今季2度目の完封と報じているが、前回は7回コールド。今回とは大きく内容も異なる。MLBに来て最高の投球ではなかったか。
hiroki-Kuroda20120815



立ち上がりはいつもと同じ。ややシンカーの球速が遅く、コントロールも不安定だったが、四球で歩かせたアンドラスを併殺で切り抜けてから落ち着いた。

黒田が自分の調子の良さを感じたのは、2回ではなかっただろうか。シンカーは95マイル。しかも足をぎごちなく上げるフォームに、打者がタイミングをずらされている。低めにコントロールされている。打者はミートしたはずがゴロになる。シンカーを捨ててもスライダーのキレもある。

3回に一人を歩かせたが、4回二死までアウトは三振かゴロ。全く付け入る隙がなかった。

テキサス・レンジャーズ=TEXの打者は、安易にバットを振り回すことなく黒田の球を見ていた。しかし、この日の黒田は失投が全くなかった。

6回を終えてノーヒット。そろそろ球場がざわつきだしたが、7回先頭のアンドラスが内野安打で出塁。これも打ち取ったあたりだ。

8回にも安打を打たれたが、ゴロで外野に抜けたもの。

唯一芯でとらえられたのは、9回、アンドリュー・ジョーンズから代わった左翼イチローの頭上を襲ったフライだけだった。イチローは後退して難なくキャッチした。

9回でも95マイルが出ていた。

この日の黒田がいかにすごかったかは、奪った三振5つがいずれもスイングアウトだったことでもわかる。



曇り、気温26度。過ごしやすい気候ではあった。とはいえ、中4日のローテーションを正確に守り続ける37歳黒田博樹の体力は驚異的だ。

6試合連続QS。

マウンドを見上げていたダルビッシュは、黒田から何を学んだだろうか。

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