大きな大会が終わると、寂寥感と安ど感が一緒にやってくる。日本はベスト4に終わったが、いい大会だったな、と思う。
2009年もWBCのブラケットを作ったが、今回は予選があったので、すそ野が広がった。

Bracekt-20130321


各国の組み合わせの時点で、C組は「死の組」と言われていた。強豪国がひしめいていたからだが、この激戦を勝ち抜いたドミニカ、プエルトリコ両国が決勝戦までいった。
対照的にD組は、ラウンド2で消えてしまった。この組にはMLBの球団を持つ国が2つ、MLB傘下のAAAのリーグを持つ国が1つ含まれていた。日本風に言えば面目丸つぶれである。
今回はラウンド1だけはダブルエリミネーションではなく、ラウンドロビン、つまり単純な総当たりリーグ戦で行われた。
エンジンのかかりが遅かった韓国の敗因の一つだとは言えよう。

参加国のグルーピングをしたのも、ラウンド1だけ総当たりにしたのも、運営者のWBCIである。なぜそうしたのかという説明はほとんどない。大会を盛り上げたいとの意向からだろうが、恣意的な運営体制は改善すべきだと思う。少なくともラウンド1の組み合わせ決定にはエリア別のくじ引きが必要だろう。

各国の星取表

WBC Bracket-s


対戦チームの偏りは、前回より解消されている。前回、日本の対戦国は、韓国(5試合)、中国、キューバ(2試合)、アメリカの4か国だったが、今回は6か国に増えている。
重複する対戦数も、前回の「5」から、「3」に減った。

面白い対戦が増えて、好ゲームが続出した。コールドゲームは39試合の内、ラウンド1のキューバvs中国、イタリアvsカナダ、ラウンド2のキューバvs台湾、日本vsオランダの4試合だけだった。2009年は8試合あった。



試合内容が充実したのは、ヨーロッパ系のチームが戦力を向上させたことも大きい。また、アメリカやカナダを除いて各国が「WBC仕様の試合運び」を熟慮してきたこともうかがえる。

時期の問題等、検討の余地は多々あるが、WBCは本家アメリカなどを除いて熟成されたと思う。予選参加国にもう少しチャンスを与えるべきだとは思うが。



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