ニューヨーク・ヤンキース=NYYに移籍して、イチローがなぜ元気になったのか?成績がアップしたのか?モチベーションが高まったという面もあるだろうが、もっと具体的な理由がある。
イチローという選手は、MLBに来てからはほとんど休まない選手だった。しかも、1番が多かったからリーグ屈指の打席数を記録してきた。
試合出場数と、打席数の推移を、リーグ1位の記録との比較で見て行く。PA/Gは打席÷試合数。

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今季、イチローはシアトル・マリナー=SEAで2試合欠場している。移籍時点で、SEAの方がNYYよりも消化試合が2試合多かった。NYYでは全試合に出場している。SEAでの欠場がなければ、イチローは164試合に出場していた可能性があった。

NYYに移籍した時に、いろいろな条件が提示されたが、その中に「先発出場は保障しない」という件があった。
その条件の通り、NYYに入団してからは、イチローは他の選手と併用され、出場機会は減った。PA/Gは、SEA時代は4.5前後だったが、NYYでは3.5台に落ちた。

ちなみに今季、最多打席に立ったのはイチローの同僚のデレク・ジーター。彼はポストシーズンでも出場し続けた挙句に、9月に痛めた左足首が悪化して骨折した。
フル出場の過酷さを、身をもって示すことになった。



キャリアでのイチローの試合出場の内訳

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イチローは、NYYに来てから67試合の内11試合で先発から外れ、途中出場している。SEA時代では考えられないことだ。

恐らくイチローの好成績は、こうした起用法が一因だと思われる。38歳のイチローにとって、フル出場は肉体的に厳しかったと思われる。

しかし、SEA時代はイチローを先発から外すのは、難しかったのだろう。
NYYでは、イチローはベテランの大物選手の一人だ。他のベテランと同様、休みながらの出場になる。そうされてもNYYではイチローのプライドは傷つかなかったのではないか。
ベテランにふさわしい起用法によって、イチローは息を吹き返したのではないだろうか。

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