MLBの投手キャンプが始まった。野手も来週には合流する。このキャンプに、不安を抱えながら参加する選手たちがいる。マイナー契約でキャンプの招待選手となった選手たちだ。
NRI(Non-Roster Invitees)という名前で呼ばれる選手たち。契約自体はマイナーだが、キャンプ中に成績を上げればメジャー契約となる可能性がある。3月末までに、ふるいにかけられる身分だ。
この身分の選手は大きく二つに分けられる。一つは、力が落ちたベテラン。前年に良い成績があげられず、メジャー契約ができなかった。もう一つは、マイナーから這い上がろうとする若手。彼らがメジャー契約選手と伍して熾烈な競争を展開するのだ。

NRIは、強いチームはあまり取らない。すでにレギュラーは固まっているし、“残り物”に期待をかける必要がないからだ。反対に弱くて資金力もないチームは「掘り出し物」を期待してたくさんの選手をキャンプで試す。

今年もNRIの中には、あれ?と思うような顔ぶれがいる。

NRI-AL-2013


ボストン・レッドソックスは長くトロントの正一塁手だったライル・オーバーベイ、昨年も試したライアン・スイーニーという名の通った選手を試す。
クリーブランドは、先日報じられた松坂大輔、スコット・カズミア、MVP選手ジアンビ、ハーミダと大物を試す。



カンザスシティもMVP男だが、薬物不正使用で名前を下げたテハダ、モントリオールでレギュラー外野手だったエンディ・チャベス、そして一時ニューヨーク・ヤンキースの4番を打ったハビア・ネイディ。
テキサスは建山、オークランドは岡島。建山はマイナーで投げながら時々上にあげられるという「お約束」ができているような気がする。
アリーグ新加入のヒューストンは、左腕ベダード。ロサンゼルスは問題男のビル・ホール。
これらの顔ぶれから残ることができるのは3割程度だろうか。厳しい「招待」が始まろうとしている。


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