に恥ずかしいし。

 ■後日談:日本も固くなっていたが、中国も力をつけていたのである。台湾を相手に勝利を挙げるまでになった。

WBC鑑定団その17 全球団の成分分析|2009WBC

200935日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

ここまで長々とロースターを書き連ねたのは、これがやりたかったからだ。

各チームに、どの組織(リーグ)に所属している選手がどれだけ含まれているか、成分分析をして戦力を見てみたかったのだ。

本当は、各選手のSTATSに、リーグごとに設定した係数をかけて、精度のよい戦力データを出したかったのだが、MLB以外の組織は、NPBも含めてSTATSの精度が良くないのだ。だからRC27とかOPSとかWHIPとか、もっとすごいセイバーメトリクスとかは出しようもない。大雑把なようだが、この形しか出しようがない。

考え方は以下のとおりである。

MLBに所属する選手の実力を1とし、他のリーグを以下のように設定する。

元MLB0.80、メキシカンリーグ0.85、AAA0.80、AA0.70、それ以下のマイナー0.6、

NPB0.88、韓国野球0.85、キューバ0.88、オランダリーグ0.70、中国リーグ0.50

台湾リーグ0.70、その他0.50。

この数字を個々の選手にあてはめて和を求め、これを選手数で割るのである。

さらにその数値に9を乗じて数値を求めた。(9をかける意味はそれほどありません)。

投打別に数字を設定したので、全員が大リーガーならば18という数字になる。

1試合しか出ていない選手と大選手を同じ扱いにするのはおかしい、という考えは分かるが、個々に数字をつけていくと恣意的なものが入るし、細かすぎてわかりにくくなる。

まずは見ていただきたい。

WBC-1

この数字、各国の戦力をわりと公平にはじき出していないだろうか。オールMLBのアメリカがNo.1、続いてドミニカ、さらにプエルトリコ、ベネズエラ、メキシコ、日本、韓国。

 そして、私はここにWBCという特殊なイベントならではの要因を加味したいと思うのだ。

それは、寄り合い所帯をまとめてチームにしていくマネージメント力と、大舞台で実力以上の力を発揮するモチベーション力。それぞれの振幅を上下0.5%ずつ加味する。つまり0.95~1.05の間だ。この数値は全くの直観によるものだが、これをかけて見た。

WBC-2

マネージメント力、モチベーション共に1.05をつけたのは韓国。反対に南米や台湾はマネージメント力で0.95、USAは、この時期になっても観客が集まらず辞退者が相次いでいるのでモチベーションに0.95をつけた。

いかがだろうか。

これは、異論があることを前提とした表である。あれこれ考えを述べていただきたい。それが楽しみなのだから。ただし、非難めいたコメントは野暮です。

■後日談:この成分分析は比較的当たっていたのではないか。こういう手法はこれからも使っていきたい。

WBC鑑定団その18 そして予測|2009WBC

200935日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

前回のDATAをもとにしつつ、WBCの複雑なブラケットにあてはめたのが下図である。

間違っていたら指摘していただきたい。

あえてファイナルラウンドは予測していない。私のストーリーでは韓国には4戦して1つしか勝てないことになっている。

WBC-3

 本日、17時に京都で商談があったのだが、相手から「30分ほど新幹線が遅れる」との連絡が入ったので「先約があるので別の日にしませんか?」と延期してしまった。何を隠そう、先約とはWBCである。

あと2時間足らず。いい年をして、何を入れ込んでいるのか。

■後日談:この表は最後まで追加で記入した。あのときのわくわくがよみがえってくる。

侍ジャパンは、風邪ひいてるみたいだった|2009WBC

【2009年2月28日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

2月28日の西武:日本戦の所感、

まず、西武の意気込みやよし。ワズディンに岸、グラマンと今季を左右する投手をどんどんぶつけていき、さらにはスクイズを強行するなど、日本代表に全く臆することなく勝ちに行った。渡辺の手腕が光った。

遠慮していたのは日本の方じゃないかと思えた。深刻なのは、ここ3試合、本塁打が出ないこと。つなぐつなぐというが、つなぐばかりで誰が返すのだ、という感じ。サッカーの日本代表にも似た、決定力不足だ。

イチローは、自分で自分にプレッシャーをかけて鼓舞するつもりが、快音が聞かれないために、かえって萎縮しているように思えた。二塁ベースの何十センチも手前でアウトになるイチローなんて、初めて見た。

ダルビッシュも結局、一人相撲をとり続けている。抑制の利いた速球は威力十分だが、相手を考えていない。配球の考えがないという感じだ。小松もむきになって打たれていた。

さらに言えば、福留は2008年からの不調を引きずっているように思えた。

肩の力の抜けた、自分の仕事に徹するという田中の賢さが、投手の中では光っていた。

一言でいえば、互いにどんな役割をするのかが見えていないチーム。配役が決まってない劇団のようなものだ。実戦でまとまりを作っていくしかないが、もう、時間はない。

3/5のWBC第一戦、中国戦は、萎縮した代表に喝を与える一戦になるのではないか。よもや負けることはないだろうが、相当攻め込まれるように思う。

■後日談:まだ煮えていない鍋のように、最初は味も何もなかったが、最後は最高の妙味を出したのだ。

 

