去年シーズン途中から采配をとった小川監督は、昨年覇権を握った千葉ロッテの西村監督とよく似ていた。とにかくメンバーを固定して、選手の役割を自覚させたのだ。
各STATSのセリーグ6球団での順位、各数値の昨対を入れた。

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規定打席に到達した選手が7人。統一球による影響はあったのだが、ウラディミール・バレンティンという新外国人が春先に本塁打を連発。さらに畠山がそれに続いた。またチームリーダーの宮本慎也が、今年成績を大きく上げた。

相対的な戦力ダウンをまぬかれて、今季のヤクルトはシーズン終盤まで首位をキープしたのだ。

今年は多分に幸運に恵まれたというべきだろう。まず、けが人がほとんどいなかった。捕手の相川は指を骨折したが、無理を押して出場した。それ以外のメンバーは、10月に川端が故障と不振で戦線離脱した程度だった。

しかし、来季を考えると不安要素が山積している。最も生産性の高い打者である青木がMLBに移籍する。この穴はなかなか埋まらないだろう。

そしてバレンティンは、シーズン後半から荒っぽいだけの打者になっている。秋に私はこの選手を間近に見る機会があったが、すごい鉄砲肩を持ってはいるが、野手としては球の扱いがぞんざいすぎた。また、大振りが目立った。イチローの控えだった時にも言われていた通り、身体能力だけで野球をしている感じだった。他球団の投手はこの打者の料理法を確立しているのではないか。

そして宮本。41歳になったこの選手にフルシーズンでの活躍を期待するのは酷だろう。あと25本に迫った2000本安打まではモチベーションは維持できるだろうが、あとは森岡などの若手がとってかわるべきではないか。

ホワイトセルも自由契約になった。恐らく外国人を獲得するだろうが、同時に若手を思い切って起用しないと、来季は下位に沈むのではないか。

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