中日ドラゴンズは、山本昌(47歳)、山崎武司(44歳)、川上憲伸(37歳)の残留、現役続行を発表した。
山本昌と川上憲伸の今季成績。

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山本昌は、4月、5月に素晴らしい成績を残した。昨年は登板がなく、今季は2年ぶりの復帰だったが4月を終えた時点でERA1位だったのだ。
その後は故障もあり登板機会は減ったが、確実に計算できる先発投手が少ない中で、来季に期待をかけるのは理解できる(あくまでNPB的な考えではあるが)。ただ4000万円(推定)が妥当かどうかという話はあろう。

川上憲伸はMLBで結果を残せないままに復帰。右肩痛のリハビリを行いながらの登板ではあったが、もう1年は期待をかけるべきところだろう。3000万円+出来高(推定)という年俸は下げるべきかと思うが、残留もやむなしか。

しかし山崎武司はどうなのか。

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昨年、7年間活躍した楽天を戦力外になって涙ながらに現役続行を訴えたのは記憶に新しいところだ。
古巣の中日が拾ったのは良いとしても、今季成績が上がらなければお払い箱になる前提でシーズンに臨んだはずだ。

結果は、1本塁打、.206、13打点。RC27は2.66.レギュラー定着以来最低の成績に終わった。残留できる根拠はどこにあるのだろうか。3000万円+出来高(推定)は、高いとは言えないのかもしれないが、若手の出場機会を、働きもしない超ベテランが奪うのは良いことなのか。

山崎武司があと180本に迫った2000本安打のために頑張ろうとしているのなら、とんでもない話だ。記録は「実力の蓄積」であるべきだ。実力が無くなっているのに無理に取りにいくのは、記録への冒涜だ。

球団はファンを意識してそんな措置をとったのかもしれないが、観客動員の伸び悩みは「毎年同じようなことしかしない」球団の無為無策によるものが大きい。
3人のベテランの成績を吟味することなく、ひとからげで残留させるのは、球団の無能ぶりを露呈するものだ。

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