阪神、キューバ戦。以前のキューバはぶんぶん振り回す、ラテン系のチームという感じだったが、今は確実にミートし、走者をすすめる手堅い野球に変わっている。昨年11月の試合でもそう感じたが、昨日の試合もそうだった。
Cuba-Hanshin-Score


写真は昨年11月のもの。

1回、1番小柄なエレディアが、粘った挙句に三塁線ぼてぼての内野安打、盗塁、後ろにそらすのを見て三塁に走るも、憤死。勇み足気味ではあったが、これがキューバの戦略である。

2番フェルナンデスが火の出る当たりを中前に飛ばす。3番グリエルもすごい当たり。
阪神先発スタンリッジの制球が定まらないこともあったが、上位打線は振りがすごい。
後続を断つも、打線は日本の比ではないほどよく振れていた。

4番のフリドリッヒ・セぺダは、腰をぐっと落として力強いスイングをする。
そしてほとんどの打者がじっくりと球を見極める。球数制限のあるWBCでは、投手に球数を投げさせる方が有利だ。
良いときのショーン・フィギンスのような選手が揃っている感じだ。

キューバは先発デスパイネが3四球を出して失点すると2死で代えた。もともとコントロールに難があったのだが、監督采配はすでに実戦モード。一戦必勝を感じさせる。

ただ、アロリディス・チャプマンのような圧倒的な投手はいない。昨日の阪神の打線は1軍半程度だったが、普通に安打が出ていた。

キューバは早めの継投策でくるのではないか。

Gourriel




阪神の収穫はコンラッド。とにかく球をよく見極める。大振りをしない。しかも両打ちでマートンよりも長打がありそう。クレバーな打者だ。

5回、9番アルエバルエナが内野安打、先頭のエレディアが3安打目の二塁打。四球、三振を挟んでセぺダのタイムリー、アブレウ三振の後デスパイネもタイムリー。一気に逆転した。阪神小島の投球も冴えなかったが、調子の悪い投手には畳み掛ける力がある。

当たり前の話ではあるが、キューバはブラジル、中国とはモノが違う。ベースランニングや守備、走者のけん制もレベルが高い。

日本はPool Aの最終戦、3月6日に当たるが、それまでに連勝して、東京ラウンド出場を決めた上で対戦したい相手だ。

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