黒田博樹はバランスが悪い。腕は振れているのだが、コントロールが今一つよくなかった。そしてワイルドカード争いで踏みとどまるオークランド・アスレチックス=OAKは、厳しい攻めで黒田を苦しめた。
hiroki-Kuroda20120923




シンカー主体の本来の投球で攻めようと黒田は考えていたようだ。しかし初回、先頭ドリューの三塁への深い当たりが内野安打になる。モスには二塁打を打たれるが、二死までいったものの、ここでスプリッターを暴投、1点を許す。

2回もまた先頭のドナルドソンに内野安打を許し、一死後にぺニントンにタイムリー二塁打。シンカーは走っていたが、スライダーの曲りが悪いうえにスプリッターのコマンドが悪い。

3回、4回は無難におさえるが、5回、安打、四球で出した走者を再び暴投で返してしまう。これはスライダー。4点の援護を無にする、痛恨の失点だ。

6回、1死からドナルドソンの当たりをヌニェスが送球エラー、ヌニェスは粗っぽい。2死とするがぺニントンにタイムリーを打たれたところで退いた。左翼イチローの返球はわずかにそれて生還を許した。102球。
黒田は最後の打者ぺニントンに150km/hを超すシンカーを連投していた。悔しかったのだろう。

エラー、内野安打がらみ。下位打線に付け入られた。コマンドが悪いうえに、慎重さに欠けた。黒田本来の投球ではなかったと言えよう。

イチローは5打数1安打、良い当たりのライナーも1本。この1安打が大きい。.283

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