今年も高橋尚成は、ほとんど話題に上らなかった。登板回数でいえば、今季も日本人投手最多だったのだが。
上原浩治と誕生日が1日違いの高橋は、1年遅れでMLBにやってきた。
2010年、マイナー契約から這い上がった高橋は、当初は敗戦処理から入り、徐々に重要な場面で使われるようになった。そして5/21には先発に転向。7月末までに12回先発し、4勝3敗だったが、8/10にセットアッパー、8/15からクローザーになった。
どのシチュエーションでもそれなりに結果を残したが、ニューヨーク・メッツ=NYMは交渉の結果、彼との契約を結ばずFA。
翌2011年はロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム=LAAに2年800万ドルで移籍。この年は、セットアッパーとしてシーズン通して活躍した。
今年も同様のポジションだったが、打ち込まれることが多くなり、故障もあって、最後は敗戦処理的な使われ方となった。
8月中旬にはAAAに降格、初めてマイナーでの登板を経験。8/24にウェーバーでピッツバーグ・パイレーツ=PITに移籍した。
しかし、完全に調子を落としており、成績を残すことができずFAになった。
高橋は制球の良い速球とシンカー、チェンジアップ、スライダーなどの緩急で打者をほんろうする投手だ。抜群のものはないが、バランスの良さで世渡りをしてきた。
しかし、最近の高橋は制球力がやや劣えた上に、被本塁打が増えている。緩急のコントラストがついていない。また、打者におぼえられた感もあった。
肉体的にへたってきたという印象だが、同時にモチベーションも下がっているのではないか。
一事はソフトバンクが関心を示したこともあるが、本人はMLBで投げたいとの希望を持っているという。心身をリビルドできるかどうか、注目したい。
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