昨年の日本人MLB選手の希望の星は、田澤純一だった。救援投手として素晴らしい成績を上げたからだ。胸のすくような投球を見せてくれた。
キャリアSTATS

junichi-Tazawa20121208




98mphという球速に我々は驚いたものだが、記録をみれば、制球力が向上したことが大きかった。
今季は44回を投げて四球はわずか5個だけ。

2009年、田澤はMLBのデビュー戦でA-RODにサヨナラ本塁打を打たれたが、以降の4試合は先発した。しかし4試合ともに四球を出した。数字も悪かったが、それ以上に四球を多く出したことで、先発失格の烙印を押されたのだ。

2010年の4月に右ひじの異常を訴えてトミー・ジョン手術を受けた。2011年5月にはA+で投げたものの、この1年はほぼリハビリに費やされた。
内容よりもこの2011年が重要だったのではないかと思う。田澤はマイナーで投げながら、少しずつ自分の投球スタイルを築いていった。A+、AA、AAAと昇格するうちに数字がどんどん良くなっていったことが、それを物語っている。

MLBには9月13日に復帰、数字はよくなかったが、この時点で田澤は救援投手としてリスタートすることが決まったのだと思う。
回り道のように見えたが、ゆっくりと段階を踏んでステップアップしたことが良かったのだと思う。

2012年はバレンタインの気まぐれな起用によって、田澤はマイナーとメジャーを行ったり来たりしたが、どこで投げても結果を残した。

2011年のリハビリ、そして試行錯誤が田澤という投手を作り上げたのだと思う。

クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。今日は新浦壽夫
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