ブライス君の憂鬱|2009WBC

【2009年2月26日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】

2月24日のオーストラリア:日本戦の所感、続き。

昨日の試合は、松坂をはじめとする原ジャパンが、まだまだチームとしては熟成されていないことを示した。

とにかく、相手が弱すぎた。フライが取れない外野手がいるのだから。

ブライス君は、何回かフライを万歳して落としていた。J-Sportsでは、何度も落ち込む顔が大映しになっていたが、気の毒な感じもした。

28歳の彼は素人ではない。2005年にはマイナーのAクラスで20試合に出ているし、今もオーストラリアのメジャーリーグで活躍している。ただ、こんな大観衆とまばゆいドーム球場ははじめての経験だったのだろう。

京セラドーム大阪は、一般市民でも使える。特に真夜中は格安料金になる。私は何度かこの球場で草野球をしたが、外野は本当に広かった。素人の打った打球は、どんだけバウンドしても外野の塀に届かないのだから。こんなに広い外野を守るには、すごい脚力がいるなあ、と思ったが、まあ、これは素人の話である。

ブライス君にしてみれば、北半球くんだりまでやってきて、恥をかかされたという感じだろう。彼は一次ロースターの45人には入っていたが、最終メンバーからは外れた。

オーストラリアへの帰路が安からんことを祈る。

■後日談:ブライス君が、ぽろぽろやったのは、今にしてみれば何か夢のような気がする。そんなチームでも、強豪にそこそこ通用するのだ。チーム競技の面白さである。

WBC鑑定団その16 Pool-A 日本|2009WBC

200934日「MLBをだらだら愛す」掲載過去記事】 

日本代表の印象を率直に語るならば、ミニUSAという感じである。投手も野手もそつのない選手がそろい、引き締まった印象。パワーもスピード感もある。マネージメント力も申し分がない。

投手陣。

JP-P

 

日本で最も優秀な投手が選ばれている。先発投手の勝率の高さにそれが表れている。味方打線や敵の好不調にかかわらず、自分で勝利をもぎ取ることのできる投手が揃っているのだ。ただ、ダルビッシュ、松坂の二人は独り相撲を取るタイプなので、不振な場合は強く先発を希望している涌井を起用することもあるだろう。

問題は、セットアッパーとクローザーの手薄さである。このシリーズでは継投は絶対条件なので、セットアッパーは大きなポイントだ。その専門家がほとんどいない。強化試合を見る限りでは、田中将が非常に良い働きをしていた。田中と山口がキーマンだと思う。

クローザーは実質的に藤川1人。彼が通用しなかったときにあとがない。馬原は全盛期の力がないと見る。

野手。

JP-F

 

誰が何番を打ってもおかしくない、粒のそろった優秀なメンバーである。レギュラーと控えの差はほとんどない。

ただ、懸念材料はある。不動の4番の不在だ。ピンチやチャンスの時に「あの選手まで回そう」と思えるような存在だ。4番が不在だと攻撃のストーリーができない。チームリーダーは確かにイチローだが、それとは別の打線の支柱が必要だと思うのだ。これは何十本ホームランを打っているとかいう数字とは別次元の話である。強化試合で4番に入った稲葉までが「つなぐ野球」を強調していたが、それはおかしいと思う。

日本の4番に座ることができるのは、今は松井秀か松中しかいない。松中は前回のWBCでも打率こそ残したが不発だったし、日本シリーズなどの大舞台で度々勝負弱いところを見せてはいるが、現役で唯一の三冠王であり、最高の実績を残している。その意味で、レギュラーシーズンで規定打席にも達していない亀井を残して、松中を外した理由がよくわからない。松中にしてもこれが最後の国際試合だと公言していたのだから、期するところはあったはずだ。

サッカーでいう「決定力不足」のような状況が続いている。これを打破するには、今のメンバーで中軸を決定する必要があると思う。実績でいえば村田か小笠原。このどちらかを4番で固定する方が良いと思う。

USAのジョンソン監督が最大のライバルとして日韓を挙げていた。組織力と戦略、そして選手のレベルの高さを見れば、パワー一辺倒の中南米陣よりも上だと評価したのだろう。

日本は「韓国の呪縛」から抜け出さなければならない。北京では日本は「恨の野球」の前に委縮し、力を出せなかった。Pool-Aの戦いで韓国を破るか、破らないまでも好勝負を演じ、それを契機としてチームを一体化してほしいと思う。

■後日談:2009年シーズンが終わってみて、まさに死屍累々と言う感がある。WBC優勝の代償として、いかに多くの選手が不満足なシーズンを送ったか。成果も大きかったが、失ったものも同じくらいあったように思う。韓国とは、新しいステージに入ったように思われる。

 

 
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広尾晃と申します。

ライター稼業をして、かれこれ34年になります。

2009年1月に、SportsNaviで「MLBをだらだら愛す」というブログを開設、12月には「野球の記録で話したい」を開設。多くの皆様にご愛読いただきました。2011年11月、livedoorに引っ越し。基本的な考え方は変わりません。MLB、NPBの記録を中心に、野球界のことをあれこれ考えていきたいと思います。多くの皆様に読んでいただきたいと思いますが、記録や野球史に興味と尊敬の念を持っていただける方のサイトにしたいと思います。特定の球団のファンの方も大歓迎ですが、「ひいきの引き倒し」的な論調には与しません。

広尾晃はペンネーム。本名は手束卓です。ペンネームは、小学校時代から使っていました。手束仁という同業者がいるので、ややこしいのでこの名前で通しています。ちなみに手束仁はいとこです。顔もよく似ています。
私が本名を隠しているかと勘違いして、恐喝のようなコメントを送ってくる犯罪者まがいがいるので、あえて公表します。


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