今季最長の8試合連続安打で、6/26には.277まで上がったイチローの打率だが、24タコ(+1四球)によって.258にまで落ちてしまった。イチローの身に何が起こったのだろう。
5試合、25打席無安打の前後の打席を調べてみる。
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その直前まで、イチローは好調だった。6/30のボストン・レッドソックス=BOS戦は、フィギンスのサヨナラ犠飛が出た試合だが、イチローは2安打。しかし、この日の7回、メランソンの151km/hの速球をセンターへライナーで弾き返してから、足かけ7試合、25打席も安打が出なかったのだ。

25打席連続無安打は、ものすごい数字ではない。たいていの打者はシーズン中20~30打席無安打という期間が1~2度はある。イチローにとってワーストだと言うだけだ。

無安打に終わった1試合目7/1のBOS戦では、イチローはまだ元気があった。1回、先頭打者として打席に立ったイチローは右飛に終わったものの9球も粘っている。3回には左飛で打点を挙げている。

2試合目の第一打席も11球を粘る。ただ、この試合から少し焦りが見えたと思われるのは、2度も空振りを奪われていること。ともに2ストライクと追い詰められてから三振となる空振りだ。

3試合目以降になると、もうボールを見ていく余裕がなくなったのか、早打ちになっていく。7/3は4打席で11球、7/5は5打席で14球。好球必打はいいのだが、どんな球にでも食いついていく、イチローの悪い面が見えてしまった。安打をほしがるイチローの気持ちが透けて見えるようだ。

投球内容で見ると、無安打に終わった1試合目~4試合目は150km/hオーバーの速球を投げる投手と対戦したが、その速球に手を出さず、球速の遅い球に手を出して凡退するケースが多い。これは、速い球に対応できていないことを意味するのではないか。動体視力の衰えを示しているのかもしれない。

もう一つ言えるのは、無安打試合が始まった時点で、イチローは11日連続で試合に出ていたということ。8試合連続安打は、6/18の休場の翌日から始まっている。38歳になるイチローは、フルタイムで試合に出場するのは厳しくなっているのではないか。

昨日、アクリーの後の2番を打って、イチローは2安打したが、速い球を打ったわけではない。1本は内野安打である。本格的に回復したと考える根拠は残念ながらない。

今日の試合、6回の第3打席で安打が出てホームを踏んでいる。

もう、昔日のイチローを期待するのは難しいのかとも思う。規定打席から外れない程度で休みながら試合に出るべきではないか。DHも活用すべきだろう。

チームではずば抜けた実績を持ち、フランチャイズプレイヤーとして偉大な選手であるイチローには「休めよ」と進言できる人がいないのかもしれない。だとすれば、本人が決断すべきだろう。

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