昨日正式に楽天と契約をしたアンドリュー・ジョーンズは、日本に来たメジャーリーガーの中で最も多くの本塁打を打っている。では2位は?私はレジー・スミスだと思っていたが、一人忘れていた。
日本に来た外国人選手、MLBでの本塁打15傑。ただしNPBに来るまでの本数。横の成績はMLB通算成績。
灰色はNPBでの成績。

Gaijin-2012




そう、2位はフランク・ハワード。身長2mの巨漢。しかも新人王、本塁打王2度、打点王1度。1974年、太平洋に入団し、オープン戦の最中に来日。163cmのロッテの弘田澄男と並んだ写真をよく覚えている。また、漫画『あぶさん』では、景浦安武と本塁打の一騎打ちをしたことになっている。素晴らしい前評判だったが、1試合で「膝が痛い」と言って帰国。それっきりだった。

レジー・スミスはドジャースの4番。大スターだった。巨人でも大物の片りんは見せた。

ラリー・パリッシュはかなり荒い打者だったが、ヤクルトで本塁打王を一度獲得している。

ラリー・ドビーはジャッキー・ロビンソンに次ぐ2人目の黒人大リーガー。アリーグでは初だった。成績ではむしろロビンソンより上で、本塁打王を2度、打点王を1度獲得している。ただし36歳で引退。来日したのは38歳。腹は突き出て立派な中年体形になっていた。今のところ唯一の殿堂入り選手である。

デシンセイは外国人選手をっ獲得するのがうまいヤクルトが取ってきた。大いに期待されたが、衰えは隠せなかった。

ベン・オグリビーはバットの先をピッピッと小刻みに振る独特のフォームが印象に残っている。2年で25本、21本とまずまず働いた。

ディック・スチュアートは打点王に輝いた打者だが、打撃よりも「やつの指は10本とも親指だ」といわれるほどの守備のまずさが記憶に残っている。

ミッチェルはさすがという活躍をしたが、シーズン早々に帰ってしまった。ホークスにすればブラッド・ペニーはミッチェルの二の舞だった。

ペピトーンは、ヤンキースのスターだったが、トラブルメーカーとして名を挙げただけだった。しばらくたってベテランズリーグで、禿げ頭でプレーしていて驚いた記憶がある。

ホーナーの衝撃は忘れられない。まだ30歳でもあり、MLBで労使のトラブルが無ければ日本には縁のない選手だった。デビュー2戦目の3発は強烈な印象だったが、翌年にはMLBに復帰、しかし故障ですぐに引退した。

トニー・バティスタは32歳の若さで来日、ソフトバンクで期待にたがわぬ活躍をしたが、1年でMLBに帰って行った。

ピート・インカビリアは1995年ロッテに来たときは183本塁打だったが、1年で首になりMLBに復帰後23本塁打を積み上げた。

こうしてみると、MLBで実績を積み上げた打者で、日本で長期間活躍した選手はいない。来日時にすでに高齢だという点もあるが、衰えも目立つ。また、適応力も無いように感じられる。

ただ長打率=SLGは多くの選手がMLB時代より上だ。片鱗を見せてくれはしたのだ。

アンドリュー・ジョーンズは米国出身ではなく、他国で飯を食う経験をしてきた。ハワードやブラッド・ペニーのように環境が違うからと言って、すぐに逃げ出すようなことはないだろう。

楽天は本拠地にラッキーゾーンを設けるという。この機に乗じて、統一球難をあざ笑うように、派手な本塁打を量産してほしいものだ。

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