昨日、記者会見をして、「4年ほど前から米大リーグに興味を持った。今年はけがもあったが、決心が揺らぐことはなかった」と語った。
田中は、パリーグベストの二塁手だと思う。守備範囲も広く、動きも機敏だ。
問題は、打撃だ。
キャリアSTATS

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田中はエリートではない。素材としては評価されていて東福岡高校から争奪戦を経て99年ドラフト2位で日本ハムに入ったが、小柄だったうえに守備に難があり、控え選手から努力を重ねてレギュラーになった。
ただ、2006年にレギュラーの座をつかむと成績は安定。3割近い打率を安定してマークするようになった。

守備も安定し、リーグ屈指の二塁手となった。打撃は、NPBの右投げ左打ち選手らしく振り回すのではなくミートが巧み。選球眼も良く最多四球も1度。最多犠打を2度獲得している。最近のバットを高く構えた打撃フォームは、パワーをつけるためだろう。
長打が少ないのにRCが90以上あるのは、生産性が高い打者であることを意味している。

NPB的には理想的な選手だと言えよう。指導者が高校生に「見習え」と言うタイプの選手だ。



しかし、この手の選手がMLBで成功した前例はない。Projectedは、田中の成績を144試合に換算したものだが、今年シアトル・マリナーズに移籍した川崎宗則のprojectedとほぼ同レベルであることが分かる。二人は同い年。早くからレギュラーになった川崎の方が、打数などは多いが、長打はやや田中が、脚力はやや川崎は多いものの、良く似た成績である。
川崎同様、田中は打撃で苦労をする可能性が高い。

私は以前から、NPBの打者はMLBに移籍すると「8掛け」になるという見方をしている。この考えで来季田中がMLBで残す成績を予測する。

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長打に関してはこの数字でも良すぎるくらいだろう。

そもそも115試合も出場機会を得られるかどうかという話もあるが、この程度ではないか。ブレンダン・ライアンのように(彼は遊撃だが)、守備がずば抜けて良いのなら別だが、この数字ではレギュラーは覚束ない。

田中にとって好材料は、統一球になってからも打撃成績が大きく下落しなかったことだ。MLBの使用球に対応する能力はあるのかもしれない。

「故障は完全に癒えた」とのことだが、田中に対して好条件でオファーをするMLB球団があるかどうか。
西岡剛が失敗し、川崎も結果を残せなかった直後である。チームの先輩、稲葉篤紀のように、オファーがなくてNPBに出戻りする可能性もあるだろう。

田中は挑戦するのなら、マイナー契約から這い上がることも覚悟でやるべきだろう。

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