ソフトバンクがまた大物投手を獲得。MLB通算108勝のビセンテ・パディーヤである。DeNAとの獲得競争に勝ったようだ。
この投手は、ニカラグアの出身。そもそもニカラグア出身のMLB選手は過去12人しかいない。このうち投手は9人いるが、パディーヤはデニス・マルティネスの245勝に続く108勝を挙げている。いわば成功者だ。

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がっちりした頑丈な体、カエルに少し似た顔をしている。
22歳でアリゾナ・ダイアモンドバックス=ARIに入ったが、すでに即戦力に近い評価だったようでその年の6月にはMLBに昇格している。
2000年にフィラデルフィア・フィリーズ=PHIに移籍してからは頭角を現し、まだ弱い時代のPHIではエースとして活躍した。

この投手の持ち味は「動く速球」。映像で見ても動くのがはっきり分かる。この2シームを中心に、スライダー、カーブなど球種は多彩だ。また、80km/h台のスローカーブで打者を幻惑することもある。内角攻めもいとわない。なかなかの勝負師だ。
点数は取られるが、試合を組み立てる能力は高い。

アリーグのテキサス・レンジャーズでもそれなりの仕事をし、ロサンゼルス・ドジャース=LADへ。黒田の同僚だった。2010年には開幕投手を務めている。



一昨年から中継ぎ投手を務めているが、本来はスターターである。
最近の画像を見ると、ややほっそりして筋肉が落ちているように見えるのが気がかり。
また、ラテン系特有の“切れやすい”性格で、トラブルを起こしたこともある。

ただ、昨年のブラッド・ペニーのように、水に合わないと思ったとたん、しっぽを巻いて逃げるようなことはしないだろう。
同朋がほとんどいないアメリカに単身乗り込んで、自分の力でのし上がってきたのだ。他人の家で飯を食うことには慣れている。

故障していない限り、1年くらいは活躍するだろう。今、MLBでこの投手に1年325万ドルも出すチームはない。本人は、喜んでいることだろう。

クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。今日は1964年広瀬叔功の打率.366

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