1日で7安打を打った試合の翌日、イチローが1打席目で本塁打、2打席目、満塁で二塁打を打ったときは、胸が苦しくなった。残り試合のエネルギーを全部使ってしまうかと思ったからだ。
Ichiro-20120923



7打席連続安打。もうこれくらいで凡退してくれ、と思っていたら二ゴロと三振。

勢いはこれで止まったかと思ったが、翌日、第1打席での投ゴロが、投手パーカーのユニフォームの中に入って内野安打、そして次の打席は、当たり損ねが左前に落ちた。イチローは一塁を回ったところで、前のめりになってアウト。

「好運」というのは、こういう形で収束するのかと思った。ニューヨーク・ヤンキースはトロント・ブルージェイズを4タテしたが、このうち3つは確実にイチローがもたらした白星だ。

今日は正直、休むのではないかと思った。が、イチローは2番センターで出場して、1試合で8回も打席に立って、3安打1本塁打1打点3得点。しかも最後はエラーに乗じてサヨナラのホームベースも踏んだ。対戦した投手は7人。

四球あり、敬遠あり、犠打あり、三振あり。野球にはどんなリザルトがあるかをすべて見せた感じだ。ペドロ・フィゲロアの99mphのえぐいシンカーを内野安打したのもすごかった。最初の打席の本塁打を忘れてしまうような活躍。こんなてんこ盛りの成績を1日で残してしまうのだ。

5試合で14安打。打率は.269から.284へ。

2004年の終盤の神がかった活躍を思い出してしまう。イチローは今からスーパーサイヤ人か何かに進化しようとしているのか。予想を上回る活躍はいつまで続くのか。

すごすぎる。ちなみに“汽車も電車もみな止めてー!”とは、関西では、最大級の驚きの表現である。

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