五十嵐亮太も故障に泣いた投手だと言えよう。今やMLBでは「終わった投手」の扱いだ。
2010年、ニューヨーク・メッツ=NYMに移籍した五十嵐は、スプリングトレーニングこそやや不調だったが、素晴らしいすべりだしをしたのだ。2010年4月の五十嵐亮太。

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7試合でライアン・ルドウィックに打たれた本塁打の1失点のみ。荒れ球ではあったが、どんどん投げ込む伸びる速球と落差のあるフォークで小気味の良い投球を続けていたのだ。
しかし4/21に大腿筋の故障でDL入り。5月に復帰したが、4月の活躍が嘘のような投球しかできなかった。
キャリアSTATS

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翌2011年もNYMで投げたが、重要な場面では使われず、敗戦処理が中心。平凡な成績に終わった。シーズン後FAに。
2012年はピッツバーグ・パイレーツ=PITのスプリングキャンプに招待されたが、契約には至らず。トレードでトロント・ブルージェイズ=TORとマイナー契約した。5月にMLBに昇格するも2試合で契約を解除され、ウェーバーでニューヨーク・ヤンキース=NYYに移籍。6月に2試合使われたが、以後はマイナー暮らし。8月半ばには40人枠を外れた。

今期のMLB登板はわずか4度。

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ことごとく打ち込まれている。
この投手もAAAでの成績は良い。AAAレベルでは通用するが、MLBではダメな投手である。
一つは、制球力がないこと。四球はそれほど多くはないが、甘い球を投げすぎる印象がある。小さくまとまってしまった感もある。自信喪失という一面もあろう。
五十嵐や和田の例を見ていると、MLBは、日本人投手は“故障持ち”あるいは“自己管理が下手”という印象を持っているのではないかと思われる。

体調さえ万全であれば十分通用したと思えただけに残念だ。NPBで活躍することになるのだろう。



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