2010年2011年両年ともに40試合以上投げた投手は、28人いる。彼らクローザー、セットアッパーの統一球導入前後での数字の変化を見ていく。
比較する数値はDIPS。投手が制御しうる被本塁打、与四球、奪三振から編み出した数値。

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意外な顔ぶれが上位に並んだ。阪神の藤川球児は今年も“例年通り”素晴らしい成績を残したと思っていたのだが、DIPSは急上昇している。確かに昨年は息が上がったように見えるシーンが度々あった。被本塁打も7本と多かったが、今年はわずか2本に減っている。昨年、数字的には何とか帳尻を合わせていたものの投球内容としては綻びが見え始めていた藤川は、飛ばない統一球で息を吹き返したのではないか。

昨年前半、出ては失敗していた日本ハムの武田久も統一球で数字を取り戻した投手だ。それ以外にも上位には、ベテラン、中堅の救援投手がならんでいる。これを見ると、統一球は球威がなくなって被本塁打が増えたベテランには追い風になったようだ。

中日の浅尾拓也は、昨年から驚異的な数字を残していたが、今年、統一球も味方につけて空前の数字を残している。先発の田中将大同様、成長途上にある上に、統一球への対応も見事だったのだ。

両リーグのDIPSの向上(減少)率の平均は82%程度だが、そのラインより上の救援投手は28人中8人しかいない。先発投手同様、統一球をうまく使いこなした救援投手も限られているのだ。

阪神の小林宏は、リーグが代わって対戦相手が変わった上に、統一球への対応もうまくいかなかった。昨年の救援での数字は藤川球児とほぼ同レベルだったのだが、今季は大きな差がついた。運がない感じもする。

この表の最下位にソフトバンクのファルケンボーグがいる。下落率は大きいが、昨年の数字が凄かったこともあって、なおも好成績を残している。

こうした「昨対」の表は、あくまで相対評価であって、絶対的な数字を踏まえないと、評価をあやまりかねない。そういうことも念頭に入れて味わいたいSTATSである。

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