今日現在、建山義紀は、テキサス・レンジャーズのアクティブロースターに入っている。ワールドシリーズが終われば、当然身分は変わるだろうが、この成績でシーズン終了までMLBに居続けたということが、一つの不思議ではある。
キャリアSTATS

yoshinori-Tateyama2012


キャリアハイでMLBに移籍。
昨年のスプリングトレーニングでは打ち込まれてマイナースタートとなったが、AAAで数字を挙げて5月後半にMLBに昇格し、ワンポイント的な起用をされた。徐々に打ち込まれ、十分な成績は上げられなかったがシーズン終了までMLBに残った。しかし、ポストシーズンのロースターには残れず。
しかしチームはオプションを行使して建山をつなぎとめる。

今年もマイナーからのスタートで5月に昇格したが、通用しなかった感が強い。
戦績。

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シチュエーショナルな投手として使いたかったのだが、一度捕まると試合を潰してしまうような失点をする。球威がないため、軽く合わされるだけで安打になってしまう。信頼感は失われ、7月にはマイナー落ちしてしまった。

普通であれば、このままお払い箱なのだが、9月にまた呼ばれた。契約の問題もあるとは思うが、建山は、首脳陣にとって気になる投手なのだろう。

一つには、抜群の奪三振率の数字がある。キレの良いスライダーが決まれば、強打者でもくるくると空振りをする。投球回を上回る奪三振率は、やはり魅力なのだろう。
そしてAAAでは、ほぼ完全に仕事をしていること。マイナーでの数字を見れば「使ってみようか」ということになるのだろう。
日本人投手には、こういうクラスが多いのだ。AAAでは力の差を見せつけるが、MLBでは通用しない。要するに相手打者の「質」の違いなのだろう。MLBのような速いスイングとしぶとい選球眼をもつ打者は、NPBにはほとんどいないため、打ち込まれるのだと思う。

肝心のところでは、全く使えない投手であり、上原浩治とは大きく評価が分かれた。37歳という年齢からしても、現役続行は厳しいかもしれない。

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