少し前のフィラデルフィア・フィリーズのように日ハムはスター軍団を作りつつあった。しかし、早くもこれが崩れつつある。
野手陣。えんじ色は規定打席以上。

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強豪チームにありがちだが、日本ハムはレギュラーと控えの差が大きい。内野では金子誠の衰えが目立ったが、他の3つのポジションは鉄板。小谷野栄一などは、打点王を取ってから打撃成績が急落したが、それでもレギュラー。今の小谷野はつなぐ野球に徹していて、目に見えない貢献度は高いとも言われるが、肉薄する選手がいないのだ。

外野に至っては、12球団屈指。3人以外に外野を守ったのはわずか4人しかいないのだ。
この綺羅、星のごとき野手陣から、2人が抜けた。
その手当は不十分だった。



田中賢介の穴は、大引の獲得、中島、西川らの成長など多少の穴埋めはできようが、糸井の穴は攻守で埋めようがない。

中田翔があの打率の低さ、荒さで4番がつとまったのは前後を打つ打者が密度の高い仕事をしていたからだ。そのキーマンが2人もいなくなった。そして稲葉はまた一つ年を取った。
新外国人のアブレイユはMLB経験なし。中距離打者だが未知数だ。

目減りを埋めることはできていない。率直に言って、例の大型トレードがいかに切迫したものだったかを証明しているように思える。

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