月曜の朝から日本は沸き立っている。TBSはプエルトリコに人をやって盛り上がりを取材。桑田真澄だけでなく、中居正広まで現地に。大騒ぎである。
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1回、前田の初球をパガンはバントの構えで見逃す。無難に二ゴロ。パガンを抑えたのは大きい。
しかしファルは微妙なボールを見て歩く。ベルトランも歩く。ストライクと思う球を取ってもらえない。主審はビル・ミラー。怖いモリ―ナは3球三振。スライダーが効果的だ。
アビーレスはセンター前に落とすタイムリー。恐れていた先取点が入った。内角にスライダーが入ってしまった。当たっていないリオスは2ゴロ。
プエルトリコの先発サンチェスはアメリカ戦では2番手で投げていた。先発というより1番目に投げる投手というところか。コントロールもそれほどでもなく、いつでも攻略できるという感じだが、1回は上位打者3人が内野ゴロ。これがあぶない。

2回、プエルトリコは下位打線がかなり見劣りする。リベラが二遊間を抜いて出塁するも、ゴンザレスがバント失敗、フェリシアーノ5直でエンドランの走者戻れず併殺。少し落ち着いたか。プエルトリコは小技を仕掛けてくる。
この打線には緩い球が効果的なようだ。
日本打線は大振りの癖が抜けない。阿部の打球はいい当たりの左直。しかしあとは凡退。与しやすしと見るうちに回が進んでしまう、悪いパターンに陥りつつある。

3回、パガンが左前打。試合の流れはプエルトリコに。しかし2番ファルのエンドランを投ゴロ併殺に。こういう仕掛けの失敗が、流れを呼び寄せる。
しかし3回裏、日本はまた三者凡退。サンチェスの微妙に動く球を簡単に打ちに行っている。しかし、こんなとこまできて「稲葉ジャンプ」するか?馬鹿だと思われる。
日本の攻撃時間は極めて短い。
プエルトリコは勝つにしても負けるにしてもこのパターンが多い。先行してつないでいく。日本はこれ以上失点せず、ついていくしかない。

4回、プエルトリコは三者凡退。
4回裏、1死から井端の打球がセンターに抜ける。内川はエンドラン崩れで走者二塁。阿部のぼてぼての当たりは微妙なタイミングだったが一塁アウト。流れはわずかだが日本に来ている。このタイミングを逃すべきでない。

5回、2死からフェリシアーノが安打で出塁。しかし二塁で盗塁死。ロドリゲス監督の策はすべて裏目に出ている。
裏、坂本が安打で出塁。糸井の二塁手横への当たりはきわどくアウト。ファルの守備は俊敏だ。
中田翔の打席でサンチアゴにアクシデント。モリ―ナが投手の肩を抱いて降板を奨める。一塁カバーで走った時に足を痛めたようだ。このあたり、選手を大切にするMLBらしい心配り。
デラトーレが登板。奪三振の多い投手。中田はよく見て歩く。稲葉はらしくない、気負って三振。松田も三振。まっすぐを待つ各打者には、この球が打ち頃に見えるのだろう。

6回、マエケンは降板。能見。球がびゅんびゅん来ている感じ。ベルトランに安打が出るが問題なし。
裏、日本は攻撃が淡白だ。簡単に2死。スライダーにくるくるバットが廻る。しかし内川の左前打を中堅パガンが後逸し三塁打に。ここでデラトーレ降板。プエルトリコは未知の投手を出すことで、日本の攻撃をそらそうとする。投手は左腕、サイドスローのセデーノ。阿部は対応できるか。三振。術中にはまっている。ここまで日本は6三振。振り回している。
ロドリゲス監督は回の途中で投手交代させることが多い。一部には批判されているが、強者に対する戦術としては「あり」だ。



7回、アビレスの安打にリオスの左翼本塁打。もたもたしているうちにこういうことになった。顔色失う。ここで摂津正が登板。この交替はどうなのか。2死からフェリシアーノを歩かせ、パガンに左前打。ここで杉内。事なきを得るが、厳しい。
7回裏、1死から糸井が死球で出るが続く打者も振り回すだけ。「好調な打線」がいかにあてにならないか、の証左である。

8回、中田翔の失策、1死後アビレスを歩かせたところで杉内降板。のろのろとマウンドに集まるナイン。元気なし。涌井が継ぐがリオスに安打、さらに山口が上がって何とか抑える。
裏、1死後鳥谷に三塁打、井端のタイムリー、内川の安打と畳み掛けて阿部、投手はロメロに代わる。しかしここで日本は重盗を仕掛けるも二塁の井端が動かず2死、阿部二ゴロ。鳥谷の盗塁の夢を追ったのだろうが、策士策に溺れるの感。捕手ヤディア・モリ―ナが一塁走者内川に直接タッチ。果断なプレーだ。

9回、山口がここへきて素晴らしい投球で三者凡退。
裏、投手はロメロのまま。坂本が簡単に打って2ゴロ、糸井が歩く。ここで投手はカブレラ。打者中田。動く球に対応できず三振。代打松井も中飛。

結局、絶好調と言われた打線が、日本本来のつなぐ野球を忘れて振り回したことにつきよう。8三振がそれを物語る。
また今日のサンフランシスコが非常に寒かったことも影響したかもしれない。30度オーバーのアリゾナでの調整が良かったのかどうか。

井端が試合後、泣き崩れていたという。走塁ミスを悔いていたのだろうが、彼は本当に凄かった。

3月2日からWBC一色でやってきた。残り2試合も捕捉していくが、今日でこの世が終わるわけではなし、野球の面白さを堪能させてもらったことにお礼を言って、日常に戻ろう。

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