一発屋的な印象だが、巨人の沢村賞投手の堀本律雄氏が死去した。
【キャリア】
大阪府出身。桃山学院高から立教大学、日本通運浦和を経て60年巨人入団。投手として活躍。63年大毎移籍、65年引退。解説者。大洋、日ハム、台湾統一のSKコーチを歴任。解説者。
【タイトル、それに準ずる記録】
●最多勝1 ○最多登板1 ○最多先発1 ○最多投球回1
・防御率10傑入り1 ・WHIP1.00以下0 ・DIPS2.5以下0 規定回数以上1シーズン
新人王 沢村賞1 オールスター出場1回
【論評】
背番号は20。サイドスローで肩に負担がかからないフォーム。コントロールもよく、強気で内角攻めを得意にしたが、新人の年にいきなりチームの総イニング数の3割、364.2回を投げるという酷使。これでつぶされたようなものだ。
立教大学で1年後輩だった長嶋茂雄を「おい、シゲ！」と呼んで周囲を驚かせたが、そういう鼻っ柱の強い性格だったために成績が下がるとともにチームでは浮いた存在になり、トレードされた。川上哲治監督とはそりが合わなかったようだ。
現役時代の記憶はほとんどないが、ラジオの解説者としては聞きやすかった。関西なまりが残るが、明快な解説だった。
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●最多勝1 ○最多登板1 ○最多先発1 ○最多投球回1
・防御率10傑入り1 ・WHIP1.00以下0 ・DIPS2.5以下0 規定回数以上1シーズン
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【論評】
背番号は20。サイドスローで肩に負担がかからないフォーム。コントロールもよく、強気で内角攻めを得意にしたが、新人の年にいきなりチームの総イニング数の3割、364.2回を投げるという酷使。これでつぶされたようなものだ。
立教大学で1年後輩だった長嶋茂雄を「おい、シゲ！」と呼んで周囲を驚かせたが、そういう鼻っ柱の強い性格だったために成績が下がるとともにチームでは浮いた存在になり、トレードされた。川上哲治監督とはそりが合わなかったようだ。
現役時代の記憶はほとんどないが、ラジオの解説者としては聞きやすかった。関西なまりが残るが、明快な解説だった。
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この年の巨人はシーズン66勝でしたが、堀本投手の29勝はチーム全勝星の44％を一人でかせいだ（！）計算になります。
投球回数;364 2/3と合わせてこれも2リーグ以後では巨人のシーズン記録ではないでしょうか？
入団当時すでに25才でしたが、酷使されず現在のようにローテーション方式で大事に使ってあげれば長期に渡って活躍できていたでしょうね。
1960年は三原監督の大洋と終盤まで激しく優勝を争っていた中、堀本投手以外の先発投手が皆パッとしない成績で（伊藤；10勝、別所；9勝、藤田7勝（藤田投手も入団3年間の酷使がたたりこの年故障）、1956～58年まで日本シリーズで三原監督率いる西鉄に3連敗していた水原監督としては メンツを賭けてなりふりかまわず堀本投手を投げさせまくっていたように見えます。
結局それは報われず、大洋は優勝。巨人は2位に終わり三原監督は実質クビになってしまったので堀本投手には気の毒でしたね。
巨人をたった3年で追い出されたのは、首脳陣批判とも受け取られかねない軽口を日頃からよく言っており、これは当時の川上監督がもっとも嫌っていたことで、それが原因と言われています。