今年のボルチモア・オリオールズ=BALは先発投手を固定せず、調子のよい投手を起用するという異例の用兵だった。その中で、チェンだけがシーズンを通して信頼を勝ち得ていた。
BALの先発投手成績

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BALの投手陣は総計して61勝58敗。3つしか貯金をしていない。救援投手が32勝11敗という驚異的な活躍をしてワイルドカードを手にしたのだ。
つまり、BALに限れば、先発投手は単に「頭から投げる」という役割を果たしていたに過ぎない。
162試合でQSはわずか78。平均すれば5回途中で降板。
こうした中で、チェンはただ一人規定投球回数に達し、1度も掛けることなくローテーションを守り切った。
これは特筆に値すべきことだろう。

さらにチェンの成績 2安打以上打たれた打者との対戦成績。

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アリーグ東地区にいると、錚々たる打者と対戦することになる。やはり右打者に打たれている。カンザスシティ・ロイヤルズのビリー・バトラーには、カモにされている。面白いのは、ストラスバーグに2打数2安打されていること。

チェンは3年契約(最終年はBALのオプション)。来季も主戦投手として活躍することになろう。今季は投球するを幾分セーブしていた感があるが、目標は200回に置くべきではないだろうか。

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