この選手も渋かった。物静かで目立たないが、野球センスはあったように思う。
慶應義塾大学に学力で入ったという珍しいキャリアが喧伝される選手だった(調べれば同様のキャリアの人は何人かいる)。それほど大きくなかったもののシュアな打撃の持ち主だった。



tomoaki Sato


ずんぐりした体つきだが守備範囲は広く、堅実な守備を誇った。また、打撃でもミートがうまく、犠打も巧み、三振も少なかった。

ただ、とびぬけたものは持っていなかった。5ツールともに中~中の上という感じだろうか。2004年後半には1番右翼に定着し、赤田将吾との1,2番で売り出したが、翌年にけがをしてチャンスを失った。

同じくらいの実力でも左打者ならもう少し重用されたかもしれないと思う。またV9の巨人にいたら6番あたりを打っていい仕事をしたのではないだろうか。

キャリア9本塁打。未完成であっても長打力のある選手には注目が集まるものだ。佐藤はそういう選手に比べれば見劣りがした。

西武の強さはおそらく、佐藤や平尾などレギュラーを取っても良いクラスの「大人の選手」が内外野に結構いたことだと思う。


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