例年通り、2012年MLBの力関係をマトリックスで見て行こう。アリーグである。説明のつかないペナントレースだった。
いつものように縦軸に投手の総合力を示すDIPS、横軸に打撃の得点能力を示すRC27 を配した。アリーグ14球団のこの数値の2011年から2012年の推移を示した。
赤の点線は、2012年ポストシーズン進出のチームのいるゾーン。

AL-Matrix-2012


例年、赤の点線のゾーンは一つで済むのだが、今年は3つ。これは、数字だけを見れば、ポストシーズンには手が届くはずのないチーム、オークランド・アスレチックス=OAKとボルチモア・オリオールズ=BALがポストシーズンに進出したからだ。
これは、僅差の試合に強かったとか、終盤戦で盛り返したとか、いろいろな要因があったのだが、この結果からわかるのは「良い選手を集めたチームが勝つとは限らない」ということだ。

ボストン・レッドソックス=BOSの凋落がはっきりとわかる。またロサンゼルス・エンゼルスもプホルズを補強したにもかかわらず打線が大きく後退している。

投打弱小のフェーズにはカンザスシティ・ロイヤルズ=KC、クリーブランド・インディアンズ=CLE、シカゴ・ホワイトソックス=CWS、ミネソタ・ツインズ=MINが含まれている。中地区の地盤沈下は顕著なのだ。



こうした中でニューヨーク・ヤンキース=NYYがほとんどポジションを変えていないのが目立つ。

来季はトロント・ブルージェイズ=TOR、ロサンゼルス・エンゼルス=LAAが強大化し、テキサス・レンジャーズ=TEXがやや弱体化しそうだ。

マトリックスも大きく変わるだろう。

クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。昨日は定岡正二、今日は角 三男
Classic Stats


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!