ニューヨーク・ヤンキース=NYYをFAとなっていたホルヘ・ポサダが引退。名捕手と言うには異論はあろうが、捕手としては近年ではイヴァンロドリゲスに次ぐ強打者だったのは間違いがない。
FAになってからは同じアリーグの東地区のボルチモア・オリオールズ=BALやタンパベイ・レイズ=TBからオファーがあったようだが合意に達しなかった。今の彼の実力では、1310万ドルと言われる年俸は恐らく2~300万ドル程度に落ち込むだろう。またDH以外で使われることもあまり考えられない。元同僚のジアンビや松井秀喜らの苦境も影響したかもしれない。今年41歳にもなるし、ここらが引きどきと思ったのだろう。
なお日本のメディアはポサダの引退で、松井がDHとしてNYYに復帰する可能性を報道しているが、それは難しいように思う。

フランチャイズプレイヤーとしてキャリアを全うした。キャリアSTATSがきれいだ。

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合衆国自治領であるプエルトリコに生まれ、90年ドラフト24順目でNYYに。この年のNYY22順目にはアンディ・ぺティットがいる。同期トップはチッパー・ジョーンズだ。

マイナーでは捕手だけでなく二塁手としても起用されたが、失策が多く捕手に固定された。マイナー時代から強打の捕手として知られた、またスイッチヒッターだったので監督にとって起用しやすい選手だった。
94年にAAAインターナショナルリーグのコロンバスに昇格してからは、トッププロスペクトと評価された。

95年9月4日のシアトルマリナーズ戦に1試合だけNYYのホームベースを守る。この95年は、アンディ・ぺティット(NYYで203勝 引退)、デレク・ジーター(3088安打)、マリアノ・リベラ(603セーブ)とNYY生え抜きの大選手がデビューした年として記憶されるが、ポサダもかろうじてこのメンバーに滑り込んだ。
彼がレギュラー捕手になったことで、ポジションを失ったのがジョー・ジラルディ、今のNYYの監督だ。その経緯については昨年5月に追いかけている。
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ポサダは超一流の打者とはいえなかったが、多くのチームで捕手が打線の「穴」になるなかで、5、6番ときには4番を打つことができる使い勝手の良い選手だった。また、非常に選球眼が良くIsoDは通算でも0.100を超えている。チャンスにも強かった。

肩は悪くはなかったが、送球はお世辞にも巧みとはいえず、通算での盗塁阻止率は28%とリーグ平均にとどまっている。また、キャッチングが無造作でしばしばパスボールをした。投手のリードも良いとはいえなかった。ジョバ・チェンバレンが投げにくそうにしていたのを思い出す。一番気になったのは、なぜかふわんと山なりのボールをよく投手に返球したことだ。あれは何だったのか。

しかし、マリアノ・リベラとの相性は良かったようで、ポサダが受けると早いテンポでどんどん打者を追い詰めた。カッターのキレもポサダのときは良いように思えた。

下手な捕手と言われながら、17年に渡ってMLB一の人気チームで活躍したのだから、大した選手だったと思う。殿堂入りは無理だろうが、忘れ難いスター選手だ。

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