MLB通算61本のマギーを楽天に取られた巨人は「それでは」という感じで92本のホセ・ロペスとの契約を考えているという。
マスコミはマギーよりも大物、とかユーティリティの右の長距離打者とかもてはやしている。まだ29歳だがMLBで1000本安打も記録。オールスターにも出ている。

jose lopez


しかしそんな若くて良い選手がなぜ売れ残っているのか、ということを考えるべきだろう。
この選手はイチローのチームメイトだったから、日本のファンにも顔なじみだ。イチローの後の2番を打つことも多かった。

広角打法でもあり、長打力もあった。早打ちだったが、三振はそれほど多くはなかった。
ただ、この選手はいつもやる気があるのかないのか、さっぱりわからなかったのだ。
昔阪神に藤井栄治という選手がいて、表情が変わらなかったので鉄仮面と呼ばれたが、ロペスも仮面のように感情が表に現れなかった。

チームが沈滞していたシアトル・マリナーズにあって、ホセ・ロペスはそこそこの数字は残すものの、チームを鼓舞する存在ではなかった。

成績が下落するとともに放出されたが、以後は毎年のようにシーズン途中にチームを変わっている。

このところ、右投手が打てなくなっている。さらに、足も遅くなっている。
MLBではすでに見切られた存在だった可能性が高い。
年俸は2011年には360万ドルだったが、昨年は80万ドル。出世の階段から滑り落ちたという印象だ。

もちろん、印象だけで選手を語るのは危険ではあるが、NPBで成功するのはこの手の中途半端なMLBプレイヤーではなく、もっとハングリーな選手ではないかという気もする。



彼が元気だったのは、前回のWBC、二塁を守って2本塁打3打点.417。6番、3番を打ってアメリカ戦などでタイムリーを打った。二塁はマルコ・スクータロと併用されたが、ロペスがスクータロを押しのけた。

このときのやる気がよみがえれば、期待は持てるだろうが。

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