松井秀喜の成績を見ていて、今年、はっきり異常がみられる数字がある。左右投手別の打撃成績。
hideki-Matusi20120727


優秀な左打者は、左投手を苦にしない。松井秀喜も同様であり、通算成績を見れば、左右の投手で大差はない。左打者として、レギュラーで出場し続ける条件を満たしてきた。

しかしながら、打者としての数字を稼ぐためには、右投手がしっかり打てないといけない。これは、左右の打者共通の条件だ。何といっても、右投手の方が圧倒的に多いのだから。
そういう意味では、松井秀喜はずっと右投手の数字が物足りなかったともいえるのだが。

昨年以降、松井秀喜は本来得意であるはずの右投手を打ちあぐねているのである。今年はそれが際立って顕著になった。わずか1割台である。

左打席から目を切ることなく見ることが出来る右投手が打てなくなっているというのは、投手の球速や変化に対応できていないことを意味しているように思う。

たまたまバットに当たれば、今も大きいのは飛ばせるが、自在に動くMLBの投球をうまくさばく能力はなくなっているのではないか。

率直に言って、成績不振というより、衰えた、と考えるべきではないかと思う。

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