MLBのゴールドグラブが発表された。日本のマスコミは「日本人選手選ばれず」と報じているが、これまでイチロー以外にこの賞を取った選手はいない。あまりにも視野の狭い報道だと思うのだが。
今季のMLB、NPBの二遊間について比較を試みた。ゴールドグラブ選考の根拠も見えてくる。
各チームの二遊間の守備成績を併記した。GPは出場試合数、TCは守備機会(PO+A+E)、POは刺殺つまり捕球したりタッチしたりして直接アウトにした数、Aは補殺。送球などでアウトにするのをアシストした数。Eは失策。DPは併殺への参加数。F%は守備率。RFはTC÷総出場イニング×9。守備範囲の広さを示す数値。GRFはTC÷試合数。簡易型のRF。なぜGRFを入れたかというと、NPBではGRFしか出ないので、これと比較をするため。
そしてUZRは、この選手が守ることで、リーグの標準的な選手が守るよりも何点低く抑えたかの数値。これは、ビデオを見ながら一つ一つのプレーをメッシュに落とし込んで記録されているという(自動記入システムもあるようだが)。信じてよいかどうかはわからないが、近年かなり重要視されている。積み上げの数字である。同じ実力の野手なら、試合数が多い方がポイントは上がる。

アリーグ 40試合以上出場を目安としてピックアップ。赤枠がゴールドグラブ。

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二遊間をシーズン通して固定できたのは14球団中9球団。シカゴ・ホワイトソックス=CWSはゴードン・ベッカムとアラミス・ラミレスでほぼシーズンを乗り切っている。
最も多く守っているのは二塁手ではカノ、遊撃手ではJJハーディ。この二人がゴールドグラブを獲得している。やはり、より多く守っている選手は貢献度が高いのだ。
失策数は二塁手はキンズラーが最多、遊撃手はアズドルバル・カブレラ。
今や守備の指標として失策数やF%はほとんど評価されないが、二塁手の最高はライアン・ロバーツ。この選手は無失策。遊撃手はアズドルバル・カブレラ。
RFはジーターの数字が非常に低いことが分かる。打撃では健在だが、守備ではかなり苦しくなっていることがわかる。

さて、RF、GRFまでの数字では各選手の数字に大きな差は出ないが、UZRでは、大差が出ている。この数字を信じるならば、たとえば同じ二塁手でもロビンソン・カノとケリー・ジョンソンでは、18点近い点差が開いてしまう。
今年のゴールドグラブは、UZRが1位の選手が獲得している。この賞は各チームの監督、コーチの投票によって選ばれるが、現場の首脳陣はこうしたデータを重視しているのだろう。
妥当性は良く分からないのだが、UZRが積み上げの数字だとすれば、二遊間の数字を合計すれば、ベストの二遊間が出るのではないか。一度やってみる。

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アリーグの最高の二遊間はダスティン・アックリー、ブレンダン・ライアンのシアトル・マリナーズということになる。川崎宗則がレギュラーになれなかったのも無理はない。

守備の記録については、他の記録以上に自信がない。なかなか断定ができない。ま、一つの試みとしてご覧いただきたい。

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