あるいはイチローがセーフコフィールドで野球をするのは、この日が最後になるかもしれない。そういう日に岩隈が投げるのも何かの因縁だろう。しかし、この日の岩隈は前回登板とはうってかわった冴えないマウンドだった。
昨日、アレックス・ロドリゲスが手首に死球を受けて骨折。三塁にはチャベスが入っている。
1回、1番右翼イチローは沈み球に手を出して2ゴロ。しかしジーターは、低めのあまり球威のない球を左中間に打ち込む。ジーターは元気いっぱいだ。後続を断ったが、前途が思いやられる登板だった。
その裏、サウンダース、モンテロが連打。ジェイソが歩き、シーガーが押し出し、カープのゴロで2点目が入った。
しかし、岩隈は2回以降も走者を出し続けた。この日は速球が150km/hをほとんど越えなかった。ニューヨーク・ヤンキース=NYYは、最もボールをよく見るチームではある。四球も3つ与える。
ただ、NYYのノバは岩隈に輪をかけて乱調で6四球。
点の取り合いになってもおかしくなかったのだが、両軍ともに打線の元気がないうえに、ちぐはぐな攻めが目立った。
5回、1死からイチローがゴロでセンター前に抜ける安打。しかしモンテロが盗塁を刺す。タッチをしたのは川崎だ。ガッツポーズを見せたが、何か痛々しかった。
その後でジーター、カノの連打。しかし点が入らなかったのだ。
勝ち投手の権利を得て岩隈は退いた。
NYYの打線を考えれば、これで白星を得ることが出来ると思うのは、厚かましいことだ。救援のルートキーが打たれて岩隈には白星がつかず。
イチローは右翼で守備機会はなし。5打数1安打。先発起用されているうちに、安打を量産することだ。インタビューではシアトルのファンに感謝の気持ちを述べていた。
岩隈は、6回まで投げさせてもらえなかった、まだ半人前の扱いだろう。
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記録から診る限りでは、広尾さんの仰るように「冴えない投球」になってしまいましたね。
4シーム、シンカーといった速球系の制球がかんばしくなく、半速球の変化球に頼らざるをえない投球内容だったかと思います。(先発4試合の中でスプリッターの割合が多かった)
>岩隈は、6回まで投げさせてもらえなかった、まだ半人前の扱いだろう。
球数も100球近く。非常にかさんでいましたし、5回の内容をみれば、潮どきという判断でしょう。
ただ、内容はどうあれ、ヤンキース相手に結果が5回1失点、1点差のリードを維持したまま後続にバトンを渡せたことは、良かったと思っています。