率直に言って、千葉ロッテの戦力は、ポストシーズンに進出してもおかしくない。チームに不協和音が出たか、監督の采配に問題があったか、そのいずれか、あるいは両方だろう。
2012年と2011年の打撃成績を比較する。

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統一球の導入以後、千葉ロッテは長打不足に悩まされてきた。昨年は二ケタ本塁打がゼロ。チーム合計が、西武の中村剛也の本塁打数といい勝負だった。今季も二けたは井口だけ。相変わらずのピストル打線だったが、打線に活気が出てきた。

何といっても角中勝也の登場が大きい。角中が塁に出ることで、2010年のような手数の多い攻撃ができるようになってきた。千葉ロッテの外野はレベルが高い。荻野貴司が復帰し、昨年のレギュラー伊志嶺が脱落するなど、激しいポジション争いが起こっている。

DHにも夏以降ホワイトセルが定着し、明るい見通しが立てられるようになった。
オフェンス面各データのリーグ順位。

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盗塁数が激減しているが、伊志嶺がレギュラーを外れたことが大きい。荻野や岡田など走れる選手が揃っている。復活は可能だろう。

問題は、出塁数の多い打線を返す長打力だ。伊東新監督は西岡剛の獲得を目指しているが、厳しそうだ。それに遊撃は根元が機能している。
むしろ、補強ポイントは一塁、二塁だろう。福浦、サブロー、井口にやや陰りが見えている。

来季は、角中が三番打者としてスケールアップすることに期待したい。
西村前監督が提唱した「和」が戻ってくれば、かなりの活躍が期待できる千葉ロッテ打線である。

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