DeNAの捕手、細山田武史が、年俸を1700万円から600万円に下げられたことが話題になっている。「これからは松屋か吉野家」は、久々に見た秀逸な見出しではあった。
細山田は早稲田大からドラフト4位で横浜に入って4年目。これまで1軍に191試合に出場している。ファームも含めた成績。

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ファームではまずまずの打撃成績だが、1軍では「専守防衛」の選手である。昨年は横浜の捕手としては最も多くの試合でマスクをかぶった。入団1年目の2009年も最多だった。いわば1年おきに正捕手を務めた選手である。
大学時代は強肩で鳴らしたが、プロ入り後の盗塁阻止率は2009年.173。2010年.122。2011年.188。規定試合数に達した2009年と2011年はいずれもリーグ最下位だった。

ただ、リード面での評価は高く、投手陣の信頼は厚かったようだ。

今季は右肩の故障もあり、また鶴岡一成の移籍、ドラフト2位の新人高城俊人の抜擢もあって、一軍からお呼びがかからなかった。
また、ファームでの出場も20試合にとどまった。

中畑新監督は、前任監督の方針を180度変えて独自の路線を打ち出そうとしている。細山田はそのあおりを食らったのだ。

しかしながら、まだ26才であり、実績からいっても可能性は十分にある選手だと思えた。

球団は下交渉で、細山田に自由契約か大幅年俸ダウンかを迫りり、細山田は年俸大幅ダウンを飲んだのだという。

NPBは慢性的な捕手不足にあえいでいる。捕手を固定できないために打線や投手陣が安定しないチームはたくさんある。

そんな中で、2009年~2011年の3年間に限ればチーム最多の190試合でマスクをかぶった細山田(2位武山真吾の184試合)を戦力外にするのは考えられない。



高田GMの決断だとされるが、本当なのだろうか。私は、DeNAというIT企業のモラルが反映されたのではないかと思っている。

IT業界では、SNSのプラットフォーム化、スマートフォンのアプリ市場の解禁など、ビジネス環境が動くたびに、SEやプログラマーなどを大量に雇用する。優秀な技術者を獲得するためには、かなりのリクルート費用をかける。しかし、ひとたびビジネスチャンスがなくなったら、こうした人材は一気に解雇されるのだ。一般社会と異なり、IT業界は雇用が流動化しているからこんなことが可能なのだが、同じ感覚をプロ野球に持ち込まれてはたまったものではない。

経験豊かな選手、特に捕手は、一朝一夕に作れるものではない。そのことが理解できていないように思える。
こうした仕打ちは、選手の士気をなえさせるだけでなく、新人選手獲得の上でもマイナスに働くだろう。こんなに簡単に選手の年俸をカットするような球団に行きたいと思うだろうか。

細山田のような選手は、二番手捕手として利用価値が高いと思われる。どこか他の球団が、正当な“価格”で買ってくれないだろうか。
選手を正当に評価できないDeNAが、復活する日はまだまだ遠いと思われる。

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