昨年のウィリー・モー・ペーニャに続き、ソフトバンクは比較的知名度の高い大物外国人を獲得した。ブライアン・ラヘアだ。
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この選手は2002年、シアトル・マリナーズにドラフト39順目指名で入団。全体では1180番目。すぐ下の1181番目は広島でプレーしたニック・スタビノアだ。

同期1順目にはプリンス・フィルダーやBJアップトン、ザック・グレインキなどがいる。しかし、1000番を超えてMLBまで上がる選手は非常に少ない。

ラヘアも出世は遅かったが、長打力が注目されて次第にレベルを上げた。そして2008年にMLBに昇格。
この年は、リッチー・セクソンの控えとして一塁を守り7/28にはスコット・フェルドマンからMLB第1号を打ったが、次第に不振に陥った。

翌年はMLBに昇格ができずFAに。2010年にシカゴ・カブス=CHCとマイナー契約。AAAでは安定した成績を残し、2012年は開幕からスタメンで出場した。

当初は9番を打ったが、打撃が好調だったために4/20には4番に起用され、4月は.390、5本塁打14打点、以後は成績は下落したがオールスターに選ばれた。
しかし7月以降は3本塁打しか打てず、最後はレギュラーの座も奪われた。

非常にわかりやすい選手だ。ツボにはまると特大の本塁打を打つが、三振も多い。選球眼は標準以下。そして何より、左投手が打てない。MLBでの通算の左右両投手に対する打撃成績。

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右投手に対してはスラッガーの成績を残すが、左投手に対しては投手並み。守備も走塁も目立つものはない。

こういうタイプは、これまでNPBでは成功しないと思われてきた。しかし、統一球導入後は、バレンティン、ペーニャなど振り回すタイプの荒っぽい打者が、それなりの成績を残している。

ラヘアも、ペーニャ同様、荒っぽくとも一発の脅威を打線に与えてくれると獲得したのだろう。
小久保の引退で空いた一塁を用意する。極端な打者ではあるが、愉しみだ。

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