昨日、日本ハムが優勝した。しかし、それほどの盛り上がりはなかった。チームは試合がなかったし、すでに一昨日時点で3.5差が開いていた。相手の自滅待ちだったからだ。
今期のMLBは、比較にならない凄いペナントレースを展開している。
アリーグ。

AL20121003




今日を含めて2試合しかないのに、3地区のうち2地区で優勝は決まっていない。ポストシーズンに進出する顔ぶれは5球団決まっているが、優勝するのとワイルドカードでは、戦い方が全く変わってくる。

最も勝率の低い中地区で優勝が早々に決まったが、東と西は凄いつばぜり合い。おまけに競り合っている4チームの勝ち星が92,93勝と接近しているのだ。

明日10/3のシーズン最終日で東地区で同率首位ができる可能性がある。10/4に1試合だけの最終決戦を行い(これは公式戦に含まれる)。勝者は優勝チームに、敗者はワイルドカードに回ることになる。そして敗者は翌10/5に1デイプレーオフを行い、勝者が優勝チームに挑戦することになる。

どんだけ凄い展開だ、と思う。

バド・セリグコミッショナーは、今年唐突にワイルドカードを2枚に増やしたが、このことで優勝争いがさらにもつれる結果となった。

ナリーグ



NL20121003


こちらは優勝3チームが決定、ワイルドカードの最後の1枚をめぐってセントルイス・カーディナルスとロサンゼルス・ドジャースが争っている。アリーグに比べれば盛り上がりには欠けるが、それでも最終日までもつれる可能性がある。



NPBに比べてMLBのペナントレースが盛り上がるのは、一つには日程の違いがある。
MLBでは、雨で試合が流れれば翌日をダブルヘッダーにして、できるだけ日程内に試合を消化しようとする。同一リーグの球団の試合数をできるだけ揃えようとしている。
NPBは試合が中止になれば、スケジュールをどんどん後回しにしていく。だらだらとペナントレースが伸びる上に、ドーム球場を持つチームと屋外球場のチームでは、試合消化に差が出る。だから「相星」になることが少ない。その上引分けまである。違う星数になるために、ペナントレースが分かりにくくなるのだ。

それに加えて、NPBは戦力均衡を図る発想がないから、戦う前から勝敗が決している場合が多い。その状態がずっと続くことが多い。
MLBでは今年のボルチモア・オリオールズのように万年下位球団が突然上位に挙がってくることがある。ドラフトや活発なトレードに因るところが大きい。

NPBではなかなかそれが起こらない。特にセリーグで。

NPBとMLBを見ていると、「白熱するペナントレースは作るものだ」とつくづく思う。

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TokyoYakyuBookfair2012-2


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