今季の松井秀喜は、AAAとMLBで47試合に出場した。どちらでも打率は1割代だった。
出場試合の戦績を見てみよう。

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5月15日に松井は、AAAの試合に出た。前年9月28日のシアトル・マリナーズ戦以来の実戦だった。
しかし、この日は4タコ、1三振。翌日に2安打を放ったものの以後も打率は1割台を低迷。しかし5月25日に3安打したことで、首脳陣はMLB昇格を決めた。

マイナー契約ではあったが、実績十分の松井を獲得して、長々とマイナーで調整させるわけにはいかなかった。
少なくとも7月末のフラッグシップ・ディールまでに松井秀喜が使えるかどうかの結論を出す必要があったのだ。

MLB昇格3試合で2本塁打を放ったが、以後の長打は二塁打が1本だけ。7月1日に2安打したのを最後に、9試合連続無安打のまま戦力外を通告された。

AAAでは13試合の内8試合、MLBでは34試合の内22試合で無安打。
これを実戦に慣れていなかったから、と見るのは難しいのではないか。



MLBで不振の選手がまだ使えるかどうかを見極める判断材料に、マイナーでの成績がある。少なくともAAより上のランクで、それなりの成績を残していれば、まだ復活する余地があると見てよいかと思う。
しかし、松井はAAAでも全く打てなかった。これは、現役選手としての能力が減退していることを表しているのかもしれない。

来季からアメリカンリーグに移るヒューストン・アストロズ=HOUが獲得を検討しているという報があった。恐らくMLB最弱のHOUだが、それでも松井を戦力と見ているとは思えない。

松井秀喜は、現役を続行するのであれば、どんなレベルでもよいから「まだやれる」ことを示す必要があろう。母の故国タイからWBC予選に出たジョニー・デーモンのように、「侍ジャパン」に参加するのも一つのアイディアかもしれない。

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