今期も高いレベルをキープした中日投手陣。しかし、陰りも見える。
チェンが抜け、ネルソンが故障で働けなかったが、故障がちではあったが吉見が抜群の投球を見せ、山内と中田が復活した。
中日の場合、先発に加えて中継ぎ陣が強力で、最後に岩瀬が控えているという明確なストーリーがある。
この中継ぎ陣の中核を担い、昨年はMVPを受賞した浅尾が夏に故障で戦列を離れた。これに代わって田島、ソーサという新戦力が台頭し、救援投手陣のレベルは維持された。
しかしながら、岩瀬仁紀は、8月以降15試合しか登板していない。クオリティは維持しているものの勤続疲労は否めない。
絶対的なクローザーだけに、後継問題は深刻だ。
投手陣各データのリーグ順位。
巨人が強大な投手力を築く中、2位をキープ。
高木中日は、新戦力としてベテランを獲得する傾向がある。堅実と言えばそうだが、将来展望は開けない。
現在の投手陣は、落合中日の遺産である。すでに完成されて、陰りが見えるこの投手陣をどう変えていくが、が課題だ。さしあたってはクローザーの後継者をどうするか、が急務だ。
投手陣を差配していくべき権藤コーチが退団。高木監督は、来季に向けて、そして後継監督に譲ることになる投手陣を確立することができるだろうか。
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岩瀬については、もう横綱のようなもので、クローザーの座を追われれば引退以外に選択肢はないでしょう。ただ、後継者に関してはさほど心配はしていません。山井、浅尾、どちらになるかはわかりませんが、2011年は浅尾、2012年は山井が10セーブ以上挙げており、十分適性があると思います。
>高木中日は、新戦力としてベテランを獲得する傾向がある。堅実と言えばそうだが、将来展望は開けない。
仰る通りで、しかも「情」が入っていることも問題です。さらに獲得した川上憲伸、山崎武司ともほとんど戦力になっておらず、他球団が戦力外とした判断に妥当性を与えるだけの惨めな状況です。
投手陣については、野手陣よりもよほど楽観的です。高卒1年目ながらファームで好投した西川、CSで好投した準規などは来季のローテを争える力があるでしょう。ただ、「鬼軍曹」である谷繁の選手寿命が尽きかけており、後継捕手次第では投手陣が一気に瓦解する危険性も孕んでいます。