黒田博樹は今、売り手市場にいる。ニューヨーク・ヤンキース=NYYは、黒田に1年1330万ドルのオファーをした。今期の1000万ドルを上回っている。新制度である「クオリファイング・オファー」を適用、NYYにとって最重要な選手という扱いだ。
キャリアSTATS

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黒田は今季、一度もローテーションを外れなかった。そしてキャリアで最多の219.2回を投げた。16勝はNPB、MLBを通じての最多勝だ。ERAもMLBに来て2番目。
37歳にしてキャリアハイ。

4年間投げてきたナショナル・リーグからアメリカン・リーグへ。環境も変化したが、それをも克服した。
また、西海岸から東海岸に移動。もっとも批評眼が厳しいと言われるニューヨークのファンの前で素晴らしいパフォーマンスを残した。

しかしながら、成績を子細に見て行くと、黒田の投球は「休まずに投げた」ことを除くと、質的にはほとんど昨年と変わらない。完投が3つ(うち2完封)あるが、これは「質」を示す数値とは言えない。数字的に見れば、黒田は2010、2011年とほぼ同じ投球内容だと言える。

もう少し数字を見て行こう。先発登板の数字。QS(6回以上投げて3自責点以下)と、RS(見方が登板中にとってくれた点)を加えたデータ。RSAはRSの9回あたりの数字。ERAと対応する。R/EはRSA/ERA。

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NYYに来て、ロサンゼルス・ドジャース=LAD時代よりもRSは大幅に増えただろうと思っていたのだが、大したことはない。またQS%は落ちている。
それでも勝ち星は3つ増えて、負けは5つ減った。
これはどういうことなのか、稿を改めて、さらに調べる。

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