イチローの大不振はいつから始まったのか、そして復調はいつからか?月次の成績を眺めていきたい。
MLB移籍後のイチローの月間成績。えんじ色は月間3割超え。

ichiro-2012-02


少し前までのイチローにとって月間打率3割は、好不調の指標にはならなかった。通算72か月で、46か月が3割超え。2010年までに限れば、60か月で44か月が3割超え。
3割を超えているのが当たり前だったのだ。

2005年までは、2か月以上連続で3割割れと言う月もあったが、以後、2010年まではそれもなくなった。極めて安定感のある成績を残していたのだ。
2011年の5月に.210というかつてない不成績を残した時も、イチローはすぐに立ち直るに違いないと思っていた。
しかし、不振は長引き、3割に到達しないままシーズン終了。当然、通算打率も3割を割り、200本安打もクリアできなかった。

2012年に入っても不振は続き、3割をクリアできないまま7月にニューヨーク・ヤンキースにトレード、そして8月に.297と肉薄し、9,10月には実に9か月ぶりに3割に復帰したのだ。

上記の表と同じ内容だが、これをグラフにしたい。

ichiro-2012-03




成績が下落したイチローについて、我々はスランプなのか、力が落ちたのか、見極めかねていた。
契約最終年でもあり、かつてない成績の下落に、限界説もささやかれた。
シーズン終盤でのこの復活は、イチローの下降線が「長いスランプ」だったと実感させてくれた点で、重要だったと言えよう。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください! ↓