12/2ロサンゼルス・ドジャース=LADは、ニューヨーク・メッツ=NYMをFAになったクリス・カピュアーノと2年900万ドル(3年目は相互オプション600万ドル、100万ドルで契約解除)で契約した。
これでLADの先発投手陣は顔ぶれがそろった。黒田博樹がLADと再契約する可能性はなくなったと報じられた。
彼らの比較。

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黒田の成績は、サイ・ヤング賞をとったクレイトン・カーショウに次ぐ。安定感もあり、立派なものだが、年俸が飛びぬけて高い。また年齢も一番上だ。
再建途上で緊縮予算のLADとしては、多少成績が落ちても、より安い先発投手を補強せざるを得ない。黒田を外し、実績のある4先発投手に新人のルビー・デ・ラ・ロサあるいはイブランドを加えてローテーションを回そうとしているのだろう。
7月末のフラッグシップディールでの他球団への移籍を拒否してチームに残留し、以後も素晴らしい成績を上げた黒田だが、結局LADに残ることはできなかった。おそらくファンは黒田に感謝しているだろうが、チームとしてはビジネスを優先せざるを得なかったのだ。
黒田は、今日から始まったMLBウィンターミーティングのFA市場で、次の働き場所を探すことになりそうだ。
黒田のキャリアSTATS

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黒田が偉大なのは、NPBで12年も働き、33歳で海を渡り、見事にMLBの先発投手のスタイルに適応したことだ。
MLBでは約6か月の間に162試合を消化する。これを5人の先発投手でまわす。登板回数は31~34回に上る。NPBは同じ期間に144試合を消化し、6人の先発投手でまわす。登板回数は27~29回だ。休養は少なく、移動距離は長い。対戦するチーム数は20に及ぶ。NPBよりもはるかに苛酷な環境に見事に適応したのだ。
野茂英雄以来、多くの先発投手がMLBに挑戦したが、2年連続で30試合以上先発した投手は野茂英雄(2年連続1回、4年連続1回)、大家友和(2年連続1回)しかいない(吉井理人は3年連続で29試合に先発したが)。松坂は一度も30試合先発したことはない。
体調管理とメンタル面での厳しい管理があって、この見事な成績が生まれたのだろう。ボビー・バレンタイン新監督に「20kg減量せよ」と言明された松坂大輔とは対照的だ。
聞けば、古巣の広島カープが黒田の復帰に期待をかけているという。ウィンターミーティングに野村監督自ら乗り込むという報道もある。とはいってもチームの年俸総額が18億円という広島が黒田の年俸9億円を負担できるとは思えない。金ではなく「最後は育ててくれたチームに恩返しをしてはどうか」と口説くのではないかと思う。
しかし、今、NPBに復帰するのはあまりにももったいない。黒田の評価は渡米以来最も高いのだ。MLBの金持ち球団の中には、黒田の年俸を負担できるチームもあると思う。
「故郷に錦を飾る」のはもう一花咲かせてからでもよいと思う。

※早くもアリゾナ・ダイヤモンドバックス=ARI、コロラド・ロッキーズ=COL、ボストン・レッドソックス=BOSが獲得の意思を表したようだ。再建途上のBOSで松坂と黒田がそろい踏みするのを見たい気もするが、打たせて取るタイプの黒田には狭いフェンウェイパークは厳しいようにも思える。
※12/8LADはサンディエゴ・パドレス=SDのエース、アーロン・ハラングと3年1700万ドルで契約(来年は300万ドル)。黒田の放出は決定的となった。

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