6/19日イチローは今季、MLBで2500本安打を記録した。これは、MLBでは95人目のことだった。所要した試合数1817は、20世紀以降では4番目の速さ。それだけ密度の濃いシーズンを過ごしてきたのだ。
キャリアSTATS WAR(Beseball Reference)もいれた。

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イチローはNPBでは25本塁打したことがあるが、MLBでは15本が最多。長打率も4割台、OPSも最高で.869だが、RCは2001年から2010年まで10年連続で100を超えていた。
総合的なオフェンスの数値であるRCは、100を超えるとスラッガーのレベルになる。長打がないイチローが10年連続で100を超えていたのは驚異的なことだ。RC27も7に近かった。
また、攻守の総合的な評価であるWARは、4を超えればリーグでもトップクラスだが、イチローは2010年までほぼそれに近い水準をキープしている。



2012年のWARは、成績が良かったニューヨーク・ヤンキース=NYYの方が数字が低い。
これは移籍後、イチローがわずか5つしか四球を選ばなかったこと、そして守備の貢献度が低い左翼を守るようになったことが大きいと思われる。
NYYでの打率は奇しくも、イチローの通算打率と同じである。いわば、イチローはNYYに移籍して、平均レベルに「復調」したということがいえよう。

稿を改めて、この「復調」について、様々な角度から見て行こう。

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