今季のロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム=LAAは、「肉食系」だった。大胆な補強をした。
FAとなっていた当代最強打者、アルバート・プホルズを獲得、元気はいいが荒っぽい打者だらけの打線に、核を作った。この補強はデトロイト・タイガースにプリンス・フィルダーが来たのと並び、ナリーグからアリーグへの人材流出の象徴のようになった。
これで、LAAは、ライバルのテキサス・レンジャーズ=TEXに肩を並べる打線になったはずだった。
しかし、期待のプホルズは前半戦、不振にあえいだ。とにかく肝心の本塁打が出ない。初本塁打は何と5月5日だったのだ。
プホルズの不振に引きずられるようにチームも不振に陥り、TEXに水をあけられた上に、伏兵オークランド・アスレチックスにも抜かれてポストシーズン進出を逸した。
チームには、MVP級の、極めて質の高い打撃を見せた新星マイク・トラウトが登場。さらにチームリーダーのトリ・ハンターも素晴らしい成績を残した。
プホルズは結局、30本105打点を挙げ、面目を保ったが、ピークを過ぎたという印象を与えた。
打撃成績のリーグ順位
リーグ下位だった打線はプホルズの加入、トラウトの出現で上位に進出。補強の成果は確かに上がった。
オフにはさらに強烈な補強を行った。ライバルのTEXの主軸であるジョシュ・ハミルトンを引っこ抜いたのだ。
トリ・ハンター、ケンドリス・モラエスは離脱したが、ハミルトン、トラウト、プホルズという打線は強力だ。
ただし、こうした強引な補強でペナント獲得ができるかどうかは、保証の限りではないのだが。
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。今日は定岡正二
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まあ、野暮なツッコミは置いておいて。
ライバルチームからエースを引き抜き、MLB最強打者を獲得し、シーズン半ばにはMILのエースも引き抜く。
これで何で我がOAKより順位が下なんだよ、ってずっと思ってました。
何か、ここ数年ソーシア監督の采配に切れがないような気がするんですよね。
長期政権の弊害が出ていなければいいのですか・・・。