楽天の岩村明憲は、8月3日以来1軍の試合に出ていない。ファームでは94打数28安打.298だが、来季どうなるかは、見えてこない。
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そろばん玉みたいな丸い体。師匠中西太譲りの速いスイング、ファイタータイプの守備。魅力的な選手だった。小柄ながら、最初からパンチのある打者として台頭。流し打ちも巧み。ヤクルトの中心打者になった。
MLBに挑戦したのはやや意外だったが、テールエンダーだったタンパベイ・デビルレイズ(当時)で、開幕3戦目の4/6に4打数4安打1本塁打と馬鹿当たりして注目され、以後も好調を維持し、年齢的にもチームリーダーとの評価を得た。

1年目は下位だったが、翌年、1番に定着。三塁から二塁にコンバートされた。打率は物足りないものの、70四球を選び、チームの躍進に貢献した。

翌年は9番二塁で起用されたが、5/24の交流戦でフロリダ・マーリンズのクリス・コグランと二塁で交錯して左ひざ前十字靭帯断裂。以後、ベン・ゾブリストにポジションを奪われ、翌年にはピッツバーグ・パイレーツに移籍するも数字が上がらなかった。シーズン終了間際にはオークランド・アスレチックスに移籍。ここでも低迷し、解雇された。

楽天では主力の一人として期待されたが、全くの不振。ろっ骨骨折もあり、2年間、本本意なままに終わった。

MLBにわたるまでは通算.300だった打率も.293へ。失意のうちにシーズンを終えようとしている。

NPB復帰後は四球が増えるなど、進歩の後も見えたが、体重は増え、鈍重な印象があった。

私は愛媛県宇和島市内をくまなく歩いていた時期がある。平井明史、岩村明憲の母校、宇和島東高校の前を通るたびに「平井、岩村が野球をしていた学校だ」と思った記憶がある。

まだ34歳。故障が癒えれば、彼ももう一花咲かせることができると思うのだが。

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