打撃成績を細かく見て行こう。イチローのバッティングは、どのように変化してきたのか。
右投手=RHPと左投手=LHP

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右打者であれ、左打者であれ、レギュラー選手になるための最低条件は、右投手を打つことができることだ。日米問わず、右投手が圧倒的に多いからだ。その上で、左投手もそん色なく打つことができれば、一流打者になれる。
イチローは、通算でも左投手の方が打率が高い。これが一流の証だ。
2012年は右左とも昨年に続き3割を割ってはいるが、今季は、右の打率、長打が回復している。右投手を打ち込むことができるようになって、数字が回復したのだ。

飛んだ場所。内外野

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昨年と大きな差はない。全盛期に比べると、内外野ともに安打になる率は落ちている。これは、打球の強さや脚力の問題もあるだろう。ただ、それだけではないような気もする。

では、打球の種別ではどうか。フライ、ゴロ、ライナー、バント

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2009年頃から、ゴロとバントが下降傾向にある。特にバントは、成功率が急落している。
これは、イチローの脚力や技術の問題だけではなくて、内野手があらかじめゴロが飛びそうな位置に守っていること、そしてバントを警戒していることが大きいのではないか。
セイバー的なデータの充実によって、イチローの打球はかなりの確率で捕捉されているのではないか。

稿を改めて、さらに調べていきたい。


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