予算内の限定的な補強しかしない広島だが、「家貧しうして孝子いず」で、投打ともに良い選手が表れてきた。
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栗原健太は昨シーズン、統一球にも比較的うまく対応し、成績を残した打者だったが、今年4月に右ひじ痛で戦線を離脱した。柱と恃む30歳のスラッガーの離脱は大きな痛手だった。
その影響もあって、今季は規定打席に到達したのは2人にとどまった。
三遊間を除く6つのポジションでレギュラー争いが発生したが、伸び悩んでいる有望選手に浮上に兆しが見えている。

怪我や不振で伸び悩んできた天谷宗一郎、岩本貴裕が一時的とはいえ主軸の働きをした。
栗原が復帰し、こうした選手が一本立ちすれば更なる数字のかさ上げが期待できるだろう。
野村監督は、新人の堂林翔太を開幕から三塁に固定し、全試合起用し続けた。打率.242は物足りないが、チーム一の14本塁打を打った。この長打が魅力だ。数字以上にはつらつとしたプレーに期待が持てる。

オフェンス面各データのリーグ順位。

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リーグ4位のまま。ただ本塁打数は増えた。
課題は、衰えが見える東出の後任の二塁手、そして故障がちの石原をカバーすべき捕手ではないか。ここにしっかりした後継者が必要となろう。

さらに言えば、このところ不作が続いている外国人選手。エルドレッドは7月には大いに期待を持たせたが、終わってみれば尻すぼみ。シーズンを通して使える外国人が最低一人は欲しいところだ。

広島は、投手陣が急上昇しているので、リーグ順位を1つ上げる程度の打線のかさ上げができれば、ポストシーズン進出は期待が持てると思う。

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