津田恒実の同僚、北別府学も殿堂入りした。
キャリアSTATS

kitabeppu20120114






75年の広島初優勝の翌年に入団し、19年間広島に在籍。衣笠祥雄、山本浩二、外木場義郎などの初優勝メンバーから、前田智徳、金本知憲など今も現役の世代ともプレーをした。文字通りのフランチャイズプレイヤーだ。彼の殿堂入りに異論のあるはずもない。

しかし、殿堂入りの選考については、疑問の余地は大いにある。この稿では投手に限って指摘したい。
NPB投手の勝利数30傑。

HOF20120114


現役の山本昌、先ほど引退を表明した工藤公康はまだ資格がないが、それ以外に200勝投手で2人、殿堂入りしていない投手がいる。

江夏豊と平松政次だ。江夏が殿堂入りしていないのは、引退後覚せい剤所持で逮捕され服役したことが響いているといわれるが、野球選手として瑕疵があったわけではない。今は解説者としてちゃんと仕事をしているのは、ほかならぬ新聞記者諸氏が良く知っているはずだ。競技者表彰の選考年限を過ぎているが、エキスパート部門でぜひ選考してほしい。

平松政次はONとの息づまる勝負でグランドを沸かせた名投手だ。剃刀シュートで鳴らしたものだ。彼がなぜ殿堂入りしていないのかも理解できない。彼もエキスパート部門で早々に選考されるべきだ。

200勝以下の面々もヤクルトのエース松岡弘、阪急の主戦投手石井茂雄、足立光宏、NPB草創期の剛腕、川崎徳次と錚々たる顔ぶれだ。

どんなアワードでも、最初から完璧なものはない。社会の動きや価値観の変化に伴って表彰基準が変わるのは仕方がないところだ。MLBの殿堂入り選考も、いろいろな問題をはらんでいる。

ただ、昨年の落合博満の3回目での選出でも思ったことだが、個人的な好悪の情が投票に影響を与えるのはよくない。記者諸氏はあくまでファンの代表として、公平で客観的な選考を行うべきだ。
⇒関連記事

ポイントは「選考された理由」と同時に「選考されなかった理由」が明確になることだと思う。投票の際にそうしたコメントをつけることが出来ればよいと思う。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!