そうでした。杉内が背負うことになる巨人の18番の系譜を調べておくべきだった。
草創期からの歴代背番号18番とその成績。
G-No18-20111222-1







18番の最多勝は中尾、続いて堀内、桑田。
実はプロ野球が始まる前年、背番号18をつけていたのはビクトル・スタルヒンだった。しかし翌年には17に代わった。

スタルヒンに代わって18を背負ったのは前川八郎。実に昨年、98歳で世を去った古老だ。外野手としても活躍したが成績は割愛する。投手としては澤村榮治、スタルヒンの陰に隠れていたが、リーダーシップのある選手だった。

その後、中尾輝三が背番号を次ぎ、ほんの一時期近藤貞雄が継いだのち再び中尾。そしてその後、藤田元司が継いだ。このころから18番はエースナンバーとして定着したように思う。

18番は、適格者がいなければ空席にするのが恒例になったのもこのころからだ。引退した選手がコーチになってもつけている例が出たのも、譲るべき相手がいなかったからだろう。

藤田は1年目21、2年目に18になった。堀内も1年目は21だった。

桑田は1年目から18を背負った。彼に対する期待感が見て取れる。

2006年桑田の引退とともに空席となったエースナンバーを来年、杉内俊哉が付ける。
いろいろな意味で異例だ。

まず、他球団で大成した投手が18をつけたことはなかった。生え抜きでないにしても、巨人で名を成した投手が付ける背番号だったのだ。
さらに、左腕が付けるのも初めてのことだ。左腕のエース番号は高橋一三以来21番だったはずだ。

異例の背番号。ここに巨人のなりふりかまわぬ補強を見る。清武問題もあって、来年は負けることができないのだろう。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